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神様もうすこしだけ
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1:
紗雪
2005年2月
私は今まで生きてきた中で1番幸せだった。その幸せの絶頂から一気に地獄につきおとされた。今闘っています。読んで下さい。2005-07-04 01:34:00 -
18:
紗雪 ◆EcCgOA7Vw6
雲ひとつないきれいな空の日だった。チャペルで挙式をした。涙がとまらなかった。幸せだった。友達にこんな幸せそうな紗雪みるの初めてって言われた。 それから披露宴。悠ちゃんの知り合いのホストや従業員がいっぱいやった。みんなに祝福されて幸せな1日だった。新婚旅行は産まれてくる赤ちゃんと3人で行く事にした。3月 お腹の赤ちゃんが女の子だとわかった。悠ちゃんは喜んで、名前を決めた。《麗愛》と書いて、れあと読むみたい。絶対に麗愛ってきかない。お腹に毎日何回もれあ、パパやでえって話かけていた。幸せやった。ほんまに幸せやった。
2005-07-04 04:02:00 -
19:
紗雪 ◆EcCgOA7Vw6
3月の半ば頃から悠ちゃんの体調がおかしくなってきた。もともと少食なんが更に食欲なくなって食べてもすぐ吐くようになった。私は何回も病院に行こうってゆったけど悠ちゃんは、ただの飲み過ぎやってゆった。それからしばらくして、背中と胸が痛いとゆうようになった。寝てても呼吸が苦しそうやし絶対おかしいと思った。私は悠ちゃんを説得して病院に連れて行った。レントゲンや採血や色んな検査をした。そして、先生が一言、即入院です、と言った。頭の中が真っ白になった。悠ちゃんは、先生に何で入院なん?どこが悪いねんって怒っていた。今、俺な入院してる場合じゃないねん、無理やからって切れていた。私はただ事じゃないのを感じた。この病院は入院2ヵ月待ちになるほどの有名病院。そこに即入院っておかしい。きっと重大な病気なんや。
2005-07-04 04:19:00 -
20:
紗雪 ◆EcCgOA7Vw6
とりあえず精密検査だけ受けようって説得して入院させた。でもなぜか個室。悠ちゃんの着替えを取りに帰ろうとした時、主治医に呼ばれた。ご主人の病気について説明したいんですが、奥さんひとりで平気ですか?と、聞かれた。私は、主人の病気についてはっきり教えてください。大丈夫ですと言った。主治医は単刀直入に言います。ご主人は肺癌です。それもかなり進行していて末期です。このままだと2ヵ月もつかどうかわかりません。
一瞬何が何だかわからなかった。悠ちゃん死ぬの?末期癌って悠ちゃん、まだ23やで。我に返った私は先生に絶対嘘や、もう1回検査してよ、7月には子供も産まれるねんで、私と子供残して悠ちゃん死ぬわけないやんかぁと泣き喚いた。先生は若いから転移も早い、抗癌剤治療とオペをしなければいけません、ご主人に告知しますか?と言った。そんな大事な事私ひとりで決められへん。すぐに悠ちゃんの実家に行った。お母さんはショックで泣いて、お父さんは信じられへんって何回もゆっていた。とりあえず3人でもう一度、先生の話を聞く事にした。オペについての説明や抗癌剤の副作用などたくさん2005-07-04 04:35:00 -
21:
削除削除されますた
あぼ~ん -
22:
?
???
2005-07-04 04:41:00 -
23:
紗雪 ◆EcCgOA7Vw6
悠ちゃんの病室に入った。悠ちゃんは紗雪、遅いって何してんねん。ほんで医者なんて?とイライラしながら聞いてきた。私は、悠ちゃん、冷静に聞いてや、悠ちゃんの病気な深刻やねん。すぐにオペしなあかんねん。ゆっくり話た。悠ちゃんはだからどこが悪いねんてゆうてるやろが、はっきりゆってくれ!って怒鳴りだした。私は悠ちゃんな、末期の肺癌やねん。若いから進行早くて転移してる可能性もあんねんて。だからオペして抗癌剤治療しなあかんねん、悠ちゃん、これせんかったら麗愛が産まれるまで生きてられへんねんて。ゆった私はそのまま崩れ落ちて号泣した。悠ちゃんは何で今やねん、何で俺やねんって泣いている。急に言われて信じるわけないやろって。私は悠ちゃんを思いっきり抱き締めた。悠ちゃんなら大丈夫。絶対大丈夫。自分にも言い聞かせた。
2005-07-04 04:49:00 -
24:
紗雪 ◆EcCgOA7Vw6
それから悠ちゃんに先生が詳しい説明をした。悠ちゃんは、オペして癌細胞とったら生きれるねんな!絶対やな!と、何度も念押ししていた。オペの前に精密検査をする。肝臓や腎臓に転移がないか調べるらしい。痛みもかなりあるらしい。でも悠ちゃんは、麗愛の為に頑張るとゆってくれた。検査の日 朝から悠ちゃんは、緊張していた。そして悠ちゃんが運ばれて行った。悠ちゃんが戻ってきてしばらくして、先生に呼ばれた。肝臓に転移があったらしい。何でなん?悠ちゃん何も悪い事してないやん。先生、悠ちゃん助けてな、絶対助けてな。これ以上は言葉にならなかった。
オペの日が決まった。悠ちゃんは、声にならないぐらい痛がる日々を送っていた。見てるのが辛かった。何もできない自分に腹がたった。とうとうオペの前の日が来た。悠ちゃんは、紙とペンを貸してといった。遺言状を書き始めた。私はそんな縁起でもない事やめてよって怒った。けど悠ちゃんは、書き続けた。書き終わり封筒に入れて、俺が死んだら読んでな、と言った。オペ当日
一睡もできなかった。家族はもちろん、悠ちゃんの友達や従業員も来てくれた。2005-07-04 05:56:00 -
25:
削除削除されますた
あぼ~ん -
26:
紗雪 ◆EcCgOA7Vw6
悠ちゃんが手術服に着替えさせられ、オペ室に向かった。頑張ってよ!かける言葉はこれしかみつからなかった。待ってる間は生きてる気がしなかった。悠ちゃんに何かあったらどうしよう、悪い事ばっかり頭によぎる。もう無理。私は号泣した。涙が枯れるかと思うぐらい泣いた。あとは放心状態でいた。何時間かたって悠ちゃんが戻ってきた。麻酔が効いているから、眠っていた。胸には大きなガーゼが貼ってあった。いたいたしかった。そのうち、先生に呼ばれた。先生、オペはどうやったん?悠ちゃん助かるんやんな?先生は下をむいた。先生が話しだした。肝臓の癌細胞は切除しました。しかし、肺は思った以上に病巣が広がっていて一部の癌細胞を取る事しかできませんでした。あとは抗癌剤がどれだけ効くかにかかっています。今の段階で余命2ヵ月はかわりません。
はぁ?意味わからん。私は半分気が狂っていた。人目もはばからず泣いた。先生に私の肺、悠ちゃんにあげるから悠ちゃん助けてって!と怒鳴っていたらしい。妊娠中なのも忘れて暴れたらしい。ショックで意識を失って倒れた。目が覚めた時に看護婦さんがご主人、麻酔か2005-07-04 06:15:00 -
27:
削除削除されますた
あぼ~ん