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「ZOWIE eXTREMESLAND CS:GO ASIA OPEN 2017」、明日より開幕(Impress Watch)
台湾のペリフェラルメーカーBenQは、「Counter-Strike: Global Offensive」のアジア太平洋地域最強チームを決めるeスポーツイベント「ZOWIE eXTREMESLAND CS:GO ASIA OPEN 2017」を中国上海において10月19日より開催する。会期は10月22日までで、日本からはSCARZ Absoluteが出場する。なお、本大会の日本予選を行なったGALLERIAが4日間の会期全日に渡ってTwitchによる日本語での実況中継を予定している。
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「ZOWIE eXTREMESLAND CS:GO ASIA OPEN 2017」は、ゲーミングモニターやマウス、キーボードなど、ZOWIEブランドのゲーミングデバイスを取り扱うBenQが主催するeスポーツイベント。賞金総額は10万ドル(約1,100万円)、優勝賞金は4万ドル(440万円)で、単一のタイトルを扱ったAPAC大会としては最大規模だ。
eスポーツアスリートにも高く評価されているゲーミングモニターの製造元が主催しているところが最大のポイントで、試合に使われるモニターは、240Hz表示に対応し、左右の視界を遮ることで集中力を高めるシールドなど、最新の機能を備えたXL2546を、ステージのPCにはもちろんのこと、ステージ後方の練習室も含めて全PCに導入。PCは同じ中国メーカー製のハイエンドゲーミングPCが採用され、最高の環境で試合に臨むことができる。もちろん、マウス、キーボード、ヘッドセットは、選手の好みのデバイスを持ち込むことができる。
出場チームは、アジア太平洋地域から予選を勝ち抜いた16チーム。ホスト国の中国のみ3チームで、招待されたオーストラリア、モンゴル、日本、パキスタン、マレーシア、タイ、台湾、インドネシア、ベトナム、アラブ首長国連邦、シンガポール、インド、フィリピンは1チーム。冒頭でも紹介したように、日本からは、本大会の日本予選を兼ねていたGALLERIA GAMEMASTER CUPで優勝したSZ.Absoluteが出場する。HLTVのランク的には、アジアの中で中ほどといった感じで、中国やオーストラリア、モンゴルといった格上の強豪を相手に日本予選を勝ち抜いた力がどれほど通用するかに注目が集まる。
大会前々日の16日は公式練習およびマシンセッティング、17日は練習試合およびリハーサルが行なわれた。
16日の公式練習では、選手用の練習室が公開されたが、60台(5台×12セット)のPCが用意され、出場チームの選手達はほぼ順番待ちをすることなく練習することができる。大会によっては、練習エリアそのものが用意されておらず、選手達はネットカフェに場所を移して練習せざるを得なかったりしたものだが、本大会は選手達にとって非常に快適な環境が整えられているという印象だ。
【トレーニングルーム】
マシンセッティングは、間近で観ることができた。審判立ち会いの下、実際のメインステージのPCを使って30分の制限時間の枠内で、ゲームや周辺機器の設定のみならず、モニターやOSなども細かく設定していく。選手によって重視する項目が異なり、単にドライバを入れて動作確認して終わりではなく、モニターの色温度の調整にひたすら時間を掛けたり、OSの不要なアプリケーションを削除し続けては、ゲームを起動してBOTトレーニングモードでエイミングの手応えを確かめることを繰り返したりなど、それぞれの方法でギリギリまで自宅の環境に近づけていく。
セッティングが終わると、ゲームがインストールされたセカンダリSSD内にすべての設定データを保存し、審判に手渡す。SSDはチーム毎にケースに入れて保管され、試合開始前に選手に戻される。試合時はSSDを刺してPCを起動するだけで、事前に調整した設定項目で試合が行なえるという寸法だ。
マシンセッティングをここまで厳密に行なう理由は、チートを防ぐためだ。GALLERIA GAMEMASTER CUPでも、Laz選手のチートが疑われ、試合が中断されるトラブル(実際はチートではなく、審判の誤認)があったが、「Counter-Strike」自体が「Half-Life」のMODとして誕生しており、MODの導入に対してゲーム自体が寛容なカルチャーがあるため、eスポーツとして成立させるためにどうしてもどこかで線引きする必要が出てくるわけだ。
【マシンセッティング】
