小説掲示板神様もうすこしだけのスレッド詳細｜夜遊びweb関西版

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神様もうすこしだけ

• 1:

  紗雪

  ２００５年２月
  私は今まで生きてきた中で１番幸せだった。その幸せの絶頂から一気に地獄につきおとされた。今闘っています。読んで下さい。

  2005-07-04 01:34:00
• 11:

  紗雪 ◆EcCgOA7Vw6

  私は知り合いのホストを全部切った。それからは仕事と家の往復だけして毎日を充実させた。だんだん体重も戻ってきた。だけど体力が戻らなくて、体がもの凄いしんどかった。仕事終わった後はクタクタになってた。あまりにもしんどかった日、悠ちゃんに思いっきり愚痴った。そして初めて怒られた。そんなん言われたらこっちまでしんどなんねん、しんどいなら辞めろや。しんどいんはお前だけちゃうねん、甘えんな！　私は頭にきて言い返した。何にもわかってくれへんなら、もういい！　我慢してたものが弾けた。結局、悠ちゃんはわかってくれてなかったんや。やっぱり私はひとりぼっち。家に帰ってさんざん悩んで、薬を大量に飲んでリストカットをした。薄れゆく意識の中で考えるのは悠ちゃんの事だけ。悠ちゃん、逃げてごめん。もう限界やねん。
  その時、悠ちゃんからの着うたが鳴った。私は無意識にとっていた。何を喋ったかは今でも覚えてない。悠ちゃんが私の様子がおかしいのに気付いて家に来て、救急車を呼んだらしい。

  2005-07-04 03:01:00
• 12:

  紗雪 ◆EcCgOA7Vw6

  悠ちゃんが来た時、すでに私の意識はなく、病院についた時には瞳孔もひらいてかなり危ない状態やったらしい。目を覚ますと横に悠ちゃんがいた。泣いていたのか目がはれていた。私は悠ちゃんに謝った。迷惑かけてごめんって。こんなバカな事する女、愛想つかされる覚悟だった。でも、逆に悠ちゃんが謝ってきた。俺の事でここまで追い詰めてごめん。苦しかったやろ？俺、紗雪の事癒すってゆったのに病ませてほんま最低や。紗雪が意識なかった時こわかってん。紗雪がおらんくなったらどうしようって不安やった。今、紗雪と一緒にいてないと俺、後悔する。紗雪、付き合おう。同棲しよう。そう、言われた。私は同情ならいらんってゆった。でも、悠ちゃんは違うってゆってくれた。紗雪の大切さがわかったからって。嬉しくて涙が止まらなかった。生きててよかったって思った。

  2005-07-04 03:11:00
• 13:

  紗雪 ◆EcCgOA7Vw6

  退院してすぐに新しいマンションを借りてくれて同棲を始めた。悠ちゃんの為にご飯を作って待ってる間は時間が長く感じた。でも悠ちゃんはいつも急いで帰ってきてくれた。二人で寝て私は先に起きて仕事に行く準備をする。準備が終わる頃悠ちゃんが起きてきて送ってくれる。仕事が終わる頃迎えにきてくれて今度は私が悠ちゃんを店まで送る。平凡だけど幸せな毎日やった。悠ちゃんはあまり食べないし寝ない。今は若いからいいけど将来大変やでっていつもゆっていた。もっと悠ちゃんの体に気を使うべきだった。

  2005-07-04 03:29:00
• 14:

  紗雪 ◆EcCgOA7Vw6

  休みの日はふたりで色んな所にでかけた。悠ちゃんのお客さんにみつからないように遠くに行く事が多かった。あっとゆうまに付き合って３年がたった。３年目のクリスマス。悠ちゃんがプレゼントをくれた。リングやった。どっかで見た事あるリング。ティファニーの婚約指輪だった。私が前に冗談で婚約指輪はこれがいいなぁってゆってたやつだ。悠ちゃん、これ？
  紗雪、結婚しよう。明日はカルティエ行って結婚指輪も買おうな。そう、笑ってゆってくれた。私は涙が止まらなかった。悠ちゃん、ほんまに紗雪でいいの？何回も聞いた。悠ちゃんは紗雪がいいねん、アホかぁって答えた。嬉しくて嬉しくて信じられなかった。私は毎年定番のドルガバのスーツをあげた。

  2005-07-04 03:39:00
• 15:

  紗雪 ◆EcCgOA7Vw6

  それから、悠ちゃんにお願いがあんねんってゆった。私は妊娠検査薬を出した。多分、妊娠してるはずやから、一緒に判定を見て欲しいねん。悠ちゃんはびっくりしながら、マジで？はよ、しよしよって乗り気だった。　結果は陽性。
  やっぱり妊娠してた。悠ちゃんはめっちゃ喜んで、すぐに産婦人科に連れて行ってくれた。悠ちゃんと一緒にエコーを見た。ふたりの赤ちゃんが写っていた。先生に８週目に入っていると言われた。悠ちゃん、パパやん、笑ってゆうと、紗雪もママやぞ、頑張るぞーってゆってた。

