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同性愛を告白したAAA與真司郎「理解されず自分を責め続け、追い込まれてしまう方が多く存在する」【公表全文】(中日スポーツ)

 活動休止中のダンス&ボーカルグループ「AAA」の與真司郎(あたえ・しんじろう、34)が26日、東京・渋谷のLINE CUBE SHIBUYAで開いた無料イベントで、自身が「ゲイ」(男性同性愛者)であることをファンに報告した。イベントで語った内容は次の通り。

   ◇   ◇

 これから僕が話すことは皆さんが期待して望んでる内容ではないかもしれません。中には理解するのに時間かかる方もいると思います。でも、これから僕が話すことがきっかけで少しでもこのことについて理解が深まり、世界が変わってくれることを願っています。

 今日、たくさんのファンの皆さんがここに参加することを希望していたのに、席に限りがあり、来られなかった方もたくさん出てしまったとスタッフさんから聞きました。これから話すことをSNSやプレスリリースを通して発表するという選択肢も正直ありました。でも、今日はどうしても皆さんの顔を見ながら、直接伝えるべきだと思い、このような形を取らせてもらいました。

 僕自身、長い間この不安と闘ってきました。本当に何年もの間、自分の一部を受け入れることができませんでした。それでも、さまざまな葛藤を乗り越え、今やっと皆さんにこのことを、打ち明ける決意ができました。

 それは、僕がゲイであるということです。

 みんなたぶん、すごく驚いていると思うし、でも最後まで聞いてください。

 カミングアウトを決意するまでに、すごく時間がかかりました。自分ですら自分のセクシュアリティーを受け入れることができませんでした。もし自分がゲイだということを認めてしまったら、今度は世の中が自分のことをアーティストとして認めてくれないのではないかという恐怖を感じることもありました。でも、悩みに悩んだ結果、ファンの皆さんをはじめ、僕が大切にしている全ての人たち、そして僕自身のためにも本当のことを受け入れ、それをしっかりと皆さんに伝えることが僕なりの誠意だと思いました。そして、僕と同じ境遇に置かれている方々にも、勇気を持つきっかけにしてもらいたかった。自分は一人ではないということを、わかってほしかったんです。

 カミングアウトを決意する前は二つの道だけしかないと思っていました。一つ目は、本来の自分を受け入れることなく、エンターテインメントの世界に居続けること。もう一つは、エンターテインメントの世界から退いて、世間から隠れてひっそりと暮らすことでした。

 でも、たくさんたくさん考えて、三つ目の選択肢にたどり着きました。それはゲイということを公表した上で、エンターテインメントの活動を続けるということです。ありのままの自分で生きていくことで、大好きなエンターテインメントの活動をあきらめたくなかったんです。

 僕はこれを機に、まったく違う人間になってしまうわけではありません。むしろ、このことを打ち明けたことによって、本来の自分を分かってもらえる、ファンの皆さんとの距離が縮まることを本当に願っています。

 自分がゲイであるということを明確に理解するまでには時間がかかりましたが、今振り返れば、昔からその認識はあったような気がします。僕が子どものころ、テレビではLGBTQ+(プラス)のことをおもしろおかしく扱っている時代でした。もちろん、そのころは今みたいにインターネットが普及していなかったので、自分のセクシュアリティーについて疑問を持ったとしても、そのことについて知る機会がほとんどありませんでした。だから、そのころは「自分が間違ってるんだ」「自分はおかしいんだ」と思っていました。誰かにこのことを相談することもなく、自分の感情を押し殺していました。

 そんな中、14歳でエンターテインメントの世界に入り、毎日仕事が忙しく、気づいたら自分の疑問や悩みが多忙な日々に紛れていました。そのころから、本当にたくさんの方々に支えてもらってはいましたが、それでもどこかで自分は独りぼっちのような感覚でした。そんな生き方をしてるうちに、このままではメンタルにも影響が出てくると思い、あるとき海外に移住することを考え始めるようになりました。

 海外に行き始めたころの話ですが、ある日、男性同士が街中でキスをしてるのを見て、僕は衝撃を受けました。周りの人たちで、彼らの行動を気にしている人は誰もいませんでした。そのとき初めて自分は1人じゃないんだって、どこかほっとしました。LGBTQ+の人でも堂々と幸せになる道はあるんだと希望がわいてきました。

 完全に自分のセクシュアリティーを受け入れるにはそこからさらに時間がかかりましたが、LGBTQ+であろうと、どんな人間でも、幸せに自分らしく生きる権利があるんだということに気づかされました。だから僕も自分らしく生きていこうと、このできごとがきっかけで自分と向き合っていくようになりました。

 LGBTQ+の僕たちも同じ人間です。他の人と違う扱いをされたくありません。僕でさえ、このことを受け入れるまでに時間がかかりました。それと同じように皆さんにとっても時間がかかることだと思います。

 日本では、あまりオープンにLGBTQ+について話し合うことも少ないと思うので、さらに難しいことなのも分かっています。僕自身も今日カミングアウトをしたばかりなので、これからもLGBTQ+について学ぶことがたくさんあると思っています。さまざまな固定概念によって一人で抱え込み、悩んでいるLGBTQ+の方たちが世界中にいます。ハラスメント、いじめ、世間的なプレッシャーに苦しみ、それによって精神的ダメージを受ける人も決して少なくありません。

