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僕の巣。
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1:
蟲
「タバコ買ってくる…。」 そう言って僕は静かにその巣を出て行った。
2008-02-24 22:41:00 -
2:
蟲
階段をおりる間、様々な思い出が頭に浮かんで少し切なくなる。「君にはもう、僕は必要ない。さようなら…」ポケットの鍵をポストに入れ、駅の方へ歩いて行った。
2008-02-24 22:45:00 -
3:
蟲
「次はどんな巣かな…。」と独り言。あまりに遅い帰りに痺れを切らしたのか、携帯は鳴り続けた。携帯の電源を切り、適当に切符のボタンを押す。住み慣れた町をホームから眺め、ゆっくりと電車に乗り込んだ。
2008-02-24 22:51:00 -
4:
蟲
解放感からか少し眠ってしまい、終点で駅員にゆすり起こされる。「ここ何処?」『終点です。』早く降りろと言わんばかりの駅員に気圧され、電車を下りる。携帯の電源を入れ時計を見ると夜の23時。「ありゃりゃ。こりゃダメだ…。」
2008-02-24 22:56:00 -
5:
蟲
携帯のGPSで辺りに宿泊施設は無いか調べようにも度重なる着信でできない。タクシーの運転手に訪ねてみた。『宿泊?うーんこの辺りで?』「はい。」『二駅前くらいにならなぁ…。あると』「そうか。おっちゃんありがとう。」『家出か?そんな訳ねえな。』と運転手のおっちゃんは大笑いした。…あんま変わりないけど…
2008-02-24 23:01:00 -
6:
蟲
「二駅前か…。」資金も財布に、前の巣で稼いだ、5万しかない。コンビニに立ち寄り、もしもの事がないように現金を4万口座にいれ、ホワイトチョコを一箱購入。1万をくずして、線路沿いをとぼとぼと歩きだした。
2008-02-24 23:07:00 -
7:
蟲
しばらく歩くも人通りもなく、ひどく寒い。途中何回かホットコーヒーを購入しようとするも、これから見つかるかどうかもわからない巣の主を考えると買うのをやめた。歩きなれてないせいか、少し歩いては座り込み、少し歩いては座り込みを繰り返し、ようやく次の駅が見えた頃にはくたくただった。「ダイエットか…。」
2008-02-24 23:13:00 -
8:
蟲
誰も人のいない駅は薄気味悪く、天敵のヤンキーらしき奴が何人かいた。「もはや天然記念物…」足早に過ぎようとすると、『おいっ!』やっぱり声をかけられた…。『お前だ。お前!』「僕?」コンビニにお金を置いてきて心底よかったと思いながら、立ち止まり、ヤンキーさんに呼ばれた通りに近づく。『兄ちゃん何処行くの?』「次の駅まで。」『へぇ。歩いて?寒ないん?』なんだこいつ変な奴だなぁ。お前等だって寒いのにたむろしてるじゃねえか。
2008-02-24 23:19:00 -
9:
蟲
「まぁ。」『ふーん。何か用事?』「…まぁ。」『この駅も何もないけど次の駅も何もあれへんで。笑。あ。健康ランドくらいやな。』「!そこに行きたいんです。」『そうなんや。だいぶあるで。こっからやったら。』その言葉を聞いてうんざりした。もう歩きたくねぇよ。『タバコ持っとる?』「はい。」巣立ちをした後となっては貴重品のタバコを一本差し出す。『ありがとう。兄ちゃん乗っけてたろか?』「!?いいの?」 『どーせここおっても暇やし。』そう言うと顎で後ろを差した。言われるがままに原付の後ろに乗せられ運ばれた。
2008-02-24 23:27:00 -
10:
蟲
原付の後ろに乗せられるの何か何年ぶりだろう。そんな事を考えてると『あい。着いたで!』「ありがとうございます。」『えーで別に。ほなな!』お礼を言う間もなくヤンキーさんは立ち去った…。いい人もいるもんだな。健康ランドの看板をみると1300円で、仮眠室、コインランドリーもあるそうだ。しばらくはここが僕の巣になりそうだ…。明らかに温泉ではなさそうなのにでかでかと書かれた温泉もどきにつかると歩き疲れた体をやさしく癒してくれた。
2008-02-24 23:33:00