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春風亭一之輔、芸人の「ChatGPT」事情明かす 「どんな落語をやればいい?」聞く先輩も〈週刊朝日〉(AERA dot.)

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落語家・春風亭一之輔さんが週刊朝日で連載中のコラム「ああ、それ私よく知ってます。」。今週のお題は「人工知能(AI)」。
【画像】「今週のお題」のイラストはこちら* * *
『ChatGPT』。最強AI。聞けば何でも答えてくれるというアイツ。役に立つけど、ちょっとヤバいんじゃないかって恐れられてもいるアイツ。
開発者の話では「ChatGPTは日本人にとって『ドラえもん』のような存在になる」らしい。頼りになる『友達』なんだから、怖がらずに仲良くやろうよ!……ということらしい。まぁのび太だってドラえもんに全依存してるわけじゃないし、ドラえもんのアドバイスや小言をスルーしたり、逆らったりもしてる……ていうか、それで失敗するんですけどね、アイツ。
同じ藤子不二雄作品([A]先生)の『笑ゥせぇるすまん』では喪黒福造が迷える子羊に一度は夢を与えておいて最終的に「ドーーンッ!」。谷底へ突き落とす……流れとしては『ドラえもん』とほぼ同じだ。喪黒福造って『悪意のかたまりのドラえもん』だと思うのだが、前述の開発者は『笑ゥせぇるすまん』の存在は知ってるのだろうか?「ChatGPTはあなたのそばの『喪黒福造』」じゃ誰も寄りつかないから、わざと知らんぷりしてるのかも。ちょっと気をつけたい。
寄席の楽屋でもChatGPTにハマってる仲間が多い。「今日はどんな落語をやればいい?」と某先輩がChatGPTに聞いた。「お客様のニーズと季節感、そしてあなたの持つレパートリーから最適なものを選ぶのがいいでしょう(概略)」。「正論ぶちやがって!」と先輩。いやいや、それがコイツの仕事でしょ。「もっとチャレンジングなアドバイスすりゃいいのにな。『今日は芝浜一択!』とか『アドリブで新作落語を!』とか」「従わないでしょ?」「まーね」。せっかく答えてくれてるのに遊んでるだけ。こういう輩は無視していいぞ、ChatGPT。「『カミさんに浮気がバレたらどうしたらいいですか?』って聞いてみて!」。横から口を挟むB先輩。ChatGPTいわく「あなたの浅はかな行為が元凶です。原点に立ち返り奥様に心から謝罪の意を示し、それでもかなわない場合は相当のリスクを覚悟するべきでしょう(概略)」。「そんなことはわかってんだよっ!! クソがっ!!」。怒ったってしょうがない。「もっと気の利いた、芸人らしいことを言ったらどーだ!」。芸人じゃないし。「黒門町の師匠(昭和の名人・八代目桂文楽)は『たとえ女と布団に入ってるところをカミさんに見られても認めちゃいけません! 具合が悪そうだから介抱してやってたんだ、ぐらい言うんです!』って言ってたらしいぞ! それくらいのこと言ったらどうだ、GTP!」。TとPが逆なのは自分でもよくわからなくなることがあるのでもういいとして、AIに求めることが先輩は独特でゲス。
すべって楽屋に戻ってきた芸人が「今日の客はバカですよね?」とChatGPTに聞くとそのうち「もちろんですよ~、兄さんがウケないなんてどーしょうもないっすね!」と慰めてくれる日も遠くないかもしれん。奢らなくてもいい愛想のいい後輩ChatGPT。甘えてばかりいるとそのうち「ドーーンッ!」と谷底に突き落とされるかもしれないから気をつけよう。そういう後輩けっこういるし。
春風亭一之輔(しゅんぷうてい・いちのすけ)/1978年、千葉県生まれ。落語家。2001年、日本大学芸術学部卒業後、春風亭一朝に入門。この連載をまとめたエッセー集の第1弾『いちのすけのまくら』(朝日文庫、850円)が絶賛発売中。ぜひ!
※週刊朝日 2023年5月5-12日合併号
提供元:Yahooニュース

