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上方落語の伝説・桂米朝は友の訃報を聞いて「サイコロステーキ」を注文した意外すぎる理由(現代ビジネス)

 最近のテレビにあふれる関西弁とは一線を画す、品のある上方言葉。伝統芸能への深い研究心。演芸人として史上初めて文化勲章を受章した桂米朝(三代目)は、まさに落語界のレジェンドだ。

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 芸が見事なのはいうまでもない。

 なんといっても生き様が洒落ている。そんなエピソードの一つを紹介しよう。

 大阪ホテルプラザのダイニングバーで弟子たちと食事をしているときに、盟友の桂米之助の訃報が届いた。

 かけつけたマネージャーの報告に「えっ……」と呟き、しばらく沈黙する米朝。

 だがおもむろにウェイターを呼んで、「サイコロステーキ、くれる?」と注文した。

 同席していた弟子たちはあっけにとられ、顔を見合わせたという。

 落語作家の小佐田定雄が語る。

 「決して薄情なわけではありません。兄弟子の死は誰よりも悲しい。

 でも『いくら悲しんだところで、次の日は飯食いまっしゃろ』ということなんです。

 父上や師匠を若くして亡くしていることで、どこか死に対して達観していたところもありました」

 米朝は「洒落ている」という言い回しを好んだ。

 落語は話がどれほど深刻な状況でもサゲがポンとつけばそれで終わり。

 悲しみを笑いに変えてこその芸である。

 もっとも、周りがその真意を探ろうとすればするほど、本人は「ステーキ食いたかっただけや」と言って笑うだろう。

 笑いと悲しみはいつも背中合わせだ。

提供元:Yahooニュース
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