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28年ぶりに赤信号劇団公演が復活! 3人とも柄にない役をやってます(ラサール石井)(日刊ゲンダイDIGITAL)

【ラサール石井 東憤西笑】#148

 年を経てくると当然昔の事は忘れられていく。ラサール石井がお笑い芸人出身だということも40代以上の人にしかわからず、ましてやコント赤信号という3人組だったなんて、若い人たちは全然知らない。

脱力ニュースのオンパレードにうんざり…おかしいのはあんたらだ!

 しかし当時いた3人グループで全員健在なのはほかにはシティボーイズぐらいしかおらず、今や珍しい存在になってきた。ここで3人で何かやらなければ、もう揃って活動することもないかもしれない。

 何より結成当時からの3人の共通の友達、山岸くんの「もう一度、3人にしか出来ない間と笑いが見たいんだ」という熱い言葉に動かされ、長らく休止していた赤信号劇団を復活することにした。

 第1回公演は1984年「マゼランブルー」(作=鴻上尚史、演出=川村毅)。劇場は下北沢ザ・スズナリ。出演は赤信号に、室井滋、日高のり子、近藤芳正、肥後克広。今見れば豪華だが、当時は誰一人有名ではなかった。

 そこで今回はその時と同じスズナリに戻り、室井滋さんを再び呼んで、第14回公演「イメルダ」(作=三谷幸喜、演出=渡辺えり)以来、実に28年ぶりの公演となった。

 作・演出は人間の業や悲しさ滑稽さを描かせたらピカイチと定評のある桑原裕子さんにお願いした。幼い頃を「ひょうきん族」を見て過ごし、赤信号をリスペクトしてくれていた桑原さんは二つ返事で引き受けてくれ、「誤餐」という素晴らしい脚本を書いてくれた。

 物語は遠雷が響き一雨来そうなある日の午後、出張から帰宅した大学教授(渡辺正行)が妻の浮気相手の居酒屋主人(小宮孝泰)と鉢合わせ。そこに教授の昔の恋人(室井滋)がやってくる。さらにその現在の夫で土建屋業の教授の幼馴染み(ラサール石井)が、教授の若妻(那須凛)にバイクでひかれ運び込まれ、そこに室井の息子(岩男海史)や、セクハラで辞めさせられかけの教員(若狭勝也)もやってきて、午餐は間違いだらけの“誤餐”と化して行く。

 教授という設定、受け身の芝居。リーダー渡辺には柄にない役だが、これが実にいい。私が見たリーダーの芝居では一番であろう。軽佻浮薄な浮気相手、豪放磊落な土建屋。小宮も私も柄にはないが、あえての設定はかえって当て書きのようにハマった。

 演者みんなが光り、絡み合う。上演中です。当日券も若干枚あり。目撃下さい。

(ラサール石井/タレント)

提供元:Yahooニュース
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