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Anytime I believe your smile
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1:
なち ◆IWSq4hWLgI
みんなの笑顔が大好きだ。その笑顔が消えてしまうことや、その笑顔の裏側を知ることになろうとは予測もしなかった。
人ってそうゆう生きものってことを忘れ人を信じてきた。
今のあたしは人の笑顔が恐い2006-02-07 22:22:00 -
151:
なち ◆IWSq4hWLgI
今日もユカとヘップ前に待ち合わせ。梅田をぶらぶら。毎回こんな感じであたしは梅田に慣れていた
キャッチもうまくかわせるようになった。
2006-02-10 16:23:00 -
152:
なち ◆IWSq4hWLgI
-♪♪♪-メール受信-
《寒いっ?》初オールの日に会ったスーツのお兄さんだった。あの日以来マメに連絡が来る。境遇も似ていた
ずっと【いい子】で居た。【いい子】で居ることが愛される条件だった。摂食障害・引きこもりになった時に、【いい子】で居るとゆう条件をクリア出来なくなった時に家庭とゆう居場所を失った…
スーツのお兄さんがあたしに言った言葉2006-02-10 16:32:00 -
153:
なち ◆IWSq4hWLgI
あたしたちは距離が一気に縮み、付き合うことになった。
《出てるよ?寒いなぁ?あっちゃんは何してるの?》2006-02-10 16:36:00 -
154:
なち ◆IWSq4hWLgI
なちの心が壊れた時、全てを、自分自身さえも拒絶した。なちは逃避することでしか自分を救えなかった
その時に受け皿となったのが【あっちゃん】だった。
記憶が曖昧なのでうまく書けるか不安ですが、ここからあっちゃんの物語です2006-02-10 16:39:00 -
155:
なち ◆IWSq4hWLgI
実はすでに初オールの時などあっちゃんが行動していました
そしてキャッチされ、金髪で髪を立てたスーツのお兄さん【せーちゃん】と出会ったのです2006-02-10 16:41:00 -
156:
なち ◆IWSq4hWLgI
《梅田におるんやぁ?キャッチ場おいで?》 《いいよ?》 あっちゃんはユカとせーちゃんの元に向かった
2006-02-10 16:43:00 -
157:
なち ◆IWSq4hWLgI
-♪♪♪-メール受信-
《あっちゃんと会えるって思ったら顔がニヤけて先輩にのろけるなって言われちゃったよ?》 《あかんって?人気あるとこで一人携帯見ながら笑ってたら変な奴やん?》
そんなやり取りをしているうちにせーちゃんの元に着いた2006-02-10 16:47:00 -
158:
なち ◆IWSq4hWLgI
『寒いっ!』 「あっちゃん薄着すぎっ笑」 『いいねん。あーまじ帰りたくない』 「今日もオール?」 『もちろん!』 「いいなぁ。俺はいつもの時間までキャッチやぁ。人歩いてないし…」
─フワッ─ あたしは巻いていたマフラーをせーちゃんの首にかけた。『使っていいよ。風邪引いたらあかんから』 「いいよ!あっちゃんこそ、そんな薄着で風邪引くやん」 『いいから!つけててほしいの!』
目線を感じたその先でユカがニヤニヤしていた。2006-02-10 16:51:00 -
159:
なち ◆IWSq4hWLgI
そしてせーちゃんとバイバイしてユカとブラブラ
-♪♪♪-メール受信-
《呼んでごめんね》 《何かあっちゃんが俺を好きになってくれたのが不思議やから?》 《ずっと一緒な?もしも終があってそれが運命なら、俺は運命に宣戦布告する?ほんまに好きや?》
━━ドクンッ━━2006-02-10 16:57:00 -
160:
なち ◆IWSq4hWLgI
━好き?嘘だよ。好きなんて言っても結局みんな離れてく。あの時だってそう…━
頭の中に悲しい声が響く
━信じちゃダメ━
頭痛がする。キンキンと耳鳴りがする。クラクラと目眩がする2006-02-10 16:59:00 -
161:
なち ◆IWSq4hWLgI
「なち?!」ユカが手を握る。
━ポタッ━片目からだけ涙が流れた…2006-02-10 17:01:00 -
163:
なち ◆IWSq4hWLgI
家に帰ると昼だった。父親が待ってました!とばかりにビンタした
「いい加減にしろ!いつまでもこんなことしてるんちゃうぞ!遊び回って今日も学校いかへんつもりか?」 『…寝る』 「それやったらもう辞めてまえ!」 『わかった』2006-02-10 17:04:00 -
164:
なち ◆IWSq4hWLgI
何のためらいも無かった。むしろこの言葉を待っていた。やっと窮屈な場所から解放される。
その日、昼から学校に行って退学届けをもらった
「辞めて何するねん」担任が言った。「遊び回るんか?」母親が言った。『夜の仕事します』断言してやったのは卒業まで残すところわずか1ヵ月だった2006-02-10 17:07:00 -
165:
なち ◆IWSq4hWLgI
しばらく休憩します?
