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ナタリー・ポートマンの演技で気づく…フランス映画とアメリカ映画の違い(シネマトゥデイ)
ナタリー・ポートマンとリリー=ローズ・デップが姉妹を演じたフランス映画『プラネタリウム』のレベッカ・ズロトヴスキ監督が、ナタリーの演技を通して感じたフランス映画とアメリカ映画の違いなどについて語った。
まさに美人姉妹…!『プラネタリウム』予告編
本作は1930年代のパリを舞台に、スピリチュアリストとして華々しく活躍していたアメリカ人姉妹のローラとケイトが、フランスの有名な映画会社のプロデューサーとの出会ったことをきっかけに運命を狂わせていくさまを描く。
ずっとナタリーと仕事をしたいと思っていたという監督。しかし、そのナタリーをアメリカ映画ではなくフランス映画で撮りたい気持ちが強く、一度はあきらめていたそう。しかし、監督が「私はとてもラッキーだった」と振り返るように、ナタリーがフランス人バレエダンサー、ベンジャミン・ミルピエと結婚し、フランスへと引っ越してきたことにより、それが可能になった。「アメリカの姉妹がパリへやってくるというストーリーで、ナタリーのことを無意識に考えながら脚本を書いていたかもしれない。なぜなら、ナタリーこそアメリカからパリへやってきた女性だったから」とナタリーの出演は脚本にも影響を与えていたことを認める。
そうしてナタリーとの待望のタッグとなったわけだが、驚きもあったそう。「彼女の演技は表現豊かだった。彼女はどんな感情でも表現することができるの。それはフランスでの演技とは大違い。(アメリカ映画における演技には)感情は内にあるものというより、むしろ表に現れるものだという考えがある。フランスには、アメリカ映画の正統性を信頼していないところがある」とフランスとアメリカでの演技に対する考え方の違いを指摘し、「私にとっては矛盾も抵抗もなく、全く違うアプローチが刺激的かつ補足的であった」と恩恵を受けたという。
また、パリにやってくるアメリカ人姉妹ということで、言語の問題もあり、妹役のキャスティングは難航したが、最終的にアメリカ人の父ジョニー・デップとフランス人の母ヴァネッサ・パラディを両親に持つリリー=ローズに決まった。「実際の姉妹のようだった」と監督が絶賛するように、ナタリーとリリー=ローズの姉妹っぷりには心奪われるほど。さらに、「リリー=ローズはまだとても若くて、女優経験も豊富ではないけれども、彼女の名は興奮や好奇心、そして欲望を駆り立てる。彼女はすでに有名だった。それはとても論理的で、彼女の存在は他人の欲望によって形作られていた。偶然にも、同じ年頃のナタリーもそうだった。2人は子供のときからすでにセレブだったの」と2人に不思議な共通点を見出し、これが人々を魅了する“スピリチュアリスト”という役に合っていたと説明していた。(編集部・石神恵美子)
映画『プラネタリウム』は全国公開中
提供元:Yahooニュース