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かつて局アナは花形職だったが…次々と転職する姿にテレビ業界の衰退を見た(城下尊之)(日刊ゲンダイDIGITAL)

【城下尊之「芸能界ぶっちゃけトークむ】

 日本テレビの篠原光アナウンサー(28)が3月いっぱいで退社し、「eスポーツ」(電子ゲーム)のキャスターに転身すると聞いて驚いた。

ひっそりと存在消された NHK“車上不倫”人気アナカップル(2016年)

 まだ20代、まだ若手の男性アナ。帯番組などにレギュラー出演して、これから看板アナになろうかというところのはず。が、考えているうちに、これはテレビ局のアナ職が魅力的な仕事でなくなってしまったのだと気が付いた。いや、テレビだけの仕事は……と言い換えてもいいようにも思う。

 もう十数年前にもなるが、ある在京キー局のトップが社員全員の前で「テレビ業界は衰退産業だ」と言い放ち、そこで仕事をしていた僕はショックを受けたが、その通りになっている。それはアナウンサーの世界でも同様だということだろう。

 こちらは10年近く前、地方局のベテランアナから「アナウンサー募集で以前ほど人が希望してこなくなった」と聞いたことがある。昔は局アナといえば花形の職業で、稼ぎもよく、採用試験には希望者が殺到したものだが、この頃から変わってしまっていた。もちろん、今でも優秀な人材で入社する人もいるのだが、“狭き門”というイメージはなくなっている。それはキー局も例外ではない。

 今回話題になっている篠原アナは、ゲーム好きとして知られ、ゲーム関連番組も担当していたが、キー局アナよりゲーム関連の仕事を選んだとはまさしく隔世の感だ。

 一方、昨年末にTBSのニュースを担当していた国山ハセン(32)はビジネス映像メディアの会社に転職し、タレントとしてもユニクロのCMに出演している。また、「報道ステーション」を担当していた元テレビ朝日の富川悠太(46)もトヨタ自動車に転職。所属ジャーナリストとしてトヨタイムズのCMで、以前にも増して顔を売っている。さらにフリーに転身した元日本テレビの青木源太(39)は、タクシーの中で見られる情報番組やユーチューバーとしても活躍。それぞれ人気アナと言われた人物ばかりが、“転職”を選んでいるのだ。

 派手なはずの局アナだったが、今や番組キャスターのほとんどはお笑い芸人やタレントが担っていて働き場がない。若いうちは帯番組のコーナーを担当しても、中堅、ベテランとなるとほとんど出番がないというケースが多い。シフトが空いているからナレーションをやらされるぐらいで、あとは新入社員の指導、もしくは配置換えとなる。

 先々のことを考えれば、転職する実力組が増えていく。それもこれもテレビが衰退している一面でしかない。

 そして男性アナにも、女子アナにありがちな“賞味期限”ができた。

(城下尊之/芸能ジャーナリスト)

提供元:Yahooニュース
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