 僕がとある記事を読んで得た情報なのですが、LGBTQ+と自認している方のうち、48%が自殺について考えたことがあり、さらにそのうちの12%は実際にそれを行動に移していたという統計を目にしました。例えば、自分の性の対象が同性やどちらの性にも向いているというだけで、命を絶つ必要があるのでしょうか。理解されずに自分のことを責め続けて、最終的に耐えられずに追い込まれてしまう方がこれだけ多く存在するということを、1人でも多くの方に知ってもらいたいです。

 今日僕がこの発表をしたことに驚いている方もいると思います。受け止めるのも難しいと思う方もいるでしょうし、受け止めるのに時間がかかることも理解しています。今、たくさんの情報を一度に発信してるので、それも当然のことだと思います。

 母にカミングアウトしたとき、幸い、母はすぐに僕のことを受け入れてくれました。しかし、公にカミングアウトしたいと話したときに、母は僕がひどいバッシングを受けるのではないかと心配し、反対されました。でも、時間がたつにつれ、母もLGBTQ+の課題について一緒に考えてくれるようになり、僕が公にカミングアウトすることも賛成してくれました。

 僕のウェブサイトを見ていただくと、LGBTQ+に関するリンクがいくつか張ってあります。これを機に、知らないところで苦しんでいて、助けを必要としている人たちがいるということを、多くの方に知ってもらいたいと思いました。

 LGBTQ+の方たちの多くは、セクシュアリティーを理由にいじめられたり、平等でない扱いを受けています。でも希望はあると思いますし、世界は変わってきていると思います。何事も、ネガティブなことでも、みんなで力を合わせれば、ポジティブなことに変えていけると思います。

 もしこの会場の中にも自分のセクシュアリティーで悩んでいる方がいたら、僕のホームページをぜひご覧ください。あなたは絶対に一人じゃない。僕もあなたのことを全力で応援します。同じ悩みを抱えていた1人の人間として、LGBTQ+の方々には胸を張って、堂々と生きていってほしい。

 ただ、カミングアウトをするかしないかは個人の選択の自由です。もしも、カミングアウトをしたいと思っているならば、僕もそうしましたが、周りにサポートしてくれる方を見つけてからの方が心強いと思います。今は誰もいないと思っていても、支えてくれる方は必ずいます。僕も、今となっては周りに応援してくれる人がたくさんいますが、それも長い時間をかけて築き上げてきたものです。僕もそれを踏まえた上で、今日、ここでカミングアウトをしています。どんなセクシュアリティーだとしても、ゆっくり時間をかけて、まずは自分を大切にしてあげてください。自分を愛することが一番です。

 そしてもう一つわかっていただきたいのが、ゲイだからといって、これまでの自分が変わってしまうわけではありません。僕は今の自分のままで十分幸せです。これからも変わらず、與真司郎として生きていきます。

 そして最近、僕はアーティスト活動を再開することについて考えるようになりました。AAAが活動休止になって、自分はソロアーティストとして活動を続けていく意味はあるのかと悩んだ時期もありました。自分はアーティストとしてどんなメッセージを発信していけばいいのかが、わからなくなってしまったからです。でも、LGBTQ+の課題にかかわらず、悩んでいる人を1人でも多く救いたいという気持ちがありました。そして、ありのままの自分を打ち明けようと決意したことによって、発信したいメッセージが明確になりました。本来の自分を表現しながら、聞いてくれる人を幸せにするということが、僕のアーティストとしての一番の目標です。

 そこで、一つ発表があります。アーティスト活動を続けていこうと決意したことによって、今回、新曲をレコーディングしました。タイトルは「Into The Light」です。日本語では「新たな光の差す方へ」という意味です。世界中にこの曲が届いたらいいなという思いを込めて、歌詞は全て英語になっていますが、日本語訳も考えました。後ほどここに来てくれた皆さんにいち早く、聞いていただきたいと思っています。そして、この曲の売り上げの一部を日本のLGBTQ+の支援団体に寄付します。

 「Into The Light」を通して、僕の経験だけではなく、僕と同じ境遇に置かれている方についても、理解を深めるきっかけになってくれればうれしいです。そしてLGBTQ+の方々に限らず、皆さん1人1人の経験と重ね合わせて、聞いていただきたいと思っています。

 音楽は世界共通です。つらいトラウマ(心的外傷)を乗り越えた経験や、今、実際、人生で葛藤してる方々など、たくさんいると思いますが、僕がメンタルヘルスについて発信することで、世界のどこかで勇気づけられる人がいてくれたらいいなと、心の底から思っています。人生いいときもあれば、うまくいかないときもあります。それでも諦めずに進み続ければ、新たな光の差す方へと導かれていくと思います。僕も正直この先どうなるのか、自分でもわかりません。でも、一度きりの人生、後悔したくないんです。世界がもっと明るくなり、どんな人でも生きやすい場所になってくれることを願っています。

 そして最後にもう一つ、大きな発表があります。実は今、ハリウッドで僕の人生についてのドキュメンタリーが制作されているところです。プロデューサーは、映画「グリーンブック」や「メリーに首ったけ」で知られるPeter John Farrelly(ピーター・ジョン・ファレリ)と、Netflixのドキュメンタリー「タイガーキング:ブリーダーは虎より強者?!」で知られるFisher Stevens(フィッシャー・スティーブンス)です。2人ともアカデミー賞などを受賞してる偉大な方々です。彼らをはじめとしたハリウッドで活躍している方たちが、僕の人生経験や、これからやりたいと思っていることに共感してくれました。この機会に、感謝するとともに自分ができることを精いっぱい取り組みたいと思います。

 本日は本当にありがとうございました。

提供元:Yahooニュース
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