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【二十歳のころ 高須克弥(4)】放射線浴びながら!?病院地下でマージャン三昧(サンケイスポーツ)
西ドイツから帰国後も熱中していたのはマージャンだった。大学を卒業した24歳で結婚したんだけど、六本木のバーにマージャン仲間を呼んで、結婚式を盛大にやったの。
豪華賞品が当たる抽選会もやった。「テレビ」「レンジ」「冷蔵庫」「ソファ」などが当たるんだけど、みんな当たったら喜ぶと思うでしょ? でも僕の場合はすべて逆で、当たったものをお祝いとして購入させるの。マージャンの負けを未精算で逃げたやつからは、このときにしっかりと徴収したんだよね。
女房も医者だったからデートは学会で行く場所を一緒に回るのが定番だった。実は彼女は車が好きで学生時代にJAF(日本自動車連盟)のレースに出たりもしていた。2人ともB級ライセンスを持っていたんだ。インディ500が1966年に初めて日本にきたときに富士スピードウェイに見にいって、レースが好きになったの。
結婚してからは2人で大学病院の近くに住んでいた。でも、僕は家に帰らずに病院で寝泊まりするのが楽しみだった。大学に泊まると当直料がもらえて、みんなでマージャンができたから。さすがに院内で打つとばれるから、あるとき地下の空調のある部屋でやったの。コンクリート造りだからどんなに大きな音を出してもばれない。そしたら、打っていてしばらくするとみんなの顔色がだんだん悪くなってきて、貧血気味になってきたの。放射線障害に似た症状が出て、「どこかで被爆しているのかも」ってフィルムバッジ(黒化度から線量を測定する器具)をつけたら1日でまっ黒。案の定、みんな被爆していたんだよね。
レントゲン室の奥にある部屋。あとになって調べたら、部屋の隅っこに小さな箱が置いてあって、中にはがん治療で使う放射線を出す針が貯蔵してあったの。マージャンをしていたレン長(レントゲン室長)もそれを知らなくて、みんな被爆。あのとき一緒に打ったメンバーは放射能のせいかどうかは別にして、僕以外は死んじゃった。放射線マークもない時代だったから分からなかったんだよね。今だったら大問題になっていた。
失敗というか読み間違えた事故だったけど、基本的にはマージャンが僕の二十歳のころの中心にあった。ほかにもいろいろな話はあるよ。脱税の汚名を着せられて国税庁とけんかした30代、40代も面白いと思っているんだ。でも二十歳のころの経験は、僕の人生の根幹になっているな。
人生なんて不思議なことから縁が生まれたりするもの。僕のマージャンみたいに何か熱中できるものがあるのは大事だと思う。何でもいい。むちゃしてもかまわないから、若いうちは何かに夢中になってほしいよね。 (おわり)
提供元:Yahooニュース