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オヤジに踏み絵“クドカンワールド”満載の「監獄のお姫様」 キョンキョンの囚人姿はシュール(夕刊フジ)
【トレンドウオッチャー木村和久の世間亭事情】
いきなり「監獄のお姫様」といわれても、なんのことやら、オヤジにとっては、面食らうことでしょう。
TBS系ドラマ(火曜午後10時)のタイトルです。これは「あまちゃん」や「木更津キャッツアイ」で知られる人気脚本家、宮藤官九郎の作品で、はまる人が続出だそうです。一方で大胆なストーリー展開に、振り落とされたオヤジも結構いるとのこと。つまり伏線張りまくりで、しかも時間と空間が飛ぶから、理解不能となるのです。
ここで分かりやすく、解説しましょう。第1話のオープニングは、大胆に2017年のクリスマスから始まるって、未来の話じゃないですか。その日が、最終話の予定なので、つまりラストシーン手前から、オープニングが始まるのです。
初回は小泉今日子らの、美人おばちゃん5人組が、若社長の伊勢谷友介を誘拐して、拉致に成功するまでの話です。なんでおばちゃん5人が、社長を拉致するのか? それは第2話からの話で、2011年秋に遡ります。実はおばちゃん5人組は、刑務所で知り合った仲間だったのです。進行役としてのヒロインは、馬場カヨこと小泉です。夫が浮気して包丁で刺し、殺人未遂で服役。そこでカリスマ評論家とか、女優風の優雅なおばちゃんたちと、最初は対立しますが、次第に打ち解け、仲間になっていきます。
映像的にキョンキョンみたいな可愛いオバサンが、囚人の格好で共同生活する姿はシュールですよ。さらに刑期を終えてシャバに出て、また人を誘拐するって、ありえないんですけど。でもその荒唐無稽な話を、あり得るように見せるのが、脚本家の腕前。次第にリアリティーを感じ、馬場カヨに感情移入し、応援する自分がいました。つまりドラマの世界観を、見事に構築できたってわけですね。
世界観は大事です。ドラマや映画は、お約束の文法があってこそ、世界観が保たれます。例えば居合の達人の「座頭市」だって、みんなで石を投げれば、絶対勝つでしょ。「銭形平次」だって、金を投げてきたら、普通は拾うよね。というわけでアラを探さずに、おばちゃん誘拐団を応援しましょう。これは大いにアリの世界なのです。
秋の夜長は監獄バーにでも行ってみますか。そんな気分ですね。
■木村和久(きむら・かずひさ) コラムニスト、デイトレーダー、夕刊フジ「株-1グランプリ」月間優勝2回。日本文藝家協会会員。ゴルフ雑誌等に連載多数。
提供元:Yahooニュース