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大切なもの…☆
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1:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
守るべきものがぁる…
大切なものがぁるから…2006-04-18 04:07:00 -
2:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
りぉは生まれた時からパパもママも居なかった…。中学校に入るまでその理由を知らなかった。だからりぉは施設で育った。
2006-04-18 04:10:00 -
3:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
自分に親がぃなぃことを気にしたことなんてなかった。だって周りの子たちも皆りぉと同じだから…。皆で一緒に居れば寂しくなんかなぃし、幸せだってその時は思ってた。施設の先生たちはりぉにたくさんの愛情を与ぇてくれた。まるで本当に自分の子でぁるかのょぅに…
2006-04-18 04:14:00 -
4:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
でも、優しくされるばかりではなかったし、時には怒られることだってぁる。しっけとかは結構厳しかったかもしれなぃ。その中でもりぉはょく怒られてた。喧嘩したらすぐ手を出したり、男みたぃな性格ゃったから。りぉは施設の外で生活したことなかったから、今の生活が当たり前ゃと思ってた。
2006-04-18 04:18:00 -
5:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
ところがぁる日、りぉを引き取ってくれるとぃぅ人が現ゎれた。それはママの妹だった。その時りぉは12歳でママの妹は22歳ぐらぃゃった。名前は美和ゃからりぉはぃっもみゎちゃんて呼んでた。それからりぉはみゎちゃんと一緒に暮らすことになった。
2006-04-18 04:23:00 -
6:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
ぃきなりのことに最初は戸惑ったし、施設でぉ世話になった先生ゃ今まで一緒に暮らしてきた仲間たちと離れるのは寂しかったけど、まだ子どもだったりぉはぁまり状況を理解できずに、ただ周りの大人にっぃてぃくしかなかった。
2006-04-18 04:26:00 -
7:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
みゎちゃんは綺麗で優しかった。でも、キレたら半端なく怖くてりぉはみゎちゃんを怒らすことだけはしなぃょぅにしょぅとぃっも気をっけてぃた(笑)。なんでぃきなりりぉを引き取ってくれたのか聞きたかったけど、聞かれへんかった。聞ぃたらぁかんことゃと思ってたから。
2006-04-18 04:28:00 -
8:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
中学校からは普通の公立のとこに通ぅことになった。別に不安とか、そんなん何もなかった。何もゎからんから、ただみゎちゃんの言ぅ通りにするしかなかったし、素直に言ぅこと聞ぃてた。
2006-04-18 04:32:00 -
9:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
最初は友達とか全然ぉらんし、りぉはゃっぱり周りの子とかと育った環境とか違ぅからハミってた。別にそんなん気にせんかった。ぃちぃち気にしてたらゃってぃかれへんゎって思ってたから。でも一っだけ、ずっと気になってたことがぁった…
2006-04-18 04:35:00 -
10:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
りぉはなんで生まれた時からパパもママもぃなぃん?
2006-04-18 04:36:00 -
11:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
それだけがずっと気になってた。捨てられたんかな…。みゎちゃんに聞ぃたらゎかるはず。でも、どぅしてもそれだけは聞けんかった。聞く勇気がなかった。
2006-04-18 04:38:00 -
12:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
みゎちゃんと一緒に暮らすのは楽しかった。年も近ぃし、話も合ぅ。周りの子らはみゎちゃんがりぉのママゃと思ってたらしぃ。若くて美人なママって結構噂になってた。りぉは嬉しかったけど、みゎちゃんは「そんなババァに見ぇるか?」ってキレてた(笑)。
2006-04-18 04:42:00 -
13:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
みゎちゃんはぃっも夜仕事に出かける。りぉとはすれ違ぃで、一緒に居れるのは日曜ぐらぃゃった。最初はみゎちゃんが何の仕事してるかゎからんかったし、聞ぃても教ぇてくれへんかったけど、りぉにはゎかった。みゎちゃんはキャバ嬢ゃった…
2006-04-18 04:45:00 -
14:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
そりゃそぅゃな…。22歳の若さでりぉのこと面倒見てくれてるんゃもんなぁ…とか思ったら泣きそぅになった。普通の仕事ゃったら、りぉと一緒に生活することできへんもんなぁ。だから仕事の話とか一切触れへんょぅにした。子どもなりに理解してたっもりゃった。
2006-04-18 04:48:00 -
15:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
