小説掲示板『何故…？』のスレッド詳細｜夜遊びweb関西版

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『何故…？』

• 1:

  主

  登場人物などは、全て仮名です。

  2006-04-07 09:02:00
• 2:

  主

  ﾁｯﾁｯﾁｯ････
  時計の音がやけに部屋に響く− その音に紛れて外も騒がしくなって来た。世間はいつもと変わらず一日のスタートを切った。
  

  2006-04-07 09:10:00
• 3:

  主

  当たり前だと思っていた貴方の存在−
  何故貴方は隣にいないの？ 何故私を苦しめるの？
  何故…？何故…？
  一人きり……

  2006-04-07 09:15:00
• 4:

  主

  貴方との出会いは、五年前のちょうど今頃だった−
  その日、私は友達と二人夜の街を徘徊していた。１８歳になって間もない私達は受かれていたのだ。

  2006-04-07 09:21:00
• 5:

  主

  少し前から興味があった夜の世界へと足を踏み入れ、程よく酔った私達は始発までの時間をﾌﾞﾗﾌﾞﾗしていたのだった。『どーする？ｶﾗｵｹ飽きたしなぁ…』煙草の煙りをため息と一緒に吐きだした。

  2006-04-07 09:27:00
• 6:

  主

  その時だった。『すみませーん！お姉さん達何処行くの？』
  『始発待ち！！』ｷｬｯﾁは初めてでもなかったし、別に嫌な気はしなかった。前に立ちはだかった彼は、必死に私達を口説いた−

  2006-04-07 09:35:00
• 7:

  主

  私達はｷｬｯﾁして来た人と話をして時間を潰すのが好きだったけれど、店に行ったのはこの時が始めてだった。
  何故行こうと思ったのか、ただ彼の標準語が面白いから…そんな理由だった。

  2006-04-07 09:41:00
• 8:

  主

  期待と不安…ﾄﾞｷﾄﾞｷしながら店までの道を早足で歩いた。
  ﾁｰﾝ･･･
  エレベーターのドアが開くと、黒く大きな扉が目に入る。すぐにそこだと分かった。

  2006-04-07 09:48:00
• 9:

  主

  扉が開かれると、中から無数の声がかけられた。『いらっしゃいませー！！』身体がﾋﾞｸｯと反応する。軽い放心状態になりながら案内された席に着いた。
  

  2006-04-07 09:55:00
• 10:

  主

  店内は薄暗く、誰かが歌うｶﾗｵｹの音で耳が痛くなりそうだった。
  カウンターにボックスが３つほど…私達はカウンターの隅に座った。『何呑む？』彼はそう言ってメニューを差し出した。

  2006-04-07 10:01:00
• 11:

  主

  私達はメニューを開き目を通したものの、どんなお酒が出てくるのかが殆ど分からなかった。ここがﾎｽﾄCLUBではなくﾎﾞｰｲｽﾞﾊﾞｰだと知ったのも、まだ先の事でそれ程、私達は素人だったのだ。

  2006-04-07 10:06:00
• 12:

  主

  とりあえず生ビールを頼み、自己紹介も程々に雰囲気にもなれ盛り上がって来た頃だった。『失礼しまーす！』八重歯をチラつかせながらやって来た彼に、私は目が離せなくなった。

  2006-04-07 10:12:00
• 13:

  主

  …………りゅう…………
  その日から彼を中心に私の人生は大きく変わっていった。

  2006-04-07 10:21:00
• 14:

  主

  あの日、貴方に出会った事後悔してない…
  貴方を好きになった事を後悔します…
  

  2006-04-07 10:27:00
• 15:

  主

  続く☆★☆★

  2006-04-07 10:27:00
• 16:

  れい

  こんにちわ??
  読んでます(*´∀｀*)
  頑張ってくださいね

  2006-04-07 13:38:00
• 17:

  主

  れいｻﾝぁりがと-ございますm(__*)m
  読んでくれる人がぃるなんてめっちゃ嬉しいです☆★これからもｮﾛｼｸお願いします！

  2006-04-08 20:32:00
• 18:

  主

  『名前教えてや！』
  『…絵真』
  『絵真ちゃん？おっけ！覚えた！！』
  キラキラした笑顔で話す流（りゅう）を見る事が出来ず、私は俯き加減で話した。

  2006-04-08 20:36:00
• 19:

  主

  一週間前くらいからｷｬﾊﾞｸﾗに勤めていた。まだ仕事と呼べるほど接客をした訳ではないし、なにより知られたくなかった。
  男は水商売をする女には興味がないんじゃないか？偏見を持っているのではないか？色々思っていた。とりあえず流には変な印象を持たれたくなかった。

  2006-04-08 20:51:00
• 20:

  主

  自分では気付かなかったが、この時既に流の特別になりたいと思っていた。気付かないフリをしていたという方が正しいかもしれない−

  2006-04-08 20:54:00
• 21:

  主

  何を話たのかあまり記憶がない。気が付けばもうｵｰﾙﾁｪｯｸの時間を向かえていた。3000円程の支払いを済ませ外に出た時にはもう朝日が昇っり遠くから電車の走る音が聞こえた。

  2006-04-08 20:58:00
• 22:

  主

  『絵真さぁ、流くんめっちゃタイプやろ？』店を出てすぐ友達の奈津に言われた。『タイプってかカッコイイとは思うけどなぁ…』『番号交換したん？』『うん、聞かれたし。』仕方なくって感じで応えた。人の恋話が大好きな奈津は面白くないといった面持ちで、ｽﾀｽﾀ歩く。『そういう奈津はどうなん？』

  2006-04-08 21:05:00