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∞毬栗姫様∞
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1:
ぉまめ ◆X/l2UzVPhE
『そぅ。そらよろしかった☆あら、もうこんな時間。ほな、あたしもそろそろ出勤準備しなあかんしまた連絡させてもらいます☆はい、はーい☆』
ポチッッ2005-11-26 18:06:00 -
200:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
『タモツがいいって事か!!お前も若い方がいいんか!!そーなんかコラ(`Д´*)』
『だから、』
『だいたいタモツタモツってなあの子はあたしにッッ!!』
『リア!!!』
ビクッッとして久しぶりに呼吸をしたらちょっと苦しかった。2005-12-04 22:24:00 -
201:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
『…ごめん』
『あんなぁ、俺昨日風邪で熱あってんか。店終わってから死んでたの。で、お前に電話したでしょ?』
あ(゚Θ゚・)寿司食ってた時。
『でもお前は電話受けなかったでしょ。やし店で寝てたん。ほなタモツが忘れ物かなんかで店来て看病してくれてたの。俺は寝てもて気いついたらタモツも寝てたの。それが昼間。』
声が出ない(゚Θ゚・)謝る?キレる?いや、キレてどーする2005-12-04 22:30:00 -
202:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
『…………』
『わかった?ケホッッ。まぁ、今日9時ね。ほなね』
『待って!!!ごめんなさい』
が言えない。何で。あたし何やってんの。彼氏風邪でしんどい事も気付かないで。何でタモツが看病してんの。何でカミはあたしに怒りもしないの。何で何で何でやねん!!2005-12-04 22:34:00 -
203:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
あたし最悪。2005-12-04 22:37:00 -
204:
ぉまめ ◆.gqsZh/ggQ
リアは呆然としながらも、タモツの顔が浮かんだ。
『っくそッッ』2005-12-04 22:39:00 -
205:
名無しさん
?
2005-12-05 11:37:00 -
206:
カランカラン♪
『長かったね』
ユウはボーっとしながらリアを見るとお冷やを揺らしながら話す。
『うん。仕事』
何で嘘ついてるのかわからなかったヶド咄嗟に嘘をついた2005-12-06 13:06:00 -
207:
店を出てから、仕事までウロウロしながら時間が流れる。
『そろそろ出勤するー?』
『ユウ同伴ないん?』
『うん。』
余り会話は発展しないまま出勤する。2005-12-06 13:08:00 -
208:
『はよーございまーす』
ユウがスタスタと店に入って行く後ろから身を潜めて続いて歩く。
『あ、ユウリア早いね』
カミの声が聞こえる。
『リア?おはよう』2005-12-06 13:10:00 -
209:
『おはよ』
つくづく愛想の悪い自分を憎んだ。
『二人共、今日は年末の金曜やし頑張ってね』
カミはいつも通り淡々と事務的に話しかける。
『はーい』ユウがカミを見て答える横を擦り抜けて更衣室へと急ぐ。2005-12-06 13:14:00 -
210:
ポスッ。
ソファに座る。
『リアなんか機嫌悪いの?』
続いて入ってきたユウが前に座る。
『何で?そんな事ないって』2005-12-06 13:16:00 -
211:
カチャ
『おっはよーございまぁす』
ユウが振り向く。
『あ、カリナとタモツやん。おはよ』
『ユウさんおはようございまぁす☆』2005-12-06 13:17:00 -
212:
『ってかぁ、ユウさんッッ見て見てぇ!!あたし今日ドレス買ったんですよぉ』
『かわいいかわいい☆』
『あ、リアさんも?ユウさんも買ったんすかぁ!!』
『そーなの。リアったら中々決まらなくてね』
後輩に優しく話し掛けるユウをボーっと眺める。2005-12-06 13:23:00 -
213:
タモツが手に持ったドレスは、黒でミニ丈のフリフリしたドレス。
でっかいリボンのコサージュが胸元に付いたブイのラインは露骨に胸を強調して、異様に短いドレス丈は足をむき出しにするデザイン。
『カミに見せたいんやろか』
心の中で呟いた。2005-12-06 13:27:00 -
214:
まるでリアのロングドレスに対したように、リボンが垂れていた。
『リアさんのドレス綺麗やけどシンプルすぎ?キャハハ』
『そやね』
余り対話する気力もない。
『まぁ、リアさんにはこんなミニ似合わないかぁ。でもそんなシンプルなドレスやったら淋しすぎません?キャハハ』
━━━━━━━━━━プチッッ2005-12-06 13:32:00 -
216:
『まぁタモツちゃんには似合わないやろね』
リアはソファにもたれかかった体を起こし、タバコをくわえてタモツを見上げた。
『はッッ?』
意味不明ですがって顔をしてタモツはリアを見る。
『まぁ、仕事始まったらあたしを見なさいな(。゚∀゚。)』2005-12-06 13:37:00 -
217:
名無しさん
?
