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奴隷から戦闘員へ―ISと対峙した女性が映す“自由への戦い”(dmenu映画)

『バハールの涙』(現在公開中)は、イスラム過激派組織「IS」(イスラミックステート)に夫を殺され、息子は誘拐され、自らは奴隷として売られたヤズディ教徒の女性・バハールが、ISから逃げ出しヤズディ教徒の女性戦闘部隊のリーダーとして、息子を取り戻すために戦う話題作です。ウッソン監督はクルド人難民キャンプや前線の戦場ジャーナリスト、女性戦闘員や奴隷にされた女性たちを1年間ほど取材し、取材で得た事実をもとにフィクションに作り上げました。
【写真】息子のため、銃を手にとった母親の命がけの戦い
戦場ジャーナリストのマチルドとバハールの2人の視点を通して、宗教や文化を越えた普遍的な“女性の強さ”を称えるこの作品を監督したのは、フランスで活躍する女性監督のエヴァ・ウッソン。今回はウッソン監督との電話インタビューをもとに映画の見どころを紹介します。
2014年8月3日から2015年11月13日にかけて、イラク北西部のシンジャル山岳地帯をISが襲撃。ここにはヤズディ教徒という国家をもたない30万人もの少数民族が住んでいました。ヤズディ教徒は、ゾロアスター教、キリスト教やイスラム教などが入り混じった一神教を信じており、一族の者以外との結婚を禁止していることなどが原因で、近隣の民族からは孤立しており、数世紀に渡り迫害を受けてきました。彼らは主にイラン北部、シリア、トルコ、ジョージアやアルメニアに居住しています。
ヤズディ教徒の村々に侵攻したISは逃げ遅れた男性を全員殺し、女性と子供たちを一人残らず捕らえ、性的暴行、拷問、強制結婚、奴隷売買など非人間的な行為を繰り返しました。映画でも描かれますが、バハールのような成人女性は奴隷としての価値が低く、10歳ぐらいの女の子が価値が高いという悲惨な状況。しかも、捕らえられた男の子たちはジハーディストを養成する学校に収容されたのだとか。このように拉致された女性やこどもたちは7,000人以上にも上ったそうです。
2年もの間、ヤズディ教徒の政治家たちは国際社会の支援を求め奮闘しましたが、援助は得られませんでした。その結果、ISに捕らえられている人々を解放するために抵抗勢力が自主的に組織され、同時に、クルディスタン労働党の武装組織YPG(人民防衛隊)、イラク領クルディスタンの自治政府軍ペシュメルガ、ヤズディ教徒の戦闘部隊が編成されました。そのなかには、ヤズディ教徒の女性戦闘部隊YJEもあり、劇中のバハールが属するグループのモチーフとなっています。
2019年の今、ISはシリアとイラクにおける支配地域をほとんど失いましたが、シンジャルで誘拐された2000人以上のヤズディ教徒女性はいまだに行方不明で、この悲惨な出来事はいまだに解決されていないのです。
提供元:Yahooニュース