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阿川佐和子「賞味期限より自分の舌」「ちょっと腐ってても煮込めば良し」夫婦の食卓事情(週刊女性PRIME)

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「料理は好きです。もちろん、食べるのも好き。でも、それ以上にこの料理をどうすればおいしくなるかってことを、あれこれ考えているときがいちばん幸せ」
【写真】始めたばかりのぬか漬け「このごろ、すご~く胃腸の調子がいいの」
そう話す、阿川佐和子さん(69)。 もうすぐ七十路に入るとは思えない若々しさの秘訣は、常日頃、プロの料理人たちによる美食を堪能しているから?と思いきや、実は、どんなに忙しくても週に4日くらいは家で晩ごはんを作って食べているそう。その腕前も相当なものだとか。
何しろ、これまで食にまつわるエッセイを何冊も書き、レシピ集も出版。今年3月には、子どものころに食べた“母の味”を振り返るエッセイ本を出したばかりだ。食卓に並ぶのも、当然、こだわりの品ばかり?
「いやいや、そんなたいしたものは作ってないです。あんまりややこしい料理は、そもそも作ろうと思わないし(笑)。ただ、せっかく作るならおいしくしたい、というのが信条で。
例えばカレーを作るにしても水で煮るより、ちゃんとだしをとったスープで煮るほうが、絶対においしくなる。だったら、やらない手はないでしょ?」
前日に食べ残した料理のアレンジもお手のものだ。メインの肉料理が食べきれないとなったら、翌日、薄くスライスしてサンドイッチにはさもうか、それとも細かく切って焼飯に入れようか、しょうゆをかけて焼いたらおいしいかもしれない、トマト煮にしてもいいかも……と考え出すと止まらないのだそう。
「なんでもやってみたいタチで。まあ、人に言わせると、『阿川さんは本当にレシピどおりに作らないですねえ』ってことになるらしいけど(笑)。
つい、自分なりの工夫をしたくなっちゃう。しかも、毎回その場の思いつきだから、あとで同じ味を再現するってことができない。まあ、おいしければいいよね?」 作家だった父・阿川弘之さんも、食には相当うるさい人だった。母は、その舌に応えるべく腕を磨くように。そして阿川さんは、子どものころから母の助手として台所で働き、さまざまな料理が生まれるのを間近で見て育った。
「夕方になると、父の原稿を受け取りに編集者が家にやってくるんです。すると父は、『飯でも食っていきますか?』と声をかける。ほとんどの方は断らない。
それから台所の私たちは大忙し。まずはお酒のつまみから、徐々にメインへ。私は夕食の間じゅう、立ったり座ったり、作ったり運んだり……。
そのあげく父は、『今日は何を食べさせてくれるんだ?』って。出した料理が気に入らないときはね。だから私、父みたいに料理にうるさい男とだけは結婚したくない!って、けっこう本気で思ってました」
そんな阿川さんが結婚したのは、2017年。つい6年前のことだが、現在の夫婦の食卓事情は?
「コロナ禍があったじゃないですか。それで、おうちごはんの機会がますます増えたんですが、夫が朝・昼・晩と3食きっちり食事をするのには驚いちゃった。それってつまり、私がその3食を用意しなくちゃいけないってことでしょ?
それまでは、昼食はそれぞれのペースで取っていたし、私自身は1日2食で済ませることも多かったので……。さっき朝ごはんを食べたと思ったのに、わずか3時間後に昼ごはん。そうこうするうち、次の話題は『今日の夕ごはんはどうする?』とくる。
とにかく、ごはんに追いまくられる日々。今やそのリズムにも慣れましたけど、最初のうちは、『え、もうごはん?』『またごはん?』っていう感じで戸惑いました。
まあ、それを毎日こなしている皆さんからしたら当たり前のことなんでしょうけど、私にはカルチャーショックでした(笑)」
しかし、そんな経験を経ても、阿川さんの料理好きは変わらなかった。
「仕事仲間とする『昨日は何食べた?』『今日、何作るの?』っていう、献立交換が楽しくって。仕事の合間に情報を収集して、帰りにワクワクしながらスーパーへ。うん、やっぱり、私、料理自体が好きなのかもしれないな(笑)」
提供元:Yahooニュース

