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いつか蝶のように
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1:
椎名
あたし、あげは。風俗嬢してる。ネオン輝くこの街ではそれなりに有名になったけど、今あたしの本名を知ってるのはアイツだけ。アイツの本名を知ってるのもあたしだけ。
あたしとアイツは似てる。だから惹かれた。2006-02-28 23:13:00 -
21:
椎名
でも、刹那は違う。他人の言うことを片っ端から否定してきたあたしが、素直に耳を傾けられる。ううん、どっちかって言うと、やっと解ってくれる人に出会えた安心感。
「…ねぇ、どうして泣くの?」
あたしの頬を涙が滑っていく―
2006-03-02 06:08:00 -
22:
椎名
『…嬉しいの…あなたに会えて。やっと会えた、って言ってくれた意味が、あたしにも分かる…あたしも…あなたを待ってたみたい…』
「俺に君が解るように、君にも俺が解るよ。俺たちは、すごく似てるから…」
刹那はまた微笑った。2006-03-02 06:16:00 -
23:
椎名
「俺が大事なものをなくしたことに気付いたのは、君が初めてだよ。…嬉しかった。」
『…あげは…』
「え?」
『あげは、って呼んで?』
「解った。じゃあ俺も刹那って呼んでよ?」
『うん』
「でも、誰も知らないあげはの本名、俺には教えてもらうから☆」『刹那もね』
あたしたちは似ている。2006-03-02 08:26:00 -
24:
☆彡
なんかドラマみたぃでイィ(●>_
2006-03-02 09:15:00 -
25:
椎名
あたしには親がいない。…2年前に家を出てから連絡を取ってない。無条件で信じていた両親が、あたしを放棄した。
「あなたみたいな娘、恥ずかしい…」
最後に両親に言われた言葉。今までも、これからも、絶対に忘れることはない。あたしを棄てた両親を見返したくて、ここまで来た。2006-03-02 19:58:00 -
26:
名無しさん
略なくして下さい。
2006-03-02 20:08:00 -
27:
椎名
「…あげは?どうした?なんかあった?」
『…あ、ううん、何でもないよ☆』
刹那との電話の後、あたしはdiaに来ていた。仕事が終わってからここに来るのはあたしの日課。diaの従業員はみんなあたしに良くしてくれる。それは、あたしが刹那の【特別な】客だからなのかもしれない。2006-03-02 20:23:00 -
28:
椎名
刹那は微笑わない。整った顔立ちのせいであまり気にならないけど、表情を崩すことがほとんどない。
完璧なルックス。落ち着いた声。大人びた雰囲気―多くを与えられていながら、どこか淋しげな眼をする刹那。
2006-03-03 15:00:00 -
29:
椎名
感情を表に出さない。そんな刹那がクールに見えるのか、刹那の人気は圧倒的だった。お客様も従業員も、みんな刹那に憧れの視線を向けた。それでも刹那は変わらなかった。
2006-03-03 23:02:00 -
30:
椎名
でも、あたしは知ってる。刹那の外に出さない感情を。底の見えない哀しみを。
刹那が隣に座る。
いつもの刹那の香り。深い海のような、爽やかで優しい、淋しい香り。2006-03-03 23:12:00