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笑福亭笑瓶は東京進出する関西芸人の先鞭 亡くなって見えた在京芸能プロの底力(桧山珠美)(日刊ゲンダイDIGITAL)

【桧山珠美 あれもこれも言わせて】

 笑福亭笑瓶が亡くなった。享年66。通夜・告別式の会場となった築地本願寺には多くの芸人仲間が駆けつけた。

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 笑瓶は笑福亭鶴瓶の一番弟子で、一般には「サリーちゃん」の友達のよし子ちゃん、ウィッキーさんのものまね、さらに「噂の!東京マガジン」のイメージが強い。

 だが、今でこそ多くの関西芸人が東京に進出してくるが、その先鞭をつけたのが笑瓶だというのはあまり知られていない。さんまや鶴瓶が出てくるずっと前のことだ。きっかけとなったのが「鶴ちゃんのプッツン5」で、その縁で、それまで所属していた大阪・松竹芸能から片岡鶴太郎と同じ太田プロに移籍し、東京を拠点とするタレントになったと記憶する。単身上京して居場所をつくった功績は大きい。

 先週金曜、そんな笑瓶も所属していた太田プロのちょっといい話を「中居正広の金曜のスマイルたちへ」(TBS系)でやっていた。「爆笑問題&ウエストランドを育て30年…女性社長の波乱万丈SP」として、爆笑問題の所属する事務所タイタンの特集だった。 爆笑問題と昨年M-1で優勝したウエストランド、そして、太田光代社長も登場し、創立30周年を迎えた事務所タイタンの誕生のいきさつや、苦労話などを再現ドラマと関係者の証言で見せた。そもそも爆問とタレント時代の光代社長は太田プロに所属していたが、当時のマネジャーが2人を連れて移籍。業界の事情を知らず、移籍すればやりたいお笑いができると誘われ、事務所を辞めることに。

 さらに、ビートたけしの代わりにラジオ「オールナイトニッポン」に出演し、「たけしさんは死にました」と調子に乗って言ったことでクレームが殺到。仕事も激減し、太田と結婚したばかりの光代社長には、つらい冬の時代となったそう。

 爆問の危機に奮起した光代社長が彼らの売り込みを買って出て、タイタンをつくり、単独ライブを計画。光代社長が古巣の太田プロに出向き、社長と副社長に「単独ライブに花を出して欲しい」と直談判。太田プロから大きな花が届き、そこから太田プロと揉めて辞めたという悪評も消えたとか。

■マセキ、浅井企画、人力舎、グレープ

 そういえば、先週土曜深夜「ぴったり にちようチャップリン」(テレビ東京系)でも「ナイツpresents 実力派芸人揃ってます!僕たちマセキ芸能社です」企画をやっていて、内村光良の前でモグライダー、かが屋、きしたかの、サスペンダーズ、ナイツが登場。内村が「うちは『かが屋』と『バカリズム』のおかげで知的に見られてるから」と言っていたが、マセキには出川哲朗と狩野英孝という愛されキャラもいる。

 萩本欽一や関根勤、小堺一機、キャイ~ンの浅井企画、アンタッチャブル、東京03の人力舎やサンドウィッチマンのグレープカンパニー……。大手だけでなく、東京の個性的な芸能プロの頑張りが、70年のテレビを支えてきたのだな、としみじみ。

(桧山珠美/コラムニスト)

提供元:Yahooニュース
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