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若村麻由美「この素晴らしき世界」苦戦も視聴率度外視…フジ木10“実験”のターゲットは?(日刊ゲンダイDIGITAL)

 体調不良で降板した鈴木京香(55)の代役を務める若村麻由美(56)主演のドラマ「この素晴らしき世界」(フジテレビ=木曜夜10時)。公式HPには《主婦がある日いきなり“大女優”として平凡とは真逆な生活を送る様を、コミカルに描く完全オリジナルストーリー》とあるが、3日放送の第3話の平均視聴率は世帯4.3%、個人2.6%と“苦戦”している。

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「リアルタイム視聴だけを対象にした世帯視聴率は、すでにテレビ局もスポンサーも気にしていませんし、視聴者にとっては関係ない数字。大事なのは、どんな層にどのように支持されるかなんです」(エンタメ誌編集者)

 初回放送後、ネット上では《若村さんはキレイだしよくやっていると思うけど、話に無理がありすぎ》《そもそもトップ女優になりすませるほどの美貌がスーパーのパートをしているのがありえなくて脱落》なんてネガティブな意見が優勢だったが、第2話以降は《若村さんの美貌と演技には引き込まれるし、他の役者さんもいい味出してる》《ただのなりすましコメディーに終わらなそうな展開で、次週が楽しみ》という声も増えてきている。

 テレビコラムニストの亀井徳明氏は「フジ木10らしい実験的取り組みだと思って注目しています」と、こう続ける。

「ヒロインが50代半ばですから、ターゲットもその世代が中心。“シルバー”というには若く、1990年代~2000年代のテレビ全盛期も知っているし、デジタル環境の進化にも対応していて、ある程度ネット発信力もある世代。実はバラエティーも含め、今の地上波にとっては、よりどころになる層なんです。『この素晴らしき世界』は主題歌が小田和正さんだったり、舞台である“ギョーカイ”は、他のどんな世代よりもこの世代に刺さる要素。世帯視聴率を支える高齢者層や、そもそもテレビが娯楽の優先順位として低い若年層は無視してでも、この層に向けて振り切ろうという姿勢が見えます」

 ただ、その層にも少なからず存在するのが、“ありえない警察”。ドラマだから“ありえない”のは分かっていたとしても、話の展開以前にディテールの非現実性に引いてしまう層だ。

 前出の亀井氏は「その“ありえない”部分にツッコミを入れたり、素直に翻弄されるのもエンタメの楽しみ方の要素なんですけどね」と苦笑しながら、こう話す。

「世帯視聴率がメインの報道は、そういう楽しみ方を門前払いしてしまうようで残念ですね。芸能界を少しだけ覗いてきた僕には、チーフマネージャー役の時任勇気さんも、性格キツめだけどよくやる現場マネージャーの円井わんさんも“あるある”の対象です。特に円井さんは細かい部分でもベテラン勢に負けない味を出している。第3話ではサスペンスや不倫の要素もチラつかせましたが、どう転がっていくのか楽しみです」

 木村佳乃(47)演じる芸能事務所社長、沢村一樹(56)演じる女優の夫、マキタスポーツ(53)演じるヒロインの夫、それぞれがどう動くのか?

「このドラマの鈴木吉弘プロデューサーは2009年にフジテレビを退社、いったんフリーになって17年にフジに復帰した“出戻り”ですが その鈴木Pが温めていた企画を実際に連ドラ化してしまうところに、フジの緩さというより懐の深さみたいなものも感じますし、正体不明の“ナゾの脚本家”という遊び心もあったりして、単なるコメディーで終わるとも思えません」(在京キー局プロデューサー)

 視聴率だけじゃない“何か”を狙った「この素晴らしき世界」。10日放送の第4話では、大きな展開が見られそうだ。

提供元:Yahooニュース
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