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セカオワSaori、初小説『ふたご』が直木賞候補!吉報に「噛み締めたい」(サンケイスポーツ)


 4人組バンド、SEKAI NO OWARIのメンバー、Saoriこと藤崎彩織(31)の初小説「ふたご」が、今年下半期の直木賞候補作に選ばれたことが20日付で発表された。音楽活動に軸を置くアーティストの作品が、候補作に入るのは極めて異例。藤崎は年明けの第1子出産前に届いた吉報に「喜びを、これからゆっくりと噛み締めたい」と感慨に浸っている。受賞作は来年1月16日に発表される。


 若者から圧倒的人気を集めるセカオワの紅一点でピアノ担当のSaoriが、デビュー作で快挙だ。


 「ふたご」はピアノだけが友達だった夏子が、同じ中学の先輩・月島に翻弄されながらもバンド活動という居場所を見つける青春物語。セカオワで作詞を手掛けることもある藤崎が5年ほど前、ボーカルのFukase(32)から文章を書くことがうまいからと勧められ、執筆を始めた。


 多忙を極める音楽活動の傍ら、実体験も参考に自宅で一人で原稿に向き合い、328ページの長編を完成。10月28日に発売されると、すぐに重版が決定するほどの反響を呼び、累計10万部を発行している話題作だ。


 最近はお笑いコンビ、ピースの又吉直樹(37)が「火花」で2015年に芥川賞を受賞し、翌16年にはモデル、押切もえ(37)の連作短編小説「永遠とは違う一日」が山本周五郎賞候補に。芸能人の文学作品が注目を集めるが、直木賞候補になることは少ない。そもそもデビュー作の候補入り自体が異例。同賞主催の日本文芸振興会は「候補作の1割くらいでは」と説明する。


 同作の担当編集者は「(藤崎に)受賞候補と知らせたときは、キョトンという感じで、言葉を失っていた」と告白。藤崎は、「苦しみながら作品に向かい合ってきたので、伝統ある賞のノミネートという喜びを、これからゆっくりと噛み締めたい」とコメントを寄せた。


 私生活では、1月に俳優、池田大(31)と結婚し年明けに第1子が誕生予定。セカオワは大みそかのNHK紅白歌合戦出場が決まっているが、藤崎は産休中のため、ほかのメンバーのみが出場する。同賞の選考会は来年1月16日に東京都内で。年明けは出産&受賞のW歓喜となるか。賞の行方に注目だ。

提供元:Yahooニュース
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