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オ タ ク 街 道
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1:
姉貴
(´・ω・`)
2006-03-09 15:15:00 -
112:
そして深夜になり蕎麦から電話が掛かってきた。しまじろうがいい子だったとかサイト内の話をして電話を切った。
時間が過ぎるのは早いもので、蕎麦と会う日迄はあっという間だった。サイトで会うのは今まで生きてきた中で初めての事だ。最初の頃はこんなにハマるとも思っていなかったし、まさかサイトで仲良くなり知り合うなんて有り得ないと思っていたのに‥‥。2006-04-02 01:44:00 -
113:
土壇場になって、小心者の私は、色々考えてしまう。《もしあの写メは偽物で全然違う明らかにオタクみたいな人が来たらどうしよう。犯されたらどうしよう。》等‥‥。
サイトで出会い事件になっているケースも多いので、心配になる。
しかし当日ブッチをするのは気が引けるので、淡々と用意を済ませ待ち合わせ場所に向かった。
調度、着いた頃に蕎麦から電話がかかってきた。緊張はピークに達していたが、それを悟られない様に平然とした声で電話を受けた。「着いた?」2006-04-02 01:48:00 -
114:
「着いたよ。蕎麦は?」
「今着いたけど緊張してるから隠れてるねん!」
「早く出てきてよ!」
笑いながら話していたのだが早く会ってこの緊張を取っ払ってしまいたかった。すると携帯を持ちながら近付いてくる男性が見える。お互いすぐに気付きぎこちなく「初めまして。」と挨拶を交わした。
蕎麦の第一印象は《まぁこんなもんか。》だった。写メと同様、一般的には男前かもしれない。だが私のタイプではなかった。蕎麦は私を見て可愛いと言い笑った。少し胸がドキッとしたが気付かないフリをした。2006-04-02 01:50:00 -
115:
どこに行こうかとなったが二人とも優柔不断な性格らしくなかなか決まらないので、とりあえず喫茶店に入る。
「しまじろうとゆか今日会うらしいわ。」
「そうなんや!ゆかに会いたいな。」
サイトしか共通点が無いので、サイトの話になってしまう。喫茶店でどこに行こうかともなったが、結局決まらず、ぶらぶら歩きながら店を見て回った。
それから流れで居酒屋に行く事になった。初めはどうしても気を張ってしまうのでお酒を飲みながら、話そうという事になったのだ。この時行かなければ良かったと、今では後悔している‥‥。2006-04-02 01:56:00 -
116:
この時の話の内容はお酒の力も借り、普段の自分の生活の事等も話す様になっていた。話込んでしまい終電の無くなった私は焦って蕎麦に尋ねていた。
「終電ないよな?」
「帰りたかった?」
この時の蕎麦の顔は少し寂しげな様で、何故か流れでラブホテルに行く事になったのだ。
今思えばこの表情が演技なのか本音なのかすら分からない。だが蕎麦が寂しげな表情迄も操れる男なら、私は彼に俳優の道を薦めてみたい。2006-04-02 02:01:00 -
117:
ラブホテルで何をしていたかと言うと、最初はゲームをしたり映画を見たり。
そうしている内にだんだん全てが愛しくなっていた‥‥。蕎麦の時折見せる屈託の無い笑顔や華奢なのに筋肉質な体やすらっと伸びた背。
これからは幸せな日々が続くんだと思った。元彼に貰った心の傷は蕎麦によって癒されていた。
勿論私達はそこまで子供では無く、悪く言えば子供なのかもしれないが、体の関係を持つ事になる。
女の駄目な部分は体の関係を持つと、情が入ってしまう事だと今では思える。2006-04-02 02:07:00 -
118:
蕎麦にとって私は、いや私の体は欲求を満たす道具でしかなかったのに‥‥。
簡単に体を預けた私を軽い女と見たのだろうか。誰だって簡単に寝る女を彼女にしようとは思わない。
しかし言い訳がましいが、私は決して淫乱では無いし友達の間では堅い女で有名だ。そんな私が何故蕎麦と寝たのかは今だに考えてみても分からない‥‥。特殊な出会いだったから、それが手伝ったのだろうか。
とにかく後悔だけが残ったのは確かだ。2006-04-02 02:11:00 -
119:
蕎麦と別れ家に着いてからも蕎麦は頻繁に連絡をくれていたし、まるで付き合っているかの様な感じだった。所謂、私は錯覚していたのだ‥‥。
一つ変わった事と言えば蕎麦とはサイト内で絡まなくなった。蕎麦がサイト内の他の人物に私との関係がバレるのを嫌がったから。まず、この隠す時点で気付けば良かったはずだ。
サイトの人間を好きになるはずない。むしろサイト恋愛を見下している部分があった。そう思っていた私がサイトの人間にあっさり恋をしてしまった。
自分自身を最強の馬鹿女だと思う。2006-04-02 02:17:00 -
120:
付き合っていないが、会えば必ず体を交わせる‥‥。セックスフレンドの関係になっていた。
最初は傍に居られるならこれで良いと思うが、情が大きくなるに連れこのままでは駄目だと思い直す。ただの女の情を好きだからと言い風に取っていた自分が情けない。全てを蕎麦に押し付け、自分が被害者になっていたのだ。
悩みに悩んでも、蕎麦の相談を友人にはできるはずもない。友人にサイトの事を隠し言ったとしても、サイトの事を言えないなら隠す事の方が多くなり、適切なアトバイスを受けられないだろう。
サイトの事はサイトの友達に。私はゆかに電話をし、全てを打ち明けた‥‥。
ゆかはそんな自己満足な私を応援してくれた。2006-04-02 02:28:00