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“帰る場所”を求める旅。エミール・クストリッツァ監督が新作を語る(ぴあ映画生活)


『アンダーグラウンド』『白猫・黒猫』のエミール・クストリッツァ監督の新作映画『オン・ザ・ミルキー・ロード』が明日から公開になる。本作は戦争が続く国を舞台に、ミルク運びの男と美しい女性の恋と逃避行が狂騒的なトーンで描かれる作品だが、その先には“居場所”を失った人々の悲しみと希望のドラマが待っている。来日したクストリッツァ監督に話を聞いた。

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本作でクストリッツァ自身が演じるコスタは、隣国と戦争が続く国で戦線で戦う兵士にミルクを届けている寡黙な男だ。彼は、最前線と、そんな状況すら日常になってしまっている村を行き来しながら変わりのない日々を送っていたが、ある日、彼を慕っている女性の兄の花嫁として村にやってきた女性(モニカ・ベルッチ)に出会い、恋に落ちる。やがて戦争は終結。花嫁の結婚式が近づく中、コスタと花嫁は村を飛び出して決死の逃避行を開始する!


本作は、これまでのクストリッツァ作品同様、強烈なキャラクターが入り乱れる作品だが、映画の根幹をなすエピソードは監督が過去に耳にしたり読んだ実話が基になっている。「この映画はすべて“真実”から出来ています。SFは創作できますが、リアリズムは作り出すことはできません。もちろん、実際のエピソードよりは効率的な形で伝えてはいますが、私の映画はいつだって自分が過去に聞いた話や自身の体験したことを寄せ集めています。現実の生活ではウソをつきますけど、映画の中では“真実”を伝えているわけです(笑)」


監督の語る“真実”には、人間だけでなく、動物や空を流れる雲、流れる水のしぶき、山々を通り抜けていく風、つまり“世界そのもの”も含まれる。「私はいつも映画の中の“空間”に執着しています。映画監督の良し悪しは空間の扱い方でわかると思います。もちろん、私はキャラクターの行動を第一に演出していますが、そのためにはフレームの中の前景・中景・後景をすべて描くためにカメラをどう動かし、フレームを考えなければなりません。映画作りは、直感と入念な準備の組み合わせによって、活き活きとしたものになります。その点は、音楽と似ています。決まったかたちでの演奏と即興を組み合わせることで良い演奏になるわけです」


クストリッツァ監督は映画制作だけでなくミュージシャンとしても活動しており、映画づくりと音楽活動は「観客との距離を縮めてコミュニケーションをとるという点では同じ」と語る。しかし、監督の映画において音楽は“必須”ではない。監督が所属するバンド“ノー・スモーキング・オーケストラ”の音楽は映画を強力にサポートしているが、クストリッツァ作品はサイレントから始まる映画史をしっかりと踏まえて描かれており、仮に音が消えても強烈なインパクトを観る者に残す。「その通りです。そのことはいつも意識しています。『ライフ・イズ・ミラクル』(2004年)がある町で上映された際、トラブルが起こって途中で音がすべて消えてしまったことがありましたが、観客は何事もなくそのまま観続けていました。私はいつもイメージにこだわって映画づくりをしてきましたし、“ビジュアルで語る”ことこそが映画だと思っています」


同時に監督はいつもハイテンションでパワフルなストーリーの奥底に、居場所や行き場を失った人々の悲しみや想いを綴ってきた。本作でも物語の随所に、悲しい過去を断ち切って新しい人生を見つけようともがく人々の想いが刻まれている。「そうですね。それは私がこれまでに経験したことに根付いています。私は自分の国を失い、自分の町を失いましたし、奪った彼らも“自分”というものを失ったと考えています」。クストリッツァ監督が生まれたサラエヴォは、かつて“ユーゴスラビア”という国に属していたが、紛争によって分裂し、現在は“ボスニア・ヘルツェゴビナ”の首都になっている。故郷を、居場所を、帰るべき場所を失ってしまった映画の登場人物たちは、クストリッツァ監督の姿でもあるのだ。「だからこそ私はいつも難民の味方でありたいと思っていますし、戦争によって難民が生み出されてしまう状況にも反対しています。現実には、難民に対して理解をしめす“ふり”をして英雄的な行動をとる権力者が、新たに戦争を起こして、さらに難民が増えている状況ですが、人々は真実から目を背けています」


それでも、監督は居場所や帰る場所を失っても「新たな場所を探して見つけ出すことはできると思う」と力強く語る。「私は故郷を失いましたが、後に自分で村を作りましたし、町も作りました。私の過去の経験が自分の居場所を見つけ出すことを後押ししてくれたと思いますし、結果として自分以外の人々の故郷を新たに見つけ出すこともできたと思います」


戦争は終わらないし、世界は悲しい出来事に満ちている。しかし、人は誰かを愛し、共に暮らす場所や心の居場所を見つけることができる。本作は予測不可能なドラマをパワフルに描きながら、観る者の心の奥底に深く入りこむ作品になっている。


『オン・ザ・ミルキー・ロード』

9月15日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

提供元:Yahooニュース
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