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アイデアは満載、タイトルは挑戦的。そこに込めた意志を宅間孝行が語る(ぴあ映画生活)


『LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て』というタイトルからして挑発的。長さ、覚えにくさもさることながら、“LOVEHOTEL”という言葉を堂々と掲げることは、宣伝活動において、決して得策とは言えない。

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脚本家、監督、俳優として長くドラマや映画に携わってきた宅間孝行はそんなことは百も承知でこのタイトルをつけた。それはひとつの意思表示であり、彼なりの映画というコンテンツへの信頼と愛情でもある。本作への思いから、2018年の日本映画界の一大トピックとなった『カメラを止めるな!』現象についてまで、宅間に話を聞いた。


警察官・間宮(三上博史)は浮気相手のデリヘル嬢・麗華(三浦萌)をラブホテルに呼び出すが、同じく警察官である妻の詩織(酒井若菜)に踏み込まれる。修羅場が展開する中で、間宮が誤って拳銃で麗華を撃ってしまい、間宮は麻薬の売人(波岡一喜)に死体の処理を依頼。そこから、相手の弱みを握り合った者たちの、衝撃的などんでん返しに次ぐどんでん返しが繰り広げられる。


間宮が持ち込んだ小さなカメラの映し出す映像を通して物語が展開するワンシチュエーションの物語だが、そもそも「ローバジェットで作れる映画のアイデアはないか?という話から、それ(=低予算)を逆手にとって思いついた」というのが始まり。


「日本ではあまり話題にならなかったけど『アリス・クリードの失踪』(09)という映画を観て“これで物語が成立するのか!”と衝撃を受けて、それをヒントに発想を膨らませていきました。(どんでん返しの末の)結末を起点としているわけではなく、浮気の現場に奥さんが殴り込んで……という感じで、わりと時系列順に組み立てて、どうすれば飽きられずに物語が展開していくか?と考えながら発想していきました」


撮影前に2週間ほどリハーサルの時間を設けており、撮影自体は3日ほどで集中して撮りきった(※ワンシチュエーションではあるが、撮影自体はワンカットではなく、様々な工夫を凝らしていくつかの長回しのシーンを一連の映像のようにつないで見せている)。


「役者さんも長回しで大変だったと思うけど、やはりテクニカルな部分、録音部は本当に大変だったと思います。ただ、リハーサルの時点から、俳優部もスタッフ陣も“これ、なんかすごい面白いことになるんじゃないか?”という“熱”を感じていましたね。やってみて、苦労よりも楽しさを感じたし、ワンカットのような映像を作る上での工夫、いかに編集ポイントを編み出すかといった部分だったり、すごく勉強になりました」


いまだからこそ笑って振り返ることができるが、アクシデントも多々あった。


「36分の長回しで撮って、役者さんの演技的には問題なかったんですけど、ミラーにスタッフや機材が映り込んでいたりして(苦笑)。どうしようか?って話になって、もちろんCGとかで処理もできるんだけど、そうするとさらにお金もかかる。そうした局面で頭をひねり出しながら、いろんな“技”を開発していきました(笑)。以前、山田洋次監督が仰っていたことで、山田組の現場では“(撮影は)順調ですか?”と尋ねるのは禁句で、順調に進んでいる現場なんて何もいいことないと。トラブルをプラスに変えていくのが楽しかったし、現場で役者さんたちも、画面を割る必要のない説得力のある演技をしてくれました」


もちろん、予算のなさをアイデアでカバーするというのは、素晴らしいことであり、宅間個人にとっても大きな経験であったことは間違いない。だが、それをものづくりの現場において、ただの“美談”や“教訓”にしてはいけないと語る。


「作品づくりにビジネスがついてくるのか? それともビジネスありきで作品が作られるのか? いまの日本は完全に後者ですよね? それって結局、映画界の土壌を狭くして、自分たちの首を絞めることになる。そこは作り手がしっかりしないといけない部分だと思う。『カメラを止めるな!』だって、そもそも低予算で大きく儲けようと考えて作られたわけじゃないでしょ? あの大ヒットは素晴らしいことだけど、あの現象を受けて、金を出す人たちが“あの値段でもヒット作は作れるじゃん”みたいなサイテーなプレゼンをしてたりする。そういうことじゃないんだよ!って」


宅間自身、劇団を主宰してきたこともあって、作品をビジネス、興行で成功させなくてはいけない重要性は十二分に承知している。だがビジネスにおもねった結果として、作品がつまらなくなるのでは本末転倒であり、それは誰も幸せにはしないと警鐘を鳴らす。


「漫画原作でもないとんがったオリジナルの作品じゃ企画が通らなくなって、ラインナップのバラエティが狭まって、でも結局、漫画原作のラブストーリーで俳優の組み合わせを変えたようなものばかり量産されればそれもお客さんが入んなくなって、結果的に映画館から人が離れていく」


近年では、映画やTVだけでなく、ネット配信の作品も増え、しかも国境を飛び越えての配信を含め市場は広がっているが、このままではこうした潮流に日本だけが取り残され、先細りになってしまうと危惧する。


「あっち(海外資本のネット配信)はすごいですよ。予算もあるし、それこそ日本の制作の現場で“やってはいけない”と言われるようなことを“全部やってくれ”という感じです。それは本来、チャンスのはずなのに“日本にはちゃんとしたクリエイターがいない”って判断されたら、もうみんな日本に見向きもしなくなっちゃう。世界を見渡せば“こいつ、この歳でこんなすごいもの作ってるのか!”という連中がいっぱいいる。いま、韓国とか中国もすごいですからね。負けてられないですよ」


言いたいことはシンプル。「作品そのものの持つ“力”を信じて勝負しよう」ということ。だからこその、このタイトルである。


「ガイ・リッチーの『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』だって、最初はみんな、覚えられなかったでしょ(笑)? でも作品を観てみんな衝撃を受けた。やっぱりまず作品があって、それに見合ったタイトルがあるわけで、100人の中のひとりに“なんか面白そうじゃん”と思ってもらえたらいいと思うし、ひとりの熱狂ってすごいことだと思ってますから」


取材・文・撮影:黒豆直樹


『LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て』

1月18日(金)より公開

提供元:Yahooニュース
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