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ドラマで1時間はもはや長すぎる!?…なんと1話1分!Z世代で大流行している「ショートドラマ」一見のススメ(現代ビジネス)
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いまZ世代の若者たちの間で、猛烈に流行っている「ドラマ」があるのをご存知だろうか。
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「大河や朝ドラは、若い子は見ないだろうし、月9で何か新しいドラマでも始まったのか?」
そんなことを言ったら、鼻で笑われてしまう。
「いまどきの子はネットフリックスでしょ!」
それも、もう古い。いま若者たちがこぞって見ているのは、なんと尺が1~3分しかない「超ショートドラマ」だ。
「TikTokやYouTubeなどの動画共有サイトで、音楽に合わせて歌ったり踊ったりする数十秒の『ショート動画』が流行しているのはご存知だと思います。そんななか、'22年頃から中国で物語性を持ったものが登場し始めました。
きっかけはTikTokが課金システムを構築したことです。一部の配信者が視聴数を稼ぐためにドラマ仕立ての動画を次々と投稿したところ、爆発的に流行ったのです」
こう語るのは、日本や中国をはじめ全世界向けにショートドラマの取り次ぎ・制作事業を手掛ける株式会社和雅のCEO金光国氏だ。
「'23年には中国だけで約7800億円の市場規模となっており、すでに100以上のショートドラマ配信アプリが誕生しています。市場調査会社のYHリサーチによると、'29年には世界市場規模が8・8兆円に達すると予測されています」日本でも'22年末にショートドラマ配信アプリ「BUMP」が登場し、すでに160万ダウンロードを突破。さらにテレビ東京が今年中にオリジナルショートドラマ3作品を同アプリで配信すると発表し、話題となった。
前出の金氏も、テレビ朝日などと共同で『大富豪のバツイチ孫娘』を制作、全世界で再生回数1位を記録した。
キー局も続々と参戦するショートドラマとは、一体どういったものなのか。早速、金氏も制作に携わった『バツイチ孫娘』を見てみると、まさに驚きの連続だった。
冒頭から旅客機が墜落し、血まみれで呻く人々が映し出される。その後、女性が病院のベッドで目を覚ますカット。彼女は大財閥の社長夫人で、事故に巻き込まれたようだ。
しかし、その病院で夫人は衝撃の光景を目撃すする。夫が別の女性を妊婦健診に連れてきていたのだ。赤ちゃんはすでに12週目だという。
「私は事故で命を失いかけたのに、他の女と浮気してたなんて……」
去りゆく夫の後ろ姿を睨みつけながら、夫人は膝から崩れ落ちる。これで1話が終了。わずか2分である。
あまりに怒濤の展開で、筆者は呆然とするのみであったが、金氏によればそこがミソなのだという。
「いかに短い時間の間に何度も感情を煽り、次の話に進ませるかが鍵です。ストーリーのロジックが通らなくても、ユーザーは気にしない。逆に説明が多かったり展開が遅かったりすると、ユーザーが離れてしまいます」
テーマも、不倫や仕返しなどセンセーショナルなものが多い。BUMPのランキングには、『プロ彼女の条件』『父の不倫が発覚しました』『恋にセックスは必要ですか?』といったタイトルが並ぶ。
実際に見てみたら驚きの連続だった「ショートドラマ」。これらの作品はいったいどのように作られているのか?後編記事『「クオリティは二の次」「芸術性は必要なし」!若者たちに大流行中の「1分ドラマ」の作り方』では、制作陣が気になるその舞台裏を明かしてくれた!
「週刊現代」2024年11月9日号より
提供元:Yahooニュース