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冬のミルク

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  • 1:

    ミユ

    『ちょっと!!マジ早くしぃや!!遅刻するやんかッッ!!』
    『ホンマお前うっさいなー黙って走れって』
    『はぁ!?よくそんな事ゆえるな!!元はと言えば…』

    ――美優(ミユ)18歳
    ――友惟(ユイ)17歳
    今日は二学期の始業式。

    2006-04-11 03:10:00
  • 2:

    ミユ

    ハァハァ‥‥
    『これ以上休んだら卒業やばいのにィ…』
    『もぅ走っても無理やな!遊びにいこうや!』
    アタシの言葉を遮るように、ユイは笑う。ユイの笑顔が苦手なアタシは戸惑いながら
    『んー‥‥イヤ、一応行こや』と言いユイの腕をひっぱりながら学校までの道を行く。
    ユイはアタシが中学のときに隣に引っ越してきた友達だ。今となっては親同士も仲が良く、家族ぐるみの付き合い。

    2006-04-11 03:23:00
  • 3:

    ミユ

    ‥‥‥これにて始業式を終わります。各自すぐに教室にもどるように。

    教頭の声が体育館に鳴り響いた。と同時に体育館から出てくる群れに紛れるよう、二人は教室へと向かう。

    2006-04-11 03:26:00
  • 4:

    ミユ

    なかなかの有名進学校ということで、まわりはイイ子チャンで溢れかえっていた。学年ではユイとアタシはいろんな意味で有名だった。
    アタシは化粧に茶髪、ミニスカにルーズ。
    ユイは茶髪にピアス、バンドもしてた

    2006-04-11 03:30:00
  • 5:

    ミユ

    「社長!!!秘書!!!景気はど〜っすかぁ??」

    声をかけてきたのは悠介と綾香。
    ユウスケはユイのバンド仲間。アヤカはアタシの親友。

    「ボチボチでんなぁ〜ワラ」ユイは答える。
    この学校で唯一友達と呼べるヤツら。この二人はカップルでいつも4人でつるんでいた。
    言うまでもないが、もちろんこの4人の存在は浮いていた。

    2006-04-11 03:49:00
  • 6:

    ミユ

    まぁ勉強さえできればイイって学校やから先生に目はつけられなかったが。

    「アヤカー!!!学校終わってから買い物いかへ・・・」
    「無ー理ー!!今日はユウスケとデートやねん!!」

    ちっ!!!ユウスケに先を越されたアタシはユイを見た。
    「・・・ハァ。ユイでえーわ!買い物!!!」
    「オレでええってなんやねん!!!コイツはホンマに・・・!!!」

    なぁユイ??この時はまだ気ついてなかったけど、ホンマは・・・

    2006-04-11 03:57:00
  • 7:

    ミユ

    ――キーンコーンカーンコーン・・・
    「ほなバイバイー」
    「おう!バイバイ」

    アヤカとユウスケに別れを告げ、アタシとユイは買い物へ向かう。

    2006-04-11 03:59:00
  • 8:

    ミユ

    「どこ行くよ?」
    「ん〜どこ行く?ってかめんどなってきた」

    ユイのめんどくさがりはいつもの事。ユイの家に行くことにした。

    2006-04-11 04:02:00
  • 9:

    ミユ

    ――到着。

    ユイの両親は共働きでユイの家で二人っきり。
    だが何かあるというわけでもなく日は落ちてった。

    「ただいま〜」ユイのママ帰宅。ついでにご飯も頂いて家に帰った。

    2006-04-11 04:05:00
  • 10:

    ミユ

    「ただいま!!!飯ユイとこで食ってきたから」
    お母さんに一言残し自分の部屋へと階段を上る。

    (・・・ヒマやなぁ)

    「―・・・わかった!!!」
    したから誰かの声がすると思ったら急に部屋のドアが開く。

    「おっす!! さっきぶり」

    2006-04-11 04:11:00
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