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ジェームズ・キャメロン、「ワンダーウーマン」の批判は撤回せず(IGN JAPAN)


映画「ワンダーウーマン」は女性の描き方という点で「ハリウッドにとって後退」を意味すると語り、批判を受けたジェームズ・キャメロン監督だが、その後も意見は変わらないという。

The Hollywood Reporterのインタビューに答えたキャメロンは、ガル・ガドット演じるワンダーウーマンは「物としてみなされる女性を象徴している」とした過去の発言について、「考えは変わらない」と話している。

「ワンダーウーマン」画像・動画ギャラリー

「つまり、彼女はミス・イスラエルで、体の形を強調するようなビスチェのコスチュームを着ているわけです。彼女は確かにすごく魅力的ですが、私からすると、それは別に画期的なことではありません」とキャメロンは述べ、自身の発言が「ターミネーター」のリンダ・ハミルトンと比較した上でのコメントだったことを明らかにしている。キャメロンはコナーについて「当時、(映画の中の女性の描き方における)大きな進展だった」と話す。

キャメロンは「ワンダーウーマン」を監督したパティ・ジェンキンスの反論にもコメントしている。ジェンキンスは「女性が強くあるためには常に頑強で、タフで、問題を抱えていなければならず、多面性を持つことが許されず、魅力的で慈愛にあふれているからという理由で女性にとっての象徴になれないのだとしたら、我々は大して進歩しているとは言えないのではないでしょうか?」とTwitterで疑問を投げかけていた。

「リンダはとても綺麗でした。ただ、彼女はセックスの対象としては扱われていませんでした。彼女のキャラクターにセクシュアルなところはどこにもありません。そこにあるのは苦しみであり、意志であり、決意だったのです」とキャメロン。「彼女はクレイジーであり、複雑でした。――彼女は色目を使われたり、好かれるために存在するのではなく、彼女こそが物語の中心であり、視聴者は映画が終わる頃には彼女を好きになっていたのです」




「ですので、パティがこの映画を監督したことと、ハリウッドが、(自分たちで賞賛しているように)『メジャーなアクションフランチャイズを女性に監督させてあげた』ことは称賛しますが、『ワンダーウーマン』に時代を変えるような画期的な要素は何もなかったと思います」と彼は続けた。

「ワンダーウーマン」の映画について「良い映画でした。それに尽きます」と語るキャメロン監督は、過去のコメントが「単純すぎたかもしれない」としつつも、「撤回はしません」と話している。ただし、監督は「性的な意味で、(ワンダーウーマンが)男性キャラクターが優位に立っているところは気に入った」と説明している。

ジェンキンス監督は前回のキャメロン監督のコメントに対し、「パワフルな女性に正しいタイプも間違ったタイプもないのです。そして、本作をヒットさせてくれた大勢の女性観客の皆さんには、自分にとっての“進歩の象徴”を選び、評価する自由があるはずです」とコメントしていた。

キャメロン監督は現在「アバター」の続編4本の制作を行っている。アバターは2020年12月18日に米国で公開される予定だ。

提供元:Yahooニュース
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