小説掲示板 オ タ ク 街 道のスレッド詳細｜夜遊びweb関西版

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オ タ ク 街 道

• 1:

  姉貴

  (´･ω･｀)

  2006-03-09 15:15:00
• 2:

  姉貴

  様々な人達が集まる場所。そこは、一言で言えば神秘的であり、悪く言うと現実逃避する場所。
  勿論、声も顔も分からない知らない相手との会話。
  文字だけの世界‥‥。
  貴方は、ハマった事がありますか？

  2006-03-09 15:18:00
• 3:

  姉貴

  あの頃の私は病んでいたのだろうと思う。
  誰を信用して、誰に打ち明ければ良いのか‥‥。
  何処に行って、何をすれば良いのかすらも、分からなかった‥‥。
  そんな事をずっと考えていた様な気がする。

  2006-03-09 15:25:00
• 4:

  姉貴

  水商売の仕事も、恋愛もうまく行かずに、疲労感が増し、ただぼーっと過ごすだけで一日が何事も無く過ぎる。飽き飽きしていた。
  所謂、ひきこもりと言えば分かり易いだろう。
  友達からの誘いもあるが遊ぶ気にはならず、仕事へは行きたくない。
  
  その結果が、ひきこもり。

  2006-03-09 15:28:00
• 5:

  姉貴

  ―――チャララ〜♪♪
  
  携帯が鳴る。滅多に連絡を必要としない珍しい友達からの電話だった。
  勘だけは、驚く程鋭い私。嫌な予感‥‥。
  嫌々電話を受ける。

  2006-03-09 15:29:00
• 6:

  姉貴

  「ちょっと！サイトにあんたとあんたの元彼の名前出されてる！」
  唐突にそう言われる。
  はいの一言も言わせてくれなかったが、私も聞いた瞬間驚き、それ所ではなかったのは確かだ‥‥。
  「何それ？送ってーな。携帯から見れんの？」
  慌ただしい電話の後、三十秒もしないうちにメールが届いた。

  2006-03-09 15:34:00
• 7:

  姉貴

  メールを開くと『これやで！』一言の文字とURL。
  それを押すとiモードが接続され、画面がパッと目に入った。
  
  
  何これ！！！

  2006-03-09 15:36:00
• 8:

  姉貴

  ━━━━━━━━━━━━【こいつら！】
  1[匿名さん]別れたん？
  ――――――――――――2[匿名さん]別れたやろ？嬉しいわ。
  ――――――――――――3[匿名さん]あげよっと。――――――――――――

  2006-03-09 15:37:00
• 9:

  姉貴

  4[匿名さん]名前出したりなや！二人の問題なんやし！
  ――――――――――――5[匿名さん]黙れや！
  ：
  ：
  ━━━━━━━━━━━━

  2006-03-09 15:39:00
• 10:

  姉貴

  こんなやり取りが、三十件程書き込まれていた。
  放心状態の私‥‥。
  私の名前や年令迄もが、書き込まれている。
  彼と別れて３日程しか経っていないのに噂が廻る速度はすごいと感心しつつ、名前を出された怒りと混じり合って、何とも言えない感情に包まれていた。

  2006-03-09 15:40:00
• 11:

  姉貴

  別れの原因は彼の女癖の悪さだったのだが、そのサイトにも沢山の女だろうと思われる匿名さんが彼の悪口を書いていた。例えば‥‥。
  14[匿名さん]彼女居たの？居ないって言われてた。
  15[匿名さん]遊ばれてるやん。うちもやし。
  16[匿名さん]最低な男やなー。
  等々‥‥。

  2006-03-09 15:43:00
• 12:

  姉貴

  自業自得。私も彼の浮気の噂を度々聞かされ続け限界に来ていたから。
  いい気味だと思わなかったと言ったら嘘になる。
  
  
  しかしそんな私の悪口も、書かれていた。

  2006-03-09 15:44:00
• 13:

  名無しさん

  おもしろそう

  2006-03-09 15:45:00
• 14:

