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復活「ハケンの品格」篠原涼子にのしかかる13年のブランク(日刊ゲンダイDIGITAL)


 東京五輪の延期を機に、緊張感を増している新型コロナウイルス禍。プロスポーツの開幕や学校の新学期など“ビッグイベント”が続々と延期される落胆や不安、モヤモヤした気持ちを抱える中で、テレビは「春の改編」を迎える。


「1~3月期は報道・情報系に加え、連続ドラマの視聴率が好調でした。ますます在宅率が上がりそうな春クールも、その傾向は続きそうです」(広告代理店関係者)


 巣ごもり生活が広がる中、13年ぶりの続編となる日本テレビ系の連ドラ「ハケンの品格」(4月15日スタート=水曜夜10時~)が話題だ。篠原涼子(46)が“スーパーハケン”を演じ、2007年の前作では平均視聴率20%超えの大ヒット作である。


「日テレでは30日から、深夜に4夜連続で旧作の傑作選を放送。前作のファンだけでなく、新規の視聴者の獲得に力を入れています」(テレビ誌ライター)


■「ドクターX」と似ている?


 テレビコラムニストの亀井徳明氏は「この復活は2つの意味で興味深い」と、こう続ける。


「脚本はテレビ朝日系の看板シリーズ『ドクターX』の中園ミホ氏。米倉涼子が演じる大門未知子と同様、篠原涼子が演じる大前春子も、職業こそ違えど卓越したスキルで周囲を圧倒する“唯我独尊の絶対的ヒロイン”として喝采を浴びました。


 今年1~3月期に天海祐希が女医を演じた『トップナイフ』も、米倉の『ドクターX』を意識したといわれた日本テレビですが、むしろ『ハケン』のほうが“大門意識”が強く感じられます。ナレーションも田口トモロヲですし。もっとも、12年の『ドクターX』初登場時は、『ハケン』に似ていると視聴者から指摘されていたわけで、大門より大前が先輩格なのですが……」


 そしてもう1つは、昨年に13年ぶりの復活を果たした阿部寛(55)主演の「結婚できない男」(カンテレ制作、フジテレビ系)との比較だという。


「ずばり、13年というブランクがどう出るのか。『結婚できない男』は新作への期待もあって初回の数字はよかったのですが、2話以降、それを上回れませんでした。『ハケン』とはまったく違うタイプのドラマなので単純比較はできませんが、前作のファンを喜ばせながら新規の視聴者を呼ぶことは難しい。『ハケン』の成否はメインキャストを継承した“続編”のあり方として、今後の他の作品に影響するでしょう」(亀井徳明氏)


 13年前と大きく変わった「働き方」。加えて、篠原涼子も30代前半から40代半ばすぎに。そこに想定外の“コロナ禍”の影響も相まって、果たしてイマドキの視聴者はどのような反応を示すのか。いろいろな意味で注目のドラマだ。

提供元:Yahooニュース
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