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細田守監督最新作『未来のミライ』来夏公開決定 「独特な魅力を持った作品になる」(ぴあ映画生活)


本日、12月13日に『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』といった代表作を持つ細田守監督の最新作『未来のミライ』が、来年7月20日に公開されることが発表された。

『未来のミライ』画像

制作発表記者会見には、細田に加え、“スタジオ地図”プロデューサー・代表取締役の齋藤優一郎が出席。『未来のミライ』は、甘えん坊の“くんちゃん”と未来からやってきた妹“ミライちゃん”による、ちょっと不思議な“きょうだい”の物語。『バケモノの子』から数えて3年ぶりの新作となる。


まずは、細田が『未来のミライ』について、「4歳の男の子に妹ができまして、その妹に両親の愛を奪われ、愛を求めてさすらい、旅立つお話」と説明。続けて、作品を制作するきっかけについて「小さな子供の目線から、新しくこの世に生まれた妹を見た時に、世界が広がるというか。新鮮な感動を得るんじゃないか。4歳の男の子の目線を通じて、僕らが今生きている世の中をもう一度見直したい。そこに新しい発見があるんじゃないか」と語り、細田自身も5歳の男の子と、2歳を目前にした女の子の親であり、彼らのリアクションが制作のきっかけになっていることも明かした。「子供映画でありながら、子供の視点を通して、面白い世界をダイナミックに見せていきたい」と意欲も見せている。


また、7月20日(金)という公開日に関しては、齋藤が夏休みの初日であることを説明し、「これからどういう楽しいことをするか、(世間の親子の)気分が高まっている時なんじゃないかと思います。そんな時に、子供から大人までが楽しめるアニメーション映画を一番いい形で出していくのがいいと思いました」と公開日にかける思いを話した。また、細田の作品は数多くの国でロードショーされている実績がある。『未来のミライ』は、まだ映画が完成していないにも関わらず、すでに南米やロシア、中東など、合わせて57カ国からオファーを受けているようだ。前作『バケモノの子』は、日本国内で458スクリーンで上映されたが、今作は同等、もしくはそれ以上の規模で公開を予定しているという。


記者からの「主人公は“くんちゃん”だが、タイトルにはなぜ“ミライ”が入っているのか」という質問には、細田が「どうしてくんちゃんという名前かと言いますと、(ちゃんなのかくんなのか)アイデンティティ的に揺れ動いている存在の象徴として、くんちゃんという名前を付けさせていただきました。妹がミライという名前なのは、そのアイデンティティが揺れ動いている人が、未来というものをどう考えるか、未来にたどり着くかという話の流れで考えております」と子供を取り巻く環境を始め、結婚や性別に対する世の中の多様な価値観が変化している時代風景、さらに『未来のミライ』というタイトルは様々な意味合いに取れるということにも触れた。


また、現在は作画を進めながら、声優のオーディションも並行して進行しているという。最後に細田は「独特な魅力を持った作品になるんじゃないかなという予感をしております。4歳の男の子を主人公にすることによって、表現にはいろんなチャレンジが必要でして、スタッフみんなで乗り越えていこうとやっております。現場が面白がってるのがいいなと思っていて、それを含めていい映画になるだろうという予感を持ちながら作っているところです」と会見を締めた。


取材・文:渡辺彰浩


『未来のミライ』

来年7月20日(金)全国東宝系にて

提供元:Yahooニュース
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