  姉貴

  16[匿名さん]この女キャバ嬢やろ。この男の事遊びやったらしいやん。
  17[匿名さん]どっちもどっちやなー。
  
  
  軽い中傷で少し安心したが彼の事は本気だったのにこれを彼が見てしまったら、一体どちらを信じるんだろうと複雑な気持ちになりながら、目を閉じてそのまま眠ってしまった。

  2006-03-09 15:45:00
• 15:

  姉貴

  ―――次の日。
  ひきこもりの私は昼過ぎに目覚めご飯を食べ、ドロドロし過ぎている昼ドラを見ていた。
  はっと昨日のサイトの事を思い出し、携帯を手に取り昨日のメールを開きサイトを開いた。
  問題のスレはそれ以降は何も書き込まれていなく、なんとなく少し残念な気分になった。

  2006-03-09 15:47:00
• 16:

  姉貴

  >>13さん。ありがとうございます！頑張ります(｀･ω･´)

  2006-03-09 15:48:00
• 17:

  姉貴

  私は下をクリックしていると、《戻る》という項目がある事を発見し、それを押した。
  
  こんな不意な行動が、私をオタク街道へと導いて行ったのだ‥‥。
  
  《戻る》を押すと、色んな題名の何と言えばいいのか分からない説明しずらい物が沢山あった。昨日で言えば、【こいつら！】と言う様な感じだろう。

  2006-03-09 15:50:00
• 18:

  姉貴

  そこで目にした物。
  【市内の子集合！】【さゆの家】【遊べる子メールして！】
  様々だった。
  出会い系？と言う様な物も多々あった。
  私は、ひとまずパっと目に入った【阪神タイガース】をクリックした。

  2006-03-09 15:52:00
• 19:

  姉貴

  すると何件かの書き込みが表示される。
  〈こういう仕組みなんだ。〉と、変に納得し次々と書き込まれるやり取りに見入っていた。
  たまに面白い突っ込みを入れる人が居たりして、私は携帯を見ながら少し、にやけたりしていた。

  2006-03-09 15:53:00
• 20:

  姉貴

  少し前を思い出すと、キャバクラの店長がこんな感じのサイトを見せてくれた事があった‥‥。
  それは、そのお店の名前が題名になっており中を開くと匿名さんがお店の女の子を中傷している物だった。「これ書いてるんは店の女やぞ。」
  それを聞いた私は、何故そんな事をするんだろうと悲しい気持ちになったのを覚えている‥‥。
  
  

  2006-03-09 15:55:00
• 21:

  姉貴

  それと同じ要領と分かった私はこの中の人達と簡単にやり取りできる事が分かり早速書き込む事にした。
  ――――――――――――58[匿名さん]兄貴が好きやなー。
  ――――――――――――これが、私の書き込みデビューとなった‥‥。

  2006-03-09 15:58:00
• 22:

  姉貴

  一分も経たないうちに、私へのレスが書き込まれていた。
  ――――――――――――59[蕎麦]兄貴渋いな！
  ――――――――――――嬉しくなり、そのどうしてそんな名前にしたのか訳も分からない[蕎麦]という人物や[匿名さん]達とやり取りを続けていた。

  2006-03-09 16:00:00
• 23:

  姉貴

  104[蕎麦]匿名多すぎて誰か分からんから名前つけてー！
  蕎麦の一言から、私は名前を付ける事になった。
  何にしようと悩みながら金本選手の兄貴を取って、[姉貴]にした。
  
  これが、私のサイト依存、オタクになるきっかけだった。

  2006-03-09 16:01:00
• 24:

  姉貴

  更新終わります。
  少しずつしか書けず、すいません｡｡｡(´･ω･｀)

  2006-03-09 16:03:00
• 25:

  名無しさん

  >>1-24

  2006-03-09 18:12:00
• 26:

  姉貴

  >>23
  
  時計を見るともう六時前になっていた。二時頃にサイトに集中しだしたから、かれこれもう四時間も経っている。早い。時間の流れがすごく早かった。それ程楽しいと言う事だ。
  サイトをすると時間を忘れる。今の私にとっては好都合。何も考えなくて済むから‥‥。

  2006-03-11 01:20:00
• 27:

