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【空模様】
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1:
主
2000年− 夏
『おっそいなぁ…』
プップップッ-プルルルル…
《ただいま電話に出る事が出来ません…》プチッ- 『はぁ。。』この物語りの主人公である【彩 16歳】かれこれ2時間もの待ちぼうけをくらっていた。2006-04-09 20:42:00 -
2:
主
ジリジリと照り付ける日差し、彩は目を細め太陽を睨むとその場所から離れる事にした。
《いつもの事か…》
約束の相手は【裕也】一応付き合っている。すっぽかされるのは初めてではなかったし、気にも止めず家路に着いた。2006-04-09 20:49:00 -
3:
主
『あつッ…』その日は朝から快晴で、文句なしの空模様だった−
♪〜♪〜♪
10分ほど歩き家の近くの公園を抜け様とした時、鞄の中で携帯が震えた。2006-04-09 21:00:00 -
4:
主
裕也からのメール指定着信音だ。《すれ違った…?》彩は急いで鞄から携帯を取り出すと受信BOXを開いた。
2006-04-09 21:08:00 -
5:
主
《件名 なし
別れよ》
2006-04-09 21:10:00 -
6:
主
↑略なし
2006-04-09 21:11:00 -
7:
主
彩は足を止め、呆然と立ち尽くした。
《……なんで?……どういう事?》
振り返ってみても思いあたる様な事がない。昨日まで裕也も普通だった。ハッと我に帰った彩は裕也に電話をかけた。2006-04-09 21:19:00 -
8:
主
プルルルル……
何度かけても裕也が出る事はなく、コールだけが鳴り響いた−
♪〜♪〜♪ 【受信 裕也】 《ごめん。》2006-04-09 21:23:00 -
9:
主
彩はそのメールを見ると、携帯を閉じいつものベンチに座った−
彩はこの場所から空を見るのが好きだった。何かあると必ずここへ来て何時間も空を眺める。不思議と気持ちが楽になる。カッコ付けずに素直でいられる場所だった。2006-04-09 21:28:00 -
10:
主
彩はベンチに座ると、空を見上げた−
さっきまでの快晴だった空が嘘の様にすっかり雲に覆われ、太陽は寂しそうに姿を消した。ポツ…ポツ…
彩の顔を雨が濡らし始める。2006-04-09 21:32:00 -
11:
名無しさん
頑張って!
2006-04-10 09:29:00 -
12:
主
11サン
ぁりがと-☆★読んでくれてる人ぃてなぃと思ったカラ、めちゃ嬉しいです(>_2006-04-10 18:06:00 -
13:
主
裕也−…
決して良い奴ではなかった。今日みたいにすっぽかされる事だって多々あった。 それでも好きだった−…2006-04-10 18:10:00 -
14:
主
雨に混って彩の頬に涙が伝う。
ザーザーザーザー…
心を現すかの様に次第に雨は強くなる。
裕也−…バイバイ2006-04-10 18:14:00 -
15:
主
↑略すみません。
2006-04-10 18:15:00 -
16:
主
雨に隠れてて泣いた−いっぱいいっぱい泣いた。どの位そこにいただろうか…−
ブルッ− 『寒っ!』
《帰っろ…かな…》
2006-04-10 18:22:00 -
17:
主
『ふぅ…』
ベンチから立ち上がろうと、足に力をいれた時だった−
『あの…大丈夫?』2006-04-10 18:25:00 -
18:
主
『……っ!』パッと顔を上げると傘を持って不思議そうに男の人が立っていた。《………。》『あの…?』
『えっ!?あっ、大丈夫です!すみません!』彩の大きな声にビックリしながら、男の人はニッコリした。2006-04-10 18:31:00 -
19:
主
『送ろか?』『いえ、大丈夫…です。』彩が断ると、またニッコリ笑ってその場から離れて行った。男の人の後ろ姿をぼぉっと見ていた。視界から消えてしまうと、彩はベンチから立ち走り出す−
2006-04-10 18:36:00 -
20:
主
『ハァッ…っあの!』
彩は男の人を呼び止めた。『あのっ…ハァッ…今から時間…ありますか?』『え?今から…?』『……』彩が黙っていると『自分ずぶ濡れやで?』男の人はクスッ−っと笑って言った。2006-04-10 18:44:00 -
21:
主
彩は自分の姿が最悪な程ボロボロになって居る事に気が付いた。
『すみません!今の、なしです…ゴメンナサイ。』彩は頭を下げ、走り去った。2006-04-10 18:50:00 -
22:
主
《私…何してんやろ…絶対変な女やと思われた!!最悪……っ》
2006-04-10 18:54:00 -
23:
主
家までの道程を全速力で走った。ガチャ バタン…−
『ハァ…ハァ…ッ』彩は玄関で荒れた息を調える。《ふぅ…ビックリした。》自分の行動に戸惑った。『お風呂入ろっ…』2006-04-11 05:47:00 -
24:
主
濡れた服を雑に脱ぎすて、熱いシャワーを浴びた−部屋着に着替え濡れた髪をタオルで拭きながら携帯を開いた。
《着信なし…当たり前か。》
裕也の事を思いだし、涙が出そうになるのを必死で堪えた。2006-04-11 05:55:00 -
25:
主
部屋の電気を付けずテーブルの前に座る。
『彩?早くご飯食べなさーい!』リビングからは母の声が聞こえる。無視してテーブルに俯ぶせた。2006-04-11 05:59:00 -
26:
主
ふと公園で会った人を思いだす。涙と雨でぼやけた視界の中、微笑んだ彼−…少し気になった。あんなに優しく笑う人を始めて見た。
《まぁ、もう会う事もないか…》2006-04-11 06:05:00 -
27:
主
その夜はジメジメとし、ムシ暑く寝苦しい夜だった−
ピピピピッ… いつもと同じ朝を迎えた。目覚ましを止め、学校へ行く支度を始める。2006-04-11 06:11:00 -
28:
主
《今日くらい休みたいなぁ…》そう思いながらも、母が許すはずもなく重い足取りで通学路を歩いた。
『あ〜やっ!』叫びながら駆け寄って来る女の子。【親友の桜】『おはよ…』『おっはよ♪今日もアッツイなぁ!』いつもスーパーハイテ-ションの桜。たまに疲れる事もあるが憎めたい奴…−2006-04-11 06:19:00 -
29:
主
↑修正
憎めたい×
憎めない○2006-04-11 06:20:00 -
30:
名無しさん
読んでます!
2006-04-18 20:11:00