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渡辺直美×高橋みなみ×山里亮太 LGBTで悩む19歳に真剣アドバイス(TOKYO FM+)


TOKYO FMで11月26日(日)に放送された、NHK・民放ラジオ特別番組「ラジオスターがお悩みに回答! 10代限定相談室」。TOKYO FMのレギュラー番組でパーソナリティを務める高橋みなみが、渡辺直美さん、南海キャンディーズの山里亮太さんとともに、10代のお悩みにお答えしました!


現在、NHKと民放連の共同ラジオキャンペーンの一環として、ラジオを知らない若者(10代)たちにむけた、「スマートフォンでラジオを聴こう!キャンペーン『#スマラー』」を実施中です(2018年3月30日(金)まで)。このキャンペーンの目玉企画として、NHKラジオ第1と民放ラジオ101局で放送された今回の番組。ラジオパーソナリティとして10~20代の圧倒的な支持を得る3人が、10代のお悩みに電話で回答しました。


「彼女がいる副担任の先生に片想いをしている」14歳女性、「太めの体型に悩んでいる」17歳女性のお悩みに答えた3人。最後の相談は、19歳女性からの「性の不一致に悩んでいる」という相談でした。この記事ではこの相談のやりとりをピックアップしてお届けします。



◆男性と体を寄せ合ってもしっくりこない

「私はおそらくレズビアンです。高校時代には彼女もいたのですが別れてしまい、男性とお付き合いしてみたこともありました。しかし、男性と体を寄せ合ってもしっくりきません。実際は女性への思いが募るばかりです。私の興味は“男1割、女9割”です。だけど、将来を考えると男性とお付き合いして結婚するのが無難かなと思います。自分の立ち位置がわからず困っています。何か少しでもアドバイスをいただけたら幸いです」

(ラジオネーム:イウちゃん 19歳 女性)



◆子どもを産みたい気持ちもある


山里:イウちゃんと電話がつながっております。もしもし。


相談者:もしもし。こんばんは。


渡辺:いつくらいから女の子を好きになったの?


相談者:初恋は中学1年生のときです。同じクラスの女の子に恋をして、自分は周りと同じじゃないんだと気がつきました。


渡辺:そのときは告白したの?


相談者:しました。しかし、あえなく撃沈しました。


高橋:高校生のときに(別の人と)お付き合いをしたんですよね?


相談者:はい。クラスメイトの女の子に恋して、晴れて付き合うことになりました。


渡辺:男性と付き合ったこともあったんだよね?


相談者:付き合っていた女の子と別れて、「新しい自分の扉を開くチャンスだ!」と思って、軌道修正を図ったんですけど、ダメでしたね。


山里:何か違うと。


相談者:「自分は周りと違うんだ」と気がついただけでした。将来を考えると、親の世間体もあるし、人生経験として結婚したい気持ちもあるんです。子どもを産みたい気持ちもあるし、それが無難かな~って。


渡辺:いや、それはまた大変だと思う。カミングアウトはした?


相談者:高校時代の友達にはオールカミングアウトで。中学時代の経験から高校時代には隠すのをやめちゃったんですよ。中学では暗かったんですけど、高校では明るくいられました。楽しかったです。


山里:でも、自分を消して我慢しなきゃ、結婚にはたどり着けないと、今は考えているんだね。


相談者:そうですね。


渡辺:それは大変だよ。無理に気持ちを消して結婚しても、(バレたら)相手の男の人もショックを受けると思う。それは一番避けたほうがいいと私は思う。


相談者:はい。



◆あのとき死ななくてよかった


渡辺:私の海外の男友達が、22歳くらいで急に男性に目覚めたんですよ。そこからゲイとして生きて、今は男性と結婚して幸せに暮らしているわけですよ。

これからいろんな場所でいろんな人に出会うと、新しい刺激があるから。恋愛の楽しみ方もいろいろできてきて、イウちゃんの考えも変わっていくかもしれない。「いま、この人が好き!」って人と付き合ったり別れたり、恋愛を最後まで楽しんだほうがいいと思う。男がいいのか、女がいいのかというよりは、自分が好きな人と楽しい時間を過ごす、というのはどうですか?


相談者:……もう、なんか……言葉にならないですね。


渡辺:うん。


相談者:こんな……具体的に答えてもらえたことがないので。自分で答えを探し続けてここまできたので。心強いというか……生きててよかったな、って。


渡辺:うれしい! よかった!!


相談者:自分が普通じゃないって気がついて、中学生のときは自殺願望もあったので。結局死ねないから、今、生きているんですけど。あのとき死ななくてよかったと思っています。


渡辺:死ぬ必要なんてひとつもないから。


山里:あと、普通じゃないって、何をもってなのかもわからないからね。


高橋:好きという感情は、ダメじゃない。全てにおいて。私の友達にも(LGBTの人が)いましたけど“好き”を楽しんでいましたし。自分に正直でいいんじゃないかな、と思う。


渡辺:いっぱい恋愛してほしいな。


山里:もしかしたら“男1割”のなかで「これが男性を好きになることなのか」という人が出てくる可能性もあるし。出てこない自分を普通じゃないと思わなくてもいい。本当に好きな人ができたら、その人と幸せになればいい。


神門:イウちゃん、どうでしょう? 今を大事に生きてください。


相談者:ありがとうございます。本当に何があっても生きていきたいと思います。


山里:いやなことがあったとき、今日の直美ちゃんとたかみなちゃんの言葉を思い出してよ。


相談者:本当に、心強いです。ありがとうございました!



番組の最後に山里さんは、「ラジオはメディアの中で、一番(発信する側と受ける側が)近い存在。聴いているリスナーがパーソナリティと会話ができる。人と人との繋がりが近くて太い」とコメント。高橋と渡辺さんも同意し「この番組をきっかけに、他のラジオ番組にも、ぜひ耳をかたむけてほしい」と締めくくりました。


(NHK・民放ラジオ特別番組「ラジオスターがお悩みに回答! 10代限定相談室」より)

提供元:Yahooニュース
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