2005-12-06 14:07:00 -
219:
タモツはヘルプに新規にせわしなく回る。
カミに『あの客ぉ触りだしタモツいやぁ』とかなんとか泣き言を言いに言ったり、
『リアさんのお客さん嫌なんですけどぉ』なんて言ったり。
尻目にリアは指名の席をくるくる回る。
『リア、そろそろドレスチェンジ行って』2005-12-06 14:50:00 -
220:
カミがリアを呼び止める。
Clubuでは年末やイベントの時は、指名客の多いホステスは、数時間ごとにドレスチェンジがある。
さて、あのドレス着るか☆
『店長、3番の要田さん、タモツちゃん指名入れて』
『(゚Θ゚・)?はいはい場内ね』2005-12-06 14:54:00 -
222:
さく
二日酔いながら、読みアゲッ?
2005-12-06 17:13:00 -
223:
◆p.N.KpK04s
見つけにくいのでage( ゜∀ ゜)
2005-12-07 10:07:00 -
227:
更衣室に戻るとユウもドレスを着替えていた。
ユウから、負けてられない感がピシピシと空気を威圧する。
ドレスを変え、スタイリストに軽く髪を結わってもらい、ピンクベージュのリップをぬると、ユウより先に更衣室を出る。
カツカツカツ。。。
『要田さんお久しぶり☆』2005-12-07 14:35:00 -
228:
タモツが要田を狙っているのは前から知っていた。
要田は勢いが良い。
金払いはリアの客の中でも群を抜いてよく、リアの柱の一角。そのくせ、同伴アフターは一切求めない、なんとも素敵な客である。
カタギではないことは知っているが、そのほかは全く関与しないのがお約束。
タモツが要田を自分の客にしたがっている事はすでにリアは、お見通しだった。なのであえてタモツをこの席につけた。2005-12-07 14:45:00 -
229:
『リアは何や今日はご機嫌ななめなんか』
要田はリアが気にかかる。
『いいえ、要田さんお楽しみの最中や思て気ぃつこぅてるだけです』
リアは、はんなりと京風のなまりの聞いた声で呟くと、ちらっと要田を見てはすぐに目をそらす。
『なんやリアが入ってこな楽しまれへんがな!!』2005-12-07 14:56:00 -
230:
『でもタモツわぁ要田さんと、お話ししたいなぁ』
タモツはリアが居るにもお構いなしと言った様子で甘い声で要田にしな垂れかかる。
『わしモテモテやんけ』
ガハハと要田が笑う。続けてリアはタモツを見て鼻で笑う。
タモツはリアと目が合うなりリアをキッと睨んだ。『何わらってんのよ』と言いたいようないきりたった目で。2005-12-07 15:01:00 -
232:
リアはわざとらしく席を外して更衣室へ行く。
ポスッ『はぁぁ』
深い深いため息とともに、白い白い煙草の煙がリアの上を徘徊する。
カチャ。。。。
『リア?』2005-12-07 23:15:00 -
233:
『んー?』
さすがに飲んで席廻っての繰り返しでリアはほろ酔い。
『大丈夫か?疲れたー?』
心配してかしまいでかは解らないが、そこには相変わらず男前なカミが立っていた。
『ん、大丈夫。』2005-12-07 23:18:00 -
234:
手を右に左にふりふりして、リアは『あっちいけ』の合図をジェスチャー。
パッと揺れる腕を捕まれ、ハッとしてカミを見る。
『酔ってんの?』
『大丈夫ってば。』
『でもリア顔あか…』グイッッ!!2005-12-07 23:21:00 -
235:
『(゚Θ゚・)んっ!!?』
『…』
『んんん!!』
リアはカミを引っ張るとかなり強引にキスをした。
『ッッぷは。リア(*Д*)??』2005-12-07 23:23:00 -
236:
リアとカミが離れた瞬間
━━━『あんたの風邪ならあたしが貰ってやるわ。他のメスに甘えんじゃないわよ。』
