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東出昌大が一人二役演じる!カンヌ出品『寝ても覚めても』現場ルポ(dmenu映画)

「東出昌大さんが受けてくれたから、この映画ができると思えたんです」。濱口竜介監督は、そう言い切った。
2017年7月30日。穏やかな日差しの朝。渋谷の美容製品メーカーの会議室が、亮平の勤務する酒造メーカー「紅錦」に飾り付けされている。そこへ濱口監督と亮平役の東出昌大が一緒に入って来た。清潔なスーツに身を包んだ長身の東出。立ち姿が美しい。一方、監督は片脚を引きずっているように見える。二人は前日、撮影の合間にサッカーボールを蹴り合った。そこで監督は肉離れを起こしたのだという。二人の親密さが微笑ましい。
柴崎友香の小説を原作とする映画『寝ても覚めても』。5月に開催された第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されたことでも話題となった本作は、麦(ばく)と亮平、そっくりな顔を持ちながら別々の性格で行動する二人の男(東出昌大二役)と、二人に惹かれる女、朝子(唐田えりか)を描き出す。
濱口監督は15年、『ハッピーアワー』で「即興演技ワークショップ in Kobe」に集まった演技経験のない人びとを、“リアリティ溢れる魅力的な人物たち”としてスクリーンの中に存在させた。カメラとマイクという容赦のない装置の前で演者たちをドラマの登場人物として立たせるための、映画と演技を根底的に考え直しながらの試行錯誤は『カメラの前で演じること』(濱口竜介、野原位、高橋知由共著/左右社刊)という本に纏められた。次なる作品として手がけられたのが、初の商業映画『寝ても覚めても』だ。
本番に入る前の会議室。まず東出が実際の空間の中で動いてみせる。それを見つめ、監督はカメラマンとカット割りを決めてゆく。さて本番に入ろうかという時、東出が聞く。「台詞のニュアンスは?」「なしで。〈本読み〉の通りに」。
〈本読み(脚本読み)〉とは、「ハッピーアワー」の試行錯誤の中で生み出された濱口メソッドの一つだ。まずクランクイン前に作品全体を通した〈本読み〉が行われる。そして各場面の撮影前に、その場面のみの〈本読み〉が行われる。〈本読み〉をしている部屋へは監督と俳優以外誰も入れてもらえないという。
提供元:Yahooニュース