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映画評論家・白井佳夫さんは90歳「映画は数ある娯楽のひとつに。むしろ正しい位置でしょう」【あの人は今】(日刊ゲンダイDIGITAL)

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【あの人は今こうしている】
白井佳夫さん(映画評論家/90歳)
近年は邦画というと、アニメが元気な一方、実写作品は苦戦。製作陣も俳優も忸怩たる思いがあるのではないか。そんな現状を、元「キネマ旬報」編集長で、歯に衣着せぬ映画評で知られる白井佳夫さんはどう見ているのか。白井さんに聞いた。
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◇ ◇ ◇
「かつては映画が突出した娯楽だった時代がありましたが、今は映画、テレビ、ビデオ、演劇、コンサート……数ある娯楽のひとつになりました。むしろ、これが正しい位置でしょう。アニメ人気は良いのではないですか。“雰囲気を楽しむ映画”の時代になってきたな、と思いますね。アニメも話題作は、ひととおり見ますよ。3年前に話題になった『劇場版<鬼滅の刃>無限列車編』は……批評は書きませんでしたが」
東京・杉並にある自宅の仕事部屋で会った白井さん、まずはこう言った。2月には由緒あるキネマ旬報ベストテンが発表され、三宅唱監督の「ケイコ 目を澄ませて」が受賞したが……。
「あまり興味ないですね。大物総会屋さんだった当時の社長から、ロッキード事件に関する発言が原因でクビになった会社だから。以来、経営者は代わりましたが、ずっと雑誌を送ってきさえしないしね」
なんと、ビックリだ。
「私の仕事のやり方も、ここ20年ですっかり変わりました。以前は銀座や築地、新橋あたりの各映画会社の試写室を回っていましたが、今ではDVDが送られてきます。月間30本くらい。それを大型テレビ受像機で見て、『週刊新潮』と月刊の『部落解放』に、もう数十年来、批評を書いています。試写会で1回見た印象で批評していたときより、今のほうが対象作品は入念に3回ぐらい見るので、批評の質は上がっていると思いますよ」
辛口で知られる白井さんだが、最近は変わったという。
「80点以上はつけられる作品を取り上げ、なるべく良いところを書くようにしています。映画がほかのエンターテインメントに押され窮地に陥ってからは、私の好きな映画をなるべくたくさん見てもらいたい、と思いましてね。最近だと、お正月映画の『ドリーム・ホース』という英国作品がおもしろかったです」
■日本映画ベストのモノクロは「西鶴一代女」、カラーは「愛のコリーダ」
ちなみに、白井さんがこれまで見た日本映画全作品のベストは、モノクロは溝口健二監督「西鶴一代女」。カラーは大島渚監督の「愛のコリーダ」のパリで見た完全版だとか。
映画評を書く以外は月1回、近隣の小さな映画館で、弁士付きのサイレントの名画の上映会を行い、「池袋コミュニティ・カレッジ」で月2回の講座をもつ。
90歳にして旺盛な仕事ぶりだ。
「前立腺肥大や皮膚炎などで、お医者さん通いも忙しいです。私は幼い頃から体が弱く、またこの好きな仕事を少しでも長く続けるために、体を整えなきゃならないと思って気をつけてきました。病院にひとりで電車を乗り継いで行くなどして、よく歩いています。40代からは西洋医学だけじゃダメだと思って、週1回、私に合った物理治療にも定期的に通っています。私の場合、これで1週間の疲れが取れます。定期的に行くことで、大病の予防になっているんじゃないかと思いますね。食事は1日3食。週3回くらいはステーキか焼き肉が食べたいくらい、肉が大好きです」
健康長寿は長年の丁寧な生活の積み重ねなのだ。
さて、川崎生まれの白井さんは、中学1年で終戦を迎え、米国映画「春の序曲」を見て衝撃を受け、映画評論家志望に。
その後、小津安二郎監督の「晩春」を見て日本映画に目覚め、早稲田大学演劇科卒業後、映画専門出版社・キネマ旬報社入社。1968~76年に編集長を務め、作家・池波正太郎や五木寛之に映画論を依頼したり、読者の投稿映画評を掲載するなど、紙面を大刷新し好評を得た。
「私には自信がありましたね。私は誰よりも映画が好きだから、私が面白いと思ったものは読者も面白いと思うに違いない、と確信して、そこから新しい時代の評論家も育っていきましたよ」
76~78年は「日本映画名作劇場」(東京12チャンネル=現・テレビ東京)の解説を務めた。
「番組開始前に、ニコニコ笑わず、褒めるばかりはしたくない、などと放送に条件を付けました。多少モメましたが、結局、私の思うようにしてくれて高視聴率がとれ、社長表彰されました。この番組で日本映画を好きになった、という方もいて誇らしく思っています」
87年からは、43年に製作・公開された「無法松の一生」の戦前戦後の検閲シーンを復元する集会を国内外で開催してきた。
「検閲とはどういうものか、万人に知ってもらいたくて100回近くやってきました。さすがに高齢の今は中断していますが、カット部分の復活朗読劇に協力してきてくれた娘(女優・白井真木)が活動を引き継いでくれるかな、と思っています」
白井さんは29歳のとき、6歳年下の早稲田大学映画研究会の後輩と結婚。1男1女をもうけた。孫はおらず、白井さんは現在、夫婦2人暮らし。2004年、文化庁映画賞を受賞。
「湯布院映画祭など映画祭の仕掛け人もやりました。山あり谷ありの評論家人生でしたが、何とか乗り切って、とてもいい人生だったかな、と思いますね」
(取材・文=中野裕子)
提供元:Yahooニュース