翌17日は、リハーサルの合間を縫って、出場チーム同士で練習試合が予定されている。ただ、全チームが練習に挑んだわけではなく、SCARZ Absoluteのように、1回でも多くの練習機会を求めてマネージャーが他の出場チームに練習試合を打診し続けるようなチームもあれば、地元中国のチームのようにほとんど姿を見せないチームもいた。
メイン会場は、選手や関係者向けの席が数十席ある程度で、オフライン大会ながら一般のファンは入れないという珍しいスタイル。といっても筆者の実感では、ここ数年で、客入れ無しのオフライン大会はかなり増えてきている印象で、オフライン大会をスケールさせるのは物理的な制約やコスト的な問題から難しい一方で、オンライン配信なら掛けるコストはほとんど変えずに比較的簡単にスケールさせられるため、こうしたスタイルを取る大会が増えているようだ。
最後に、本大会の開催に先立ち、GALLERIA GAMEMASTER CUPを主催したサードウェーブデジノスが、全日程を日本語で配信することが正式発表された。合わせて配信スケジュールも発表となったので、紹介しておきたい。
19日と20日が予選トーナメントで、21日、22日が決勝トーナメントとなる。予選トーナメントはダブルイルミネーション方式で行なわれ、各チーム2試合ずつ行ない、2勝すれば勝ち抜け、2敗すれば負け、1勝1敗のチームのみ3試合目がある。20日の日本チームの試合時間が不明なのは、19日の「vRn(パキスタン)」との勝敗によって、トーナメントのポジションが変わるためだ。vRnは国際大会にもほとんど出場経験のない実力未知数のチームだが、決勝トーナメントの出場するためには、なんとしても勝っておかなければならない相手。1戦目に見事勝利し、幸先の良いスタートを期待したいところだ。
21日からの上位8チームによる決勝トーナメントは、負ければ終わり、一発勝負のトーナメントで、21日は準々決勝、22日は準決勝と決勝を行なう。GALLERIAでは、SCARZ Absoluteの決勝トーナメント出場如何に関わらず、決勝トーナメント全試合を日本語配信する。意図としては、強いチームの配信を行なうことで、eスポーツ本来の魅力を伝えたいためということで、アジア最高峰の試合が楽しめる週末となりそうだ。
□10月19日(木)
12:00 - 13:30(日本時間) ※日本語実況配信なし
「Vici Gaming(中国)」vs「Beyond.Maple Club(タイ)」
「Fire Dragoon E-sports(マレーシア)」vs「Talon Esports(台湾)」
13:30 - 15:00(日本時間) ※日本語実況配信なし
「B.O.O.T-d[S](シンガポール)」vs「Entity Gaming(インド)」
「Eclipse(中国)」vs「Mineski(フィリピン)」
15:00 - 16:30(日本時間)
「Recca Esports(インドネシア)」vs「NASR eSports(中東アラブ首長国連邦)」
「Ultimate(ベトナム)」vs「Flash Gaming(中国)」
16:30 - 18:00(日本時間)
「Kings Gaming Club(オーストラリア)」vs「KhARUM(モンゴル)」
18:00 - 19:30(日本時間)
「SZ.Absolute(日本)」vs「vRn(パキスタン)」
□10月20日(金)
11:00 - 12:30(日本時間)
Group A Loser Round 1 / Group B Loser Round 1
12:30 - 14:00(日本時間)
Group C Loser Round 1 / Group D Loser Round 1
14:00 - 15:30(日本時間)
Group A Winner Decider / Group B Winner Decider
15:30 - 17:00(日本時間)
Group C Winner Decider / Group D Winner Decider
17:00 - 20:00(日本時間)
Group A Loser Decider /Group B Loser Decider
20:00 - 23:00(日本時間) ※日本語実況配信なし
Group C Loser Decider /Group D Loser Decider
□10月21日(土)
11:00 - 14:00(日本時間)
Quarter Final 1
14:00 - 17:00(日本時間)
Quarter Final 2
17:00 - 20:00(日本時間)
Quarter Final 3
20:00 - 23:00(日本時間)
Quarter Final 4
□10月22日(日)
12:00 - 15:00(日本時間)
Semi-Final 1
15:00 - 18:00(日本時間)
Semi-Final 2
19:00 - 22:00(日本時間)
Grand Final
22:00 - 23:00(日本時間)
Prize Ceremony
提供元:Yahooニュース