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【独女のたわごとvol.38】眠る前に読書をプラスして…映画&舞台で描かれる“ネリー・アルカン”に注目(cinemacafe.net)
睡眠は美容液と言われるほど大切なのは、よーく分かっていますが、長年の生活スタイルはなかなか変えることが難しく、相変わらず夜中の0時頃に執筆モードがオンになるような悪習慣を続けている四十路、古山エリーです。今宵もたわごとお付き合いくださいませ。
【画像】『ネリー・アルカン 愛と孤独の淵で』
寝不足が続いても気力で何とかなるのは、やはり若さあってこそなんですね(寝不足の原因のひとつは、仕事を終えた後に海外ドラマを見てしまうこと。しかも「あと1話だけ」と見続けてしまうこと…自業自得です)。最近、朝の目覚めが悪いというか、起きられない問題が浮上して、目覚まし時計は3台体勢です。
ピピッ♪ という電子音が鳴るごく普通の目覚まし時計と携帯電話のアラームに加えて、2~3年ほど前からオムロンの「ねむり時間計」を使っているのですが、それでもなかなか起きられなくなってきている。本気で真夜中型の生活を改めなくては…と反省しています(いまさら?)。知り合いのなかには、生まれてこのかた目覚まし時計を使ったことがないという超人的な人がいます(あくまで私基準)。起きようと思った時間に目が覚めるって、羨ましすぎます。
でも、早めに就寝して6~7時間の睡眠できた日は、ねむり時間計だけでOKなので、やっぱり睡眠不足が原因なんでしょうね。で、この時計、寝返りや寝具の動きを察知して寝つき時間や睡眠時間を測定、目覚めやすいタイミング=レム睡眠のときに起こしてくれるんです。
また、以前はオフタイマーにしてテレビをつけながら寝ていましたが、寝る前のテレビやパソコン、スマホの強い光によって睡眠の質が下がると聞いたので、最近は読書に切り替えました。いま読んでいるのは、ネリー・アルカンの「ピュタン~偽りのセックスにまみれながら真の愛を求め続けた彼女の告白~」。36歳の若さで去った実在のベストセラー作家のデビュー作です。
ネリー・アルカンに興味を持ったのは、彼女を題材にした映画『ネリー・アルカン 愛と孤独の淵で』がきっかけ。面白そうな映画だなと思って調べてみると、9月に先ほど挙げた書籍が発売、10月に映画が公開、11月には舞台が上演。というわけで一気に引き込まれまして、小説は読み途中ですが先に映画を観ました。
映画はネリー・アルカン(本名:イザベル・フォルティエ)の半生を描いています。小説家のネリーを中心に、13歳のイザベル、現実世界でセレブとして振る舞うマリリン、小説の世界の高級エスコートガールのシンシア、同じく小説の世界で愛を求めるキャラクターとして登場するアミ──すべて彼女の心情を表した分身なのか、それとも小説のなかのキャラクターにすぎないのか…境界線を曖昧にすることで全キャラクターがネリー・アルカンの内面に見えてくる、とても面白い表現方法でした。
彼女の生き方は過激で私自身とはかけ離れていますが、自分は周りの人たちに求められているのだろうか、愛されているのだろうか…という不安や恐怖は誰もが持っているもの。それをネリーは強烈に発していて、そこに何か共感のようなものを感じたのではないかなと思うのです。決してハッピーな映画ではないですが、朝目覚めたときに直前まで見ていた夢が頭から離れないような、そんなふうに心に残る、いや心に引っかかって離れない映画でした。
本はまだ読み途中ですが、映画が面白かったので11月の舞台「この熱き私の激情」も観に行く予定です(もちろん1人で。おひとり様に慣れすぎて怖い…)。今宵はここまで、また次回。(text:Elie Furuyama)
提供元:Yahooニュース