2006-02-10 17:08:00 -
167:
???
しおり?
2006-02-11 01:43:00 -
169:
なち ◆IWSq4hWLgI
成績は問題なかった。遅刻・早退・欠席さえしなければ卒業できた。
でも1ヵ月…短いように思えるが、それはもう耐えれない日数に等しかった
担任は必死で止めた。「勢いだけで辞めるな」「辞めたらかならず後悔する」
その言葉を無視し続けた2006-02-11 02:01:00 -
170:
なち ◆IWSq4hWLgI
一旦、話は保留になり退学届けを持ち帰ることになった。そして翌日は普通に登校した。
でも辞める決意は鈍らなかった。だから最後にあいつに伝えたかった2006-02-11 02:02:00 -
171:
なち ◆IWSq4hWLgI
砕け散ることもわかってる。また傷つくかもしれない。それでも伝えたかった。心に納まりきれないぐらい溢れ出てたこの想い
2006-02-11 02:04:00 -
172:
なち ◆IWSq4hWLgI
なちは現実逃避した。後の責任を他の誰かに押しつけて
なちは泣いていた。気付かれないけど大声で
早く立ち直ってほしい
ただそればかり祈ってるよ2006-02-11 02:06:00 -
173:
なち ◆IWSq4hWLgI
ヒトミの行動はだいたい把握していた。
『ヒトミ…』「どしたん?」幸せだった頃と変わらない優しい表情だった
『ヒトミはマトコが好きやったやん?だから離れても辛くなかったやろ?なちはヒトミが大好き。この気持ちのやり場が無くてすごく辛い』「自分だって辛くないわけじゃない。でも自分でもどうしようもないねん」『わかってるよ?今ならわかる。ただ、一つなちはヒトミが好き。これから先、この気持ちは変わらへん。ありがとう、幸せやった』「聞かせてくれてありがとう。答えてあげられへんくてごめん。」2006-02-11 02:12:00 -
174:
なち ◆IWSq4hWLgI
そうしてなちの恋は思い出となった
砕けることを覚悟で伝えた。想いは伝わらなかったけど…
ヒトミの存在がでかすぎた。なちはヒトミが全てだった
覚悟していても二度と戻れない思い出の二人の。傷は言えることなく、なちは前にもまして外に出てこなくなった2006-02-11 02:15:00 -
175:
なち ◆IWSq4hWLgI
脱字・誤字が多くてすみません?
訂正→覚悟していても二度と戻れない二人。傷は癒えることなく2006-02-11 10:07:00 -
177:
なち ◆IWSq4hWLgI
なちが逃避だけで済んだのはきっとヒトミの最後の言葉
「答えてあげられへんくてごめん。でもなあ、伝えてくれてありがとう。嬉しいわ」
嘘でも優しいこの言葉が唯一の救いだった2006-02-11 10:14:00 -
178:
なち ◆IWSq4hWLgI
なちがヒトミに伝えたのは退学の意志は変わらないと自分でわかっていたから。
この日を逃したら二度と伝えられる日はやって来ないとわかっていたから…2006-02-11 10:19:00 -
179:
なち ◆IWSq4hWLgI
そして意志の通り、その日の放課後に退学届けを提出。翌日に荷物を取りに行く
なちはリストカッター。 なちはオーバードーズ常習犯。 なちは周りと違い異様な目で見られていた
なちが荷物を取りに行くと教室からなちを見て、なちを指差してこそこそ話し、くすくす笑う者が居た
ユカとマナミと仲良しであともう一人だけが悲しんでくれた2006-02-11 10:25:00 -
180:
なち ◆IWSq4hWLgI
人なんてそんなもの。厄介な者は消したくなる。
廊下が長く感じた。マトコがあの時確かになちに言った
「ばーか」2006-02-11 10:27:00 -
181:
なち ◆IWSq4hWLgI
ここで一つ。なちの心に染みた南条が亡くなる前日に残した死の4編中1編を紹介します。
私が消えて私のことを思い出す人は何人いるのだろう?数えてみた…
問題は人数じゃなくて思い出す深さ。そんなことも分からない私は莫迦。鈍い痛みが体中を駆け巡る2006-02-11 10:32:00 -
