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ウーマン村本「僕も既婚女性と恋愛したのに週刊誌が来ない。誰が不倫をしたかで叩かれる度合いは変わる」(AbemaTIMES)
「ホテルに入った所で写真誌に撮られていますけど?」「ご想像におまかせします」
「ホテルの中では何をしていたのでしょうか」「想像してください」
写真週刊誌『FLASH』が報じた、お笑い芸人・板尾創路の不倫問題。19日に会見に応じた板尾は「家族には怒られて、謝ってなんとかお許しをいただいて…」と釈明した。
山尾志桜里衆院議員や今井絵理子参院議員による不倫疑惑報道、三遊亭圓楽、斉藤由貴、宮迫博之など、今年も週刊誌を中心に不倫報道が席巻した1年だった。著名人の不倫問題は昔から芸能ネタの定番ではあったが、なぜ今、これほど多く報じられるのだろうか。
「卑しいワイドショーと卑しいインターネットの結託による過剰な不倫たたきだ」。評論家の宇野常寛氏は、その背景にネットの普及があると指摘する。
「自分よりも人生が上手くいっていそうな人に僻みっぽいことを書き込んで溜飲を下げているどうしようもない奴がいっぱいいる。残念ながら、他人に対して駄目出しするって卑しい人間にとっては気持ちいいこと。『不倫絶対許さん!死ね!』などと主張することで、自分はまともな側の人間だと自らに言い聞かせてスッキリしている。インターネットというのはその敷居を下げて、広い範囲に届ける力を持っている。昔はワイドショーを見て驚いても、友達と2、3日くらい話せば終わっていたのが、ネットによってよりアクティブになった」。
また「そこに卑しい日本のテレビのワイドショー文化が『こいつは叩いてOK』というゴーサインを出す。クズだ」と、そうした風潮をマスコミ報道が助長していると指摘する。
「あくまで個人間のことで、板尾さんが当事者と家族と蹴りをつければいい。第三者がどうこういうのはバカバカしい。そこにずかずか入っていこうとするのはマスコミの傲慢。ただのいじめだ。オールドメディアは状況が悪くなっていく中で、せめてもの戦いをしているのだろうが、あまりにも卑しい。パートナーを変えたことで充実した人生を送れた人もいれば、傷ついた人もいる。メディアはそういうことを多面的に映して色んな意見をぶつける場であるべきなのに、メディアの人間が楽をして、罪を犯した人間、躓いた人間は叩いてOKだ、さあ石を投げようという非常に一面的なモードでしかやっていない。目先の視聴率だけ見ればわかりやすいストーリーに落とし込めるけど、長期的には絶対に自分たちの首を締めることになる。だからマスコミは今すぐ不倫報道をやめるべき。やめないんだったら、僕たちはおかしいと草の根で言っていくべきだ。“不倫報道が始まったらテレビ消します“というハッシュタグを付けて流行らせるべきだ」。
その上で宇野氏は「でも、“テレビ村“の論理の中にいて、キー局のバカ高い給料をもらっている人間にはそういうことは見えない。こういう論陣を張り続けた僕は朝の情報番組をクビになりましたけど」と皮肉混じりに訴えた。
「プライベートとパブリックで線を引くしか無い。政治家は少額の公金横領でも責任追求されるのは仕方ない。でも、山尾議員のように、不倫疑惑があるからといって子どもにまで取材に行くのはタガが外れている。一方で、プライベートを切り売りするのを仕事だと捉えてる芸能人の方もいて、エンタテインメントとして望んでやっている人もいる。不倫報道をやるんだったら、レポーターがツッコんでいく“いじめエンタテインメント“ではなく、粋に楽しむのが圧倒的に知的でエレガントだと思う」。
提供元:Yahooニュース