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∞sARy∞
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101:
『そぅ(。゚∀゚。)左が好み☆新地の匂いがプンプンやん♪』
目を細め、獲物をしっかりと見つめるその目付きは、立派なハンター。
『行く?』
『カズキはどっちがィィ?』
『どっちゃでも。でも左のコはきつそうなので、正直ゆーたら右のコがィィ。』2006-03-03 10:42:00 -
102:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━その頃。
2006-03-03 10:43:00 -
103:
『てか腹減ったー(。´`。)』
『飯行く?』
『もちろんです。サリなに食べたいー?』
『ん〜肉かしら。』
『焼き肉でも行こか。今日はメリ居てないからツマランなぁ…』2006-03-03 10:44:00 -
104:
『何してんの〜!!』
突如、後方から声が聞こえて振り返る。
『あ、キャッチ?』
サリの言葉の先にはホストらしいスーツが二人。
どちらも大層男前だが、声をかけて来た方は何と言うか、チャライ2006-03-03 10:45:00 -
105:
『キャッチちゃうで〜☆暇やったら遊びましょ☆』
ニッとかわいらしく笑ったホストを見ると、
━あ、このホストは八重歯がチャームポインツなのね━
そんな事を思っているかのようにサリがふと笑う。2006-03-03 10:46:00 -
106:
『名刺ちょうだい?お店に遊びに行くから☆』
八重歯に負けじとサリは優しく微笑む。
普通、カッチョィィ売れっ子ホストがプライベートで遊んでくれるなら、なんともやっぱりうれしいはず。
でもサリは絶対にプライベートでは係わり合おうとしなかった2006-03-03 10:47:00 -
107:
──この当時、
豆とサリはモデルの仕事もチラホラしていた。
カットモデルやら、美容院のホームページやプリクラのモデル。
なので、遊びも自粛するようにとマネージャーモドキに常々言われていた。
サリはそれを理由に男の人との係わりを拒絶していた。ホステスもやりながらのモデル業、喫茶店アルバイトとモデル業の豆なんかよりも遥かに疲れていたのかもしれない。2006-03-03 10:48:00 -
108:
ただでさえホステスをやりながらモデルなんかしていると周りの反感も少なくはない。
けれどサリにとっては、モデルだろうがホステスだろうが、
全てはお金の為。
娘の為に使い貯める為。
なので正直、彼氏なんて作ってる余裕はどこにもなかったのかもしれない。2006-03-03 10:50:00 -
109:
『ほな、名刺わたしとくわ。電話してよぃ(。゚∀゚。)』
----ホストは小綺麗なスーツから、はたまた小綺麗な名刺ケースを取り出すとさっさと名刺を差し出す。
『ありがと。えっとー、ハヤトくん?今度行くわ☆』
軽く挨拶をかわし、女二人と男二人は別々に歩き出した。2006-03-03 10:51:00 -
110:
『好み〜?』
後方からイシシと笑うメイ。
『チャライ。』
つまらなさそうに名刺をコートに突っ込むと、カツンカツンとヒールを鳴らし歩き出す。
『確かにチャライね。でも飲みたくなったら行ってみよ』2006-03-03 10:52:00