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(朝鮮日報日本語版) インタビュー:チャン・ナラ「母の存在をあらためて理解した」(朝鮮日報日本語版)
「38歳の『新米ママ』を演じながら、いつも思い浮かべていたのが『母親』でした」
女優チャン・ナラ(36)は、自ら「母親にくっついて回っていた」と語り、ドラマを1本やり遂げた功績を母親にささげた。「生の意味を振り返るきっかけになった」として視聴者から好評を博し、11月18日に最終回を迎えたドラマ『告白夫婦』(KBS第2)でチャン・ナラは、育児ストレスに苦しみ結婚生活を後悔していたところ、二十歳の大学時代へ突然タイムスリップすることになるマ・ジンジュを演じた。
【写真】 チャン・ナラ主演『告白夫婦』制作発表会
11月22日午後、ソウル市江南区清潭洞でインタビューに臨んだチャン・ナラは「結婚も育児も経験したことはないが、『母親の目』でこの役を見詰めることで、どういう演技をすべきか糸口をつかんでいった。母親という存在を、あらためて理解するきっかけになった」と語った。
『告白夫婦』でマ・ジンジュは、大学に入学して初めての合コンで出会い、愛し合うようになったチェ・バンド(ソン・ホジュン)と結婚。バラ色の未来を夢見ていたが、子どもを育てながら次第に自信を失っていく。とても美しく堂々としていてキャンパスでもてはやされていた姿はどこかに消え去ってしまった。ボディーラインにフィットするワンピースの代わりに首回りが伸びた夫のTシャツを着て、家事や育児に忙しく手入れをしなくなったネイルはひどく荒れている。撮影に使ったTシャツは実兄が家で着ていたものだという。
夫婦はそれぞれ、プライドのせいで言い出せない仕事や育児の悩みを抱え、それが次第に大きくなっていく。「言葉を交わすだけじゃコミュニケーションしたことにならないと思っていたけど、絶対違う。言いたいことは、チャンスがあるときに言った方がいい」。結婚指輪を窓の外に投げ捨てて不機嫌に寝入った次の日、マ・ジンジュは二十歳だった1999年に戻って目を覚ます。
よかったのは、目を覚ましたマ・ジンジュが、結婚後に看取ることもできないまま世を去った母親コ・ウンスク(キム・ミギョン)と再会するシーン。「夢にだって一度も出てきてくれなかったけど、きょうは何かいいことでもあったのかな」と言って涙を流す。「一生懸命生きていこうとしたけど、うまくいかなかった。私もママの後を追ってばたっと死んじゃう。ママのそばに行く」と言いながら、こじれにこじれた人生をひとしきり泣いて訴えるが、母親に背中をたたかれ夢ではないと悟る。しかし、この世で一番心強い存在だった母親と再会できたことに安堵しながらも、「未来」に残してきた息子ソジンが心配で夜も眠れない。
最終回でコ・ウンスクは娘が未来から来たという事実を知り、「子どもなしには生きられない。息子のところに戻りなさい」と言う。チャン・ナラは「撮影前、キム・ミギョンさんに『私なら悩むことなく母親を選ぶ』と言ったら『あなたは子どもを産んだことがないからそうよね』と言って笑われた」と語った。「その言葉を聞いて『もし私の母親なら』と考えた。結論は、どの母親もコ・ウンスクと同じ決定を下すだろうということ」
チャン・ナラは「ドラマの設定のように過去に戻ることで、天国に行ってしまった母親と再会できるとしても、私は過去には戻らないだろう」と語った。その上で「いつか母親と私、二人のうちどちらかが先に世を去るとしても、お互いもっと分かり合えなかったのかと後悔しないよう、今のうちたくさん話をしたい」と語った。今年のクリスマスの計画も「母親と一緒に街を歩く」だった。
提供元:Yahooニュース