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竹野内豊のあいさつに客席から大阪らしい?ツッコミ(日刊スポーツ)
全編関西ロケで撮影された映画「彼女がその名を知らない鳥たち」(白石和彌監督)が28日、公開され、蒼井優(32)阿部サダヲ(47)松坂桃李(29)竹野内豊(46)ら出演者が、初日あいさつのスタートを“地元”の大阪市内からスタートさせた。
「最低な」男女役で蒼井、阿部が共演した今作は、実際に、大阪市東部に位置する鴫野(しぎの)のマンションを借りて撮影。久々の“里帰り”で、いきなり観客から“大阪らしい”一撃を食らった。
白石監督から始まり、蒼井、阿部、松坂と順にあいさつし、竹野内の順番に。竹野内が「ようやく初日を…」と話し始めたものの、もともと高いテンションでしゃべるタイプではない上、マイク音量が小さかったため、客席から「声が小さいっ!」とダメ出し。すかさず、阿部は「さすが! 大阪だ! 竹野内さんに(客席から)ダメ出ししちゃうんだ! やっぱ、すごい…」とつっこみつつ、大阪ノリに感心しきりだった。
当の竹野内も苦笑しながら「これなんですよね。大阪は大好きです。撮影していても、距離が近い、皆さん。いい意味で」と、客席とのキャッチボールを楽しんだ。その後も、竹野内に話が振られると、阿部が「ちょっと、5デジベルぐらい(音量を)上げようか」とスタッフにちゃちゃを入れるなど、爆笑あいさつで初日を迎えた。
今作は、沼田まほかる氏の同名小説を実写化。蒼井演じる自分勝手な女・十和子と、十和子に異様に執着する男(阿部)を中心に、十和子と不倫関係になる男(松坂)、十和子の昔の恋人(竹野内)がからむミステリー作で、「嫌な女」に「クズ男」、「ゲス男」が次々に登場する。
蒼井は「竹野内さんの役は、こっちもノセられてしまうのは分かるんですけど、松坂さん(の役)はおもしろいぐらいクズ」と紹介。松坂も、あいさつが上映前だったため「嫌われる前にここを立ち去れてよかった」と笑わせた。
蒼井、阿部のセリフは関西弁。阿部は「ホテルに帰っても関西弁、関西弁…と勉強で。腹が立つぐらい勉強した」そうで、関西弁には関係ない「アンジェリーナ・ジョリーって、何度もなまって言えなかった」と告白。撮影先のマンションから見える「おばあちゃんが夕方になると川のコイかな? に、エサをあげにきていて、その光景を見て頑張ろうと思った」と振り返った。
一方の蒼井は「両親が関西弁だからこそ、自分でしゃべっていて、音が違うのが分かるので、余計に困った」。関西弁といえば、現在放送中のNHK連続テレビ小説「わろてんか」で、ヒロインの夫を演じる松坂が現在進行形で格闘中。「確かに、関西弁だと、セリフを覚えるのに2倍かかる気がします」と、蒼井、阿部の苦闘ぶりを表現した。
また、今作には、7月に舞台から転倒し、急性大動脈解離で亡くなった中嶋しゅうさん(享年69)も出演。蒼井は「私が出会えてよかったと本当に思える役者さん。しゅうさんの最後の映像作品です。とってもチャーミングな方なんですけど、しゅうさんの気持ち悪さが前面に出ているので、しゅさんの最後の映像を目に焼き付けてください」と呼びかけていた。
提供元:Yahooニュース