182:
なち ◆IWSq4hWLgI
そう、多数が自分を否定しても少数が自分の事を想ってくれる
それだけでいい。それだけでも幸せなはずだった
なのに人間は欲深い生きものでマイナスはどんなに小さなことでも気付くのにプラスはどんなに大きなことでも気が付かない2006-02-11 10:37:00 -
184:
なち ◆IWSq4hWLgI
当たり前の意見だが、まぁ働けるはずもない。
毎日、規定量外の精神薬を飲みフラフラになっているのだから2006-02-11 10:48:00 -
185:
なち ◆IWSq4hWLgI
そんなある日、事件は起こった。
せーちゃんとあっちゃんの破局
理由はよく思い出せないがホストであるせーちゃんを夜の左右がわからないあっちゃんが信じきれなきなったのが理由だったと思う
あっちゃんの『好き』の言葉の裏には自己暗示の意味もあった2006-02-11 10:52:00 -
186:
なち ◆IWSq4hWLgI
しかし破局はやはり楽ではない
連絡を待ってしまう
携帯と睨めっこしてしまう
泣いてしまう2006-02-11 10:53:00 -
187:
なち ◆IWSq4hWLgI
淋しいよ。誰か、手を引いてよ
━無理だよ。人に何を求めてるの?みんなさぁ、結局は自分が一番可愛いんだよ?━
頭で響く声は冷静でゆっくりなのに声は震えていた様な…2006-02-11 10:55:00 -
188:
なち ◆IWSq4hWLgI
━しんどいなら俺と代われや!━
キーン…頭が…割れそうな…目の前が真っ暗になった2006-02-11 10:57:00 -
189:
なち ◆IWSq4hWLgI
淳吉の誕生。
性格は最悪。気が強くてすぐ喧嘩するし2006-02-11 10:59:00 -
190:
なち ◆IWSq4hWLgI
でもさぁ、あんたが一番大変やったやろなぁ。ずっと気付かないフリしててごめん
2006-02-11 11:00:00 -
191:
なち ◆IWSq4hWLgI
淳吉は自由に動き回る
本当は優しくて表現が不器用なだけだったんよね。
いつも助けてくれてたんだよね?2006-02-11 11:02:00 -
192:
名無しさん
????????????????????????
2006-02-11 11:52:00 -
194:
なち ◆IWSq4hWLgI
200さん、キリ番おめでてうございます?それてあげてくれてありがとうございます?
>>201さん、アンカーレスありがとうございます?2006-02-11 14:16:00 -
195:
なち ◆IWSq4hWLgI
そうゆう性格結構好きだったよ。結果的に全てが壊れても愛しい
2006-02-11 14:21:00 -
196:
なち ◆IWSq4hWLgI
あっちゃんもわかってたから風俗に入ったんだと思うよ。
夜の梅田に憧れてたのもあるだろうけど2006-02-11 14:23:00 -
197:
なち ◆IWSq4hWLgI
大阪梅田、兎我野。
18歳の冬、とても寒い日、あっちゃんとユカはあるビルに居た
「じゃあ、これに記入してね。身分証ある?」従業員がニッコリ笑いながら言った2006-02-11 14:33:00 -
198:
なち ◆IWSq4hWLgI
空白を埋め、身分証を提示する。
「えっと、経験なし?とりあえず給料システムは…。じゃあ経験なしだから講習受けてもらうね」
店長が初めての接客だった2006-02-11 14:35:00 -
199:
なち ◆IWSq4hWLgI
待機室に戻るとユカはまだ帰っていない。
(何だろう?この虚しい感じは?)
トイレで泣いた
吐きまくった。胃の中が空っぽで胃液すら出ないのに指を突っ込んでゲェゲェ言っていた2006-02-11 14:37:00 -
200:
なち ◆IWSq4hWLgI
それから何人か相手して早朝6時上がり。
そうこうして一週間。支払いも済んだ。そして…仕事にも慣れた。2006-02-11 14:40:00