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∞sARy∞
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33:
『・・・・・フゥ』
吐き出した吐息が長く黒い前髪にかかる頃。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪
ケツポッケで鳴り出した電話に少しびっくりする。2006-03-03 09:28:00 -
36:
気がつくと寝ていたようで、
寝起きには明る過ぎる蛍光灯が目をつんざく。
旦那が段ボールを動かしている光景が
ぼんやりと視界のピントを徐々に合わして行く。
『あ、起きた?俺の荷物はこんだけやんな』2006-03-03 09:30:00 -
37:
『そーちゃうか。あたしは触ってへんで』
まるで鉛でも背負っているかの様に重い、体と言う固体。
半ば無理矢理に引きずり上げると目に写る光景はピントがしっかり合う。
『何、サリ風邪?』
旦那の言葉は小さく冷たい。2006-03-03 09:31:00 -
38:
『ご懐妊や』
──囁くと旦那を見つめる。
その目は実にしっかりと
的を得て、
静かに部屋に充満して行く緊迫感と言う空気だけが漂っていた2006-03-03 09:32:00 -
39:
『産むん?』
眉一つ動かす事はなく、
目の前の男は段ボールを積み上げている。
『産むわい』
『・・・・そ。生活費は心配すんなや。…頑張って。』2006-03-03 09:33:00 -
42:
誰も居ない部屋なのに、
誰からも見られても
誰にも気を使う事ないのに、
声を殺して一人で涙を必死に堪える。
溢れ出す涙は、拭う掌を濡らして行く。2006-03-03 09:35:00