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1:
叶 ◆0V4oT68yBI
応援して下さっていたみなさん、本当にありがとうございます。消えてしまったのでもう一度書かせていただきます。更新は遅くなると思いますが、前より詳しく書いて行こうと思います。全て実話です。
2006-01-11 07:59:00 -
12:
叶 ◆0V4oT68yBI
事故の原因は相手側の飲酒運転だと聞かされた。
『嘘やん…嘘やろ!?なぁ!?』
そう問い掛けても、医師達は涙を浮かべながら首を横に振るだけだった。2006-01-11 08:41:00 -
13:
叶 ◆0V4oT68yBI
それからの日々は足早に過ぎて行った。
お葬式のやり方なんて知らない。遺産相続なんて考えた事もない。
両親や姉の手帳や住所録を引っ張りだし、弁護士を雇い手続き等を代行してもらった。
この日から私の目に映る世界は“色”を失った。2006-01-12 08:10:00 -
14:
叶 ◆0V4oT68yBI
『ただいま…』
誰も居ないのはわかっている。でも…認めたくない。真っ暗な部屋に電気をつけ洗面所に行く。
あの事故の日以来取り替えられていないハンドタオル。そう言えばいつも母が取り替えてくれていた。
父の髭剃り。姉のコンタクトケース。そんな物までもが愛しくてたまらなかった。2006-01-12 08:20:00 -
15:
叶 ◆0V4oT68yBI
『いやぁぁぁぁぁぁ!!』私は叫びながら家中を走り回った。
両親の寝室、姉の部屋、リビングや台所…いくら捜しても家族の姿はない。
携帯を手に取り、両親や姉の電話にかけて見ても、同じ音声が流れるだけ。繋がらないとわかっていても、何回も何回もかけ続けた。2006-01-12 08:31:00 -
16:
叶 ◆0V4oT68yBI
『神様…何で私だけ残してったん?こんなんやったら…一緒に死にたかった…』いくら泣いても、涙が枯れる事はなかった。
遺産は、普通に暮らして居れば何十年かは暮らせる程あった。しかし私は、立ち直らないうちに働く事を選んだ。
世界に置いていかれたようで、誰かに必要とされたい…気を紛らわしたい、それが理由だった。2006-01-12 08:45:00 -
17:
叶 ◆0V4oT68yBI
私が選んだ仕事、それは夜の世界だった。
昼しか知らなかった私には、夜に生きる人達は華やかで、でもどこか影があるような悲しい感じがした。
同じ境遇の人を捜したかったのかもしれない。
ただ何か…生きる希望を見付けたかった。それが夜には溢れている気がした。2006-01-12 09:00:00 -
18:
叶 ◆0V4oT68yBI
次の日。
私はミナミの街に居た。
『お姉さん、キャバクラって興味ない?』
『行く。』
私は即答した。働けるのならどこの店でもよかった。2006-01-12 09:12:00 -
19:
叶 ◆0V4oT68yBI
繁華街を少しぬけた所にその店はあった。
“うわっせま…”
私がイメージしていたキャバクラとはかなり違い“安キャバ”と言われる処だった。
ソファーも所々やぶけているし、キャバクラ未経験の私は少し不安になった事を覚えている。2006-01-12 09:16:00 -
20:
えり
叶サンまた書いてくれたんですね?楽しみに読みます?また頑張ってください??
2006-01-13 03:12:00 -
21:
叶 ◆0V4oT68yBI
えりさんありがとうございます?少しずつですが前書かなかった事とかも書いて行きたいと思います?
2006-01-13 06:23:00