  2005-07-04 03:45:00
• 16:

  紗雪 ◆EcCgOA7Vw6

  次の日、私の親に結婚と妊娠の報告をした。夕方には悠ちゃんの両親も来て結婚式の具体的な話し合いをした。お腹が目立つまでにしたかった。そして２月に決まった。それからは忙しかった。式場を探して、打ち合せに行って。私は２回目だけど悠ちゃんは初婚やから、悠ちゃんのしたいようにしてあげたかった。衣裳も決めて用意はできた。１週間前から緊張しまくりだった。つわりがひどかったから大丈夫かなぁとか余計な事までいっぱい考えた。悠ちゃんは余裕で過ごしていた。　そして当日。

  2005-07-04 03:52:00
• 17:

  みい

  みい今ちょっと前の主ｻﾝに似てる?好きになった人に告白したらお前は大事やし俺も付き合いたい。お前に揺らぎそうになったこと何度でもある。でも今付き合ってもうたら仕事できんくなりそうで恐い。みいの気持ちに答えれるまでもう少し待ってほしい。みたいに言われた?彼はホストやし色か育てかわからんけど信じてあげたいねん?ｽﾚずれしてもうたけど思わず書いちゃいました?

  2005-07-04 03:57:00
• 18:

  紗雪 ◆EcCgOA7Vw6

  雲ひとつないきれいな空の日だった。チャペルで挙式をした。涙がとまらなかった。幸せだった。友達にこんな幸せそうな紗雪みるの初めてって言われた。　　それから披露宴。悠ちゃんの知り合いのホストや従業員がいっぱいやった。みんなに祝福されて幸せな１日だった。新婚旅行は産まれてくる赤ちゃんと３人で行く事にした。３月　お腹の赤ちゃんが女の子だとわかった。悠ちゃんは喜んで、名前を決めた。《麗愛》と書いて、れあと読むみたい。絶対に麗愛ってきかない。お腹に毎日何回もれあ、パパやでえって話かけていた。幸せやった。ほんまに幸せやった。

  2005-07-04 04:02:00
• 19:

  紗雪 ◆EcCgOA7Vw6

  ３月の半ば頃から悠ちゃんの体調がおかしくなってきた。もともと少食なんが更に食欲なくなって食べてもすぐ吐くようになった。私は何回も病院に行こうってゆったけど悠ちゃんは、ただの飲み過ぎやってゆった。それからしばらくして、背中と胸が痛いとゆうようになった。寝てても呼吸が苦しそうやし絶対おかしいと思った。私は悠ちゃんを説得して病院に連れて行った。レントゲンや採血や色んな検査をした。そして、先生が一言、即入院です、と言った。頭の中が真っ白になった。悠ちゃんは、先生に何で入院なん？どこが悪いねんって怒っていた。今、俺な入院してる場合じゃないねん、無理やからって切れていた。私はただ事じゃないのを感じた。この病院は入院２ヵ月待ちになるほどの有名病院。そこに即入院っておかしい。きっと重大な病気なんや。

  2005-07-04 04:19:00
• 20:

  紗雪 ◆EcCgOA7Vw6

  とりあえず精密検査だけ受けようって説得して入院させた。でもなぜか個室。悠ちゃんの着替えを取りに帰ろうとした時、主治医に呼ばれた。ご主人の病気について説明したいんですが、奥さんひとりで平気ですか？と、聞かれた。私は、主人の病気についてはっきり教えてください。大丈夫ですと言った。主治医は単刀直入に言います。ご主人は肺癌です。それもかなり進行していて末期です。このままだと２ヵ月もつかどうかわかりません。
  一瞬何が何だかわからなかった。悠ちゃん死ぬの？末期癌って悠ちゃん、まだ２３やで。我に返った私は先生に絶対嘘や、もう１回検査してよ、７月には子供も産まれるねんで、私と子供残して悠ちゃん死ぬわけないやんかぁと泣き喚いた。先生は若いから転移も早い、抗癌剤治療とオペをしなければいけません、ご主人に告知しますか？と言った。そんな大事な事私ひとりで決められへん。すぐに悠ちゃんの実家に行った。お母さんはショックで泣いて、お父さんは信じられへんって何回もゆっていた。とりあえず３人でもう一度、先生の話を聞く事にした。オペについての説明や抗癌剤の副作用などたくさん

  2005-07-04 04:35:00