『リア???』
『あんたはあたしだけのわがままを聞くの。あんたはあたしにしか甘えちゃダメなの。あたし以外に目が行くなら目を潰す。あたし以外を口説くなら、その口、縫い込んでやるから。』2005-12-07 23:28:00 -
238:
『(。゚∀゚。)』
『解りましたので姫君、お客陣、大層お待ちに申されまする。陣の元へ、お戻り願い遣われます。』
『良いであろう。しかと、承知致した(。´v`。)ノ』
リア姫様、大層ご機嫌麗しゅうようで更衣室をあとにいたす。なんとも単純かつ大胆で傍若無人な姫君でございます。2005-12-07 23:35:00 -
239:
時は流れ、忙しく世話しない1日も終盤。
*+*+*只今ラストまで1時間を切った頃合。
本日指名本数延長本数同計算
?1リア嬢26本
?2ユウ嬢24本2005-12-07 23:40:00 -
241:
『リアさん凄ぉい!!!でも要田さん淋しいですよねぇ』
軽くフラつきながら要田の席に戻るとタモツが嫌みったらしく笑いかけてくる
---あー、ウッッザい。
でも笑う。だってホステスなんだから。
『リア大丈夫か?』要田が心配して声をかける2005-12-08 14:40:00 -
242:
『えぇ大丈夫。心配せんといて下さい。要田さんったらタモツちゃんと楽しそうで。なんや、あたしもうれしいわぁ』
笑顔で嫌味を吐く。
『でしょお!!タモツぅ、要田さんとかなり仲良くなっちゃったぁ』
リアは要田をちらっと見て淋しげに笑う。
しびれを切らした要田は…2005-12-08 14:44:00 -
243:
『でもわしはリア一筋やでな☆ガハハハ!!!リアがタモツちゃん呼べってゆーたから呼んだんやでな☆タモツちゃんリアと仲ええんやなぁ!!!まぁタモツちゃんリアあんまり悲しませんといたってや!!!ガハハハ!!』
タモツはハッとする。
『え、要田さんが…あたし気に入って…指名してくれたんじゃない…ん?!?』
リアはハンカチで口を押さえながら笑う。
タモツの顔はみるみる強張る。2005-12-08 14:48:00 -
244:
席を立ち、トイレに行く。
カチャ。。。。
タモツがイキリ立った顔で続けて入ってくる。
『あら、タモツちゃんも、トイレ?』
『リアさん』2005-12-08 14:53:00 -
245:
名無しさん
ぉもりょぃ????
2005-12-08 15:09:00 -
247:
『ん?』
リアは手を洗いながら後ろのタモツは見ずに答える。
『あたしを要田さんのテーブルつけたんって嫌味なん!!?』
『嫌味。なんの事?』
シャァァァァァ。。。。水道から水が流れる。2005-12-08 15:14:00 -
248:
『あたしが店長狙ってるからって、妬み?てか嫌がらせって聞いてんねん』
『あらあら、タモツちゃん、凄いのね。』
『は?』
『んー、あたしが嫌がらせですって?』
『だってリ…』2005-12-08 15:17:00 -
249:
『あたしは誰も狙ってなんかないょ。要田さんにしても、店長にしても。そんなみっともない真似せぇへんよ。』
『は?意味わか…』
『狙ってるのはあたしじゃないの。要田や店長があたしを選んだの。あんたも女なら『狙われる』様になりなさい。馬鹿みたいに露出したり、ペラッッペラ薄っぺらい会話なんかじゃぁね、女は値上がりしないで特売のままなんやで』
『何様なん自分』2005-12-08 15:23:00 -
250:
『何様って!?ハハハ』
『何笑っ…』
『タモツちゃん?あたしを誰だと思ってんの(。´v`。)あたしはリア様よ☆』
『は(*゚Д゚)』
『ん?あたしにはあなたは勝てないわ☆勝てるとしたらねぇ、ユウ位よ。』2005-12-08 15:29:00