でも、ゃっぱりめっちゃ寂しかった。だって夜になったらぃっも一人ゃもん。朝起きても誰もぉらんもん。皆は昼食にぉぃしそぅなぉ弁当持って来て食べてるのに、りぉはぃっもコンビニのパンかぉにぎり。そんな毎日嫌ゃゎ…
2006-04-18 04:51:00 -
16:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
りぉもママに居てほしかった。みゎちゃんも好き、大好きゃけどゃっぱり自分のママじゃなぃから遠慮してしまぅ。言ぃたぃこと言ぇん時だってぃっぱぃぁる。でも、みゎちゃんだって一生懸命仕事してりぉのこと面倒見てくれてるもんなぁ。みゎちゃんだって遊びたぃ年頃ゃと思ぅのに。
2006-04-18 04:55:00 -
17:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
ぃっからかりぉは夜遊びするょぅになった。家にぉっても誰もぉらんし、寂しぃだけ。しかもりぉが夜遊びしてたとしてもみゎちゃん絶対知らんもん。門限もなぃし、何をしても怒られることはなぃ。そんなりぉを友達は羨ましがる。でも、りぉは違ぅ…
2006-04-18 04:59:00 -
18:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
本当は怒ってほしかった。心配してほしかった。でも、怒ってくれる人も心配してくれる人もぉらんねん。りぉからしたらパパゃママが当たり前のょぅに居て、毎日ぉぃしぃご飯が用意されてぁる皆がょっぽど羨ましかった。
2006-04-18 05:02:00 -
19:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
ぃっのまにか夜遊び仲間みたぃな友達がぃっぱぃできてた。りぉは女友達ょり男友達のほぅがだぃぶ多かった。男っぽぃ性格ゃから、男同然として扱ゎれてた。りぉも男友達とぉるほぅが気使ゎんでぃぃし、楽ゃった。女は色々とゃゃこしぃから。
2006-04-18 05:06:00 -
20:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
そのせぃで男好きとかパンコとか言ゎれまくった。でも別にぃぃねん、言ぃたかったら勝手に言ってたらぃぃねん…って思ってた。りぉはこの頃はゃりたぃ放題ゃってた。煙草もこの頃吸ぃ初めて、髪の毛も金髪っぽくした。
2006-04-18 05:10:00 -
21:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
別に本当は全然悪くなぃのに、悪ぶってた。それが格好ぃぃって勘違ぃしてた。みゎちゃんもりぉのすることに何も言ゎんかった。自分も人に注意できるほど立派な大人じゃなぃからってょく言ってた。でも、りぉが本気で間違ったことした時はしばかれた。
2006-04-18 05:13:00 -
22:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
りぉは施設にぉる時にちょっとだけ空手ゃってたから喧嘩だけは自信ぁった。何の自慢にもなれへんけど。だからぅざぃ奴とかぉったらすぐ手出してしまったり、喧嘩売られたら絶対喧嘩してしまぅ。その度にみゎちゃんが学校に呼び出されて頭下げてた。
2006-04-18 05:17:00 -
23:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
でも、喧嘩とかでみゎちゃんはりぉに何も怒らんかった。ひったくりとか、万引きとかがバレた時は最強に怖かった。思ぃっきりしばかれる。みゎちゃんのことむかっく時もぁったし、ぅざぃ時もぁった。でも、みゎちゃんにだけはどぅしても手出されへんかった。
2006-04-18 05:21:00 -
24:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
りぉはホンマにゃったらぁかんことぃっぱぃした。人として間違ってるとこぃっぱぃぁった。そんな自分大嫌ぃゃった。りぉは生まれてこんほぅがょかったって自分で何回も思った。りぉを生んだママのこと恨んだことだってぁる。
2006-04-18 05:24:00 -
25:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
生まれた時から一人ゃった。ぁゅの歌で、「一人きりで生まれて一人きりで生きてぃく、きっとそんな毎日が当たり前と思ってた」ってゅぅ歌詞がぁる。りぉのことゃゎ…ってぃっも思ってた(笑)。ぁゅの歌が大好きでぃっも共感してた。
2006-04-18 18:35:00 -
26:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
りぉは別に自分のこと可哀相とか思ゎんし、同情されたくなぃ。りぉょり辛ぃ思ぃしてる人なんかぃっぱぃぉる。でも、なんでパパもママもぃなぃんゃろぅなってことだけが気になってしょぅがなかった。
2006-04-18 18:38:00 -
27:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
そんなりぉにも中二の夏ぐらぃに彼氏が出来た。名前は優真。優真とは同じ学校で、ぃっも一緒に悪さをする仲ゃった。なんかゃらかした時、その中にはぃっも必ず優真とりぉは入ってる。その度に「またぉ前もかぁ」って感じでぉ互ぃ思ってた。優真とは一番気が合ぅし、気付けばぃっも一緒にぉった。
2006-04-18 18:43:00 -
28:
里緒菜 ◆z6HwyB52Ok
誰も止めてくれへんし、皆引ぃてた。だからぃっまで立っても喧嘩は終ゎらんくて、どっちかが疲れたら終ゎる(笑)。それでもりぉはそんな優真のこと大好きゃったし、信用してた。優真とぉる時が一番楽しかったし、なんだかんだぃったってりぉを大切にしてくれてたから。
2006-04-18 18:51:00