  姉貴

  私がどうやって会話を終わらせれば良いのか分からずに、みんなのやり取りを眺めていると蕎麦がこう書き込んだ。
  ――――――――――――156[蕎麦]そろそろ落ちるわー。みんなまたなーﾉｼ
  ――――――――――――私の頭の中はハテナだらけになった。
  《落ちる？ﾉｼ？》
  ただなんとなく分かった事は、書き込みを終了するという様な意味だろうなと感じた。

  2006-03-11 01:23:00
• 28:

  姉貴

  すると匿名さんや他に名前の付いている人達が次々に「ﾉｼ」と書き込んでいる。私は思い切って聞く事にした。
  ――――――――――――161[姉貴]ﾉｼ←って何？
  ――――――――――――すぐに書き込みが更新された。
  ――――――――――――162[匿名さん]>>姉貴！ﾉｼは手振ってる様に見えるやろ？挨拶みたいな感じやでー！
  ――――――――――――

  2006-03-11 01:25:00
• 29:

  姉貴

  そう教えてくれた。私は匿名さんにお礼を言い、「落ちﾉｼ。」と書き込み携帯を閉じた。新しい世界を知った感に浸っていた。
  《サイトにはサイトの世界なりに礼儀があるんやな。サイトも奥が深いな。》
  考え過ぎる私‥‥。

  2006-03-11 01:28:00
• 30:

  姉貴

  考え過ぎる私は、また違う事を思った。
  《もしかして‥‥。これって電車男で有名になった某サイトと同じ様な感じじゃないか？オタク？》
  そう感じ取った瞬間に友達には絶対に言えないと思った。私だって最初はオタクを見たり、サイトという言葉を聞いたら引いてしまっている部分があった。
  友達には、言ってはいけない。下手をすれば友達を無くすかもしれない‥‥。

  2006-03-11 01:30:00
• 31:

  姉貴

  あれは何年前の事だったか忘れてしまった。内容だけは、頭の片隅に置いておきながらもしっかりと鮮明に覚えている。
  「最近どうなん？」
  久しぶりに遊ぶ友達とこんな会話をしていた私。女同士なら絶対と言っていい程出る話題と言えば、恋愛話だろう。この時もその話題に突入しようとしていた。「最近なぁ‥‥。好きな人できたわ！」
  「まじで？いいやん！どんな人なん？」
  私はわくわくしながら、質問をした。この子はずっと前の彼氏をひきずっていたから友達の私としては、嬉しい報告だった。

  2006-03-11 01:37:00
• 32:

  姉貴

  「それが‥‥。きっかけはサイトやねん。」
  《サ、サ、サイト？？？》頭の中がぐちゃぐちゃになりながらも私は普段クールぶっている事もあり、冷静に話を聞いた。
  「どういう事？」
  「サイトでずっと絡んでてんやん。顔は知らんけど気にはなっててん。直メする様になって更に好きになってしもたんよ。」
  当時の私は勿論サイトがどういう所か知らなかった。絡むやら直メやら未知の世界‥‥。

  2006-03-11 01:43:00
• 33:

  姉貴

  質問攻めしたい気持ちを抑え、冷静を保つ事にした。「そっか！恋愛には色々あるからな！頑張ったら良いと思うよ！」
  こんな事しか、言えなかった。言いたい事は沢山あったが、友達を傷つけるだけになるので出そうになる言葉を喉に溜めた‥‥。
  
  「サイト？やめときーや！オタクやろ！やばいって！どんびきするわ！」
  これが私の本音でした。

  2006-03-11 02:21:00
• 34:

  姉貴

  だが今では私がサイトにハマってしまい世間一般の目から見ると、私がオタク。
  
  
  《でも！恋なんかしてないし大丈夫かな！ただの暇潰しやし。》
  サイトは家に居る時の暇潰しと思う事にした。これからサイトする時間が増え、自分の身に事件が降り掛かる事を知らないまま‥‥。

  2006-03-11 02:28:00
• 35:

  名無しさん

  かかへんの？

  2006-03-13 21:41:00
• 36:

  ?

  おもろいッすね!!
  あたしもｺﾚ読んで｢ﾉｼ｣を初めて理解しました??ヮﾗ次更新されてるのを楽しみに寝まぁぁす??

  2006-03-14 05:24:00