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俳優生活40年・妹尾和夫「後輩との再会・思いつきでコント開始」(THE PAGE)
テレビドラマ「部長刑事」で、つまようじを使ったアドリブから出会いの幅を広げた妹尾和夫。コツコツと自分なりに関西での充実した生活を送っていた。そこで、日本大学時代の後輩、神谷光明から連絡があった。
【拡大写真付き】妹尾和夫 15秒のチンピラD役で得た「かけがえのないもの」
神谷は学生時代に文学座に合格したほどの実力派。同期にはドラマ「太陽にほえろ!」のボンボン刑事でおなじみの宮内淳らがいた。しかし、研究生は2年で終了。その後は俳優の付き人やエキストラでドラマ出演などをしていたが、思い描いたような活動はできていなかった。
そこで、テレビをみたら先輩の妹尾が「水戸黄門」「暴れん坊将軍」「必殺仕事人」などに出ていた。それをみて、神谷は思わず妹尾に電話をかけてきたのだった。妹尾はその時のことをこう振り返った。「先輩の僕は離婚をして、大阪に帰ったはずなのに知らない間に全国ネットのテレビに出ていて。神谷自身は仕事にありつけなかった。それが彼自身には不思議に思っていたようですね」
神谷と実際に会う機会があり、妹尾は久々に酒を飲みながらいろんな話をした。妹尾は大学卒業後の自身の生活の様子を語った。「地元だし、宿泊費や交通費はほとんどいらない。東京に比べたら、競争率は低い」。そういった妹尾の現状を聞き、神谷も妹尾の生き方に興味を持っていった。
また、妹尾が「部長刑事」の撮影で仲良くなった、ABCのプロデューサー郷田美雄氏を紹介。神谷は大阪弁こそしゃべれなかったものの、さすがは文学座に合格した経験があったため、芝居力はすぐに認められ、同局の「必殺仕事人」でもゲスト主役で起用された。
「土曜ワイド劇場でもちょっとした犯人役での演技ひとつでも、すごく光っていたんですよ」。妹尾はかわいい後輩の活躍ぶりを思い出し語った。
後に妹尾が当時所属していたMC企画にも入り、大阪での住まいは、大阪市大正区鶴町の妹尾の実家であるパン店に下宿。妹尾と再会した時に聞いた、大阪での俳優生活を実践していた。
そんなある日、ラジオから聴こえてきたのは当時流行していた「スネークマンショー」。小林克也氏と伊武雅刀氏のトークのおもしろさを聴いた妹尾と神谷。しかし、妹尾はこんなことを思った。「俺たちもこういう感覚でなんかできるやん」。それを聞いた神谷は「これなら舞台でできるじゃん」とつぶやいた。
提供元:Yahooニュース