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真の意味で最強の男に 宇梶剛士を”暴力”から解き放ってくれたオヤジの言葉【今週グサッときた名言珍言】(日刊ゲンダイDIGITAL)

【今週グサッときた名言珍言】

「タモリさんに開口一番『宇梶さんは暴走族だったんだよね?』って言われて。そっからアイツそうらしいよって広まった(笑)」
(宇梶剛士/TBS系「人生最高レストラン」11月11日放送)

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 ◇  ◇  ◇

 宇梶剛士(61)が俳優になって一番うれしかったことは「笑っていいとも!」(フジテレビ系)の「テレフォンショッキング」に出演したことだという。この頃は元暴走族総長といった不良時代のことはあまり表に出さず「そういうことを一切、自分は脱ぎ捨てて俳優の仕事をやってきたつもり」だった。しかし、思わぬ事態になってしまう。

 そのことを回想して語ったことが今週の言葉だ。それを聞いたサバンナ高橋は「“宇梶最強伝説”の始まりはタモリさんだったんですね」と笑った。

 少年時代から野球に熱中していた宇梶は、高校では野球の強豪校に進学。だが、そこで先輩からの理不尽なシゴキにあう。1年以上我慢した上で告発したが、学校側は耳を貸さず、逆に宇梶は練習に行っても野球をやらせてもらえなくなった。

 そんなとき、友人がトラブルにあっていることを知り、野球ができず投げやりになっていたこともあり、相手を暴力でおさえつけてしまった。少年鑑別所に入った宇梶はやがて暴走族へ。そして17歳にして2000人のメンバーを抱える暴走族集団の総長になった。

 そんな宇梶を変えたのは少年院に母が差し入れしてくれたチャップリンの自伝。それまで抱いていた「華やか」「全てがうまくいっている大スター」というイメージが覆され、孤独でつらい幼少期を過ごしたことを知る。その生き方に心を揺さぶられて「なめられてたまるか」「俺は負けない」といった気持ちの鎧を自然と脱ぐことができたという(国際情報マネジメント「B-plus」2017年2月取材)。

 改心し、俳優を目指すようになった宇梶は、錦野旦の付き人時代に出会った「オヤジ」と慕う菅原文太の導きでデビューした。けれど、せっかく不良をやめたはずなのに、来る役はチンピラばかり。先輩やスタッフからの風当たりも強く、イライラが募っていた。そんな時、菅原から「おまえ、暴れたくてしょうがない顔してるな」と見抜かれた(フジテレビ「フジテレビュー!!」22年5月26日)。

 菅原は「暴れたかったら暴れていいぞ。ただし、その時は必ず人前でやれ。おまえに正しさが間違いなくあれば、半分は味方になってくれる」と諭した上で、こう続けた。

「そうして暴れたら、この世界を去れ。なぜなら、どんなに自分が正しくても暴力は悪だからだ」(同前)

 その言葉で精神的にも“暴力”の世界から完全に足を洗うことができ、宇梶剛士は本当の意味で“最強”の男になったのだ。

(てれびのスキマ 戸部田誠/ライタ―)

提供元:Yahooニュース
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