小説掲示板ｺﾄﾘｻﾝのスレッド詳細｜夜遊びweb関西版

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ｺﾄﾘｻﾝ

• 1:

  みぉ

  土曜日の早朝、外は大雨、６月はこんなにも暑かったっけ？そんな事を思いながら私は目をさました。

  2006-06-30 09:19:00
• 2:

  みぉ

  『ﾊﾟﾊﾟ起きて！朝だよ！仕事は？雨降ってるよ？』
  主人は現場仕事なので雨の日は大抵お休みです。

  2006-06-30 09:22:00
• 3:

  みぉ

  私達は１階へ下りた。
  朝食の準備をしていると《ﾋﾟｰﾋﾟｰｯﾋﾟｰﾋﾟｰｯ》っと外から音が聞こえました。２階から《ﾄﾀﾄﾀ》足音が聞こえました。

  2006-06-30 09:27:00
• 4:

  みぉ

  『ﾏﾏ〜ﾄﾘｻﾝ〜ﾋﾟｯﾋﾟｯﾖ〜ｸﾂｸﾂ〜』私の子供、ﾘｸです。ﾘｸは外で鳥が鳴いてるから見に行こうと言いたいのです。

  2006-06-30 09:31:00
• 5:

  みぉ

  『ﾘｸおはよ〜鳥ｻﾝ鳴いてるねぇ〜ﾘｸにおはよぅしてるんかなぁ？今日は雨降ってるから明日おはよぅしようねっ』と私は言った。

  2006-06-30 09:34:00
• 6:

  みぉ

  私は食卓へ朝食を並べﾘｸにｴﾌﾟﾛﾝをかけ主人にｺｰﾋｰを出し慌ただしい朝の時間。『ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ』ﾘｸが外を指さし《ﾋﾟｯﾋﾟｯ》と繰り返してる。私は少し気になり窓を開け外を見た。

  2006-06-30 09:39:00
• 7:

  みぉ

  外は大雨。どこからか聞こえる鳥の声。近くで鳴いているようなのに見当たらない。『赤ちゃんかなぁ？雨でどっかに落ちたんかなぁ？』主人に問い掛けた。

  2006-06-30 09:41:00
• 8:

  みぉ

  『落ちたんかなぁ？めっちゃ降ってるしなぁ〜』そぅ言いながら主人も窓際へ来た。『ﾘｸﾓｫ〜』ﾘｸも来た。笑

  2006-06-30 09:44:00
• 9:

  みぉ

  『ﾄﾘｻﾝ、ｻﾑｻﾑﾈｪ〜ｲﾀｲｲﾀｲｼﾀｧ〜?』ﾘｸは鳥ｻﾝ寒いかなぁ？痛くないかなぁ？と私達に問い掛けた。私達は顔を見合わせた。人形をﾎﾞｺﾎﾞｺのﾎﾞﾛﾎﾞﾛにするﾘｸが見えない鳥を心配している。

  2006-06-30 09:49:00
• 10:

  みぉ

  私達は同じ事を思った。鳥を探してあげよう！朝食そっちのけで庭へ出た。まだ声がしている、生きている証。『ﾘｸ、ﾊﾟﾊﾟが鳥ｻﾝ探して助けてくれるからﾏﾏと鳥ｻﾝのお家作ろうかぁ！』『ﾂｸﾕ〜』と言って部屋へ駆け込んでいった。

  2006-06-30 09:54:00
• 11:

  みぉ

  私は靴の空き箱にﾃｨｼｭを敷き詰めた。ﾘｸはﾎﾞﾛﾎﾞﾛの人形を持って来た。『ｱｹﾞﾕﾈｪ〜』ﾘｸはﾎﾞﾛﾎﾞﾛにしちゃったけど大事な大事な人形を差し出した。『ﾘｸありがとぉ、やさしぃねぇ、鳥ｻﾝ喜ぶねぇ。』と私は答えた。その時外からの鳴き声が消えた。

  2006-06-30 10:01:00
• 12:

  みぉ

  すると玄関から『みぉ〜ﾀｵﾙ取ってぇ〜』主人の声です。私はﾀｵﾙ片手にﾘｸと駆け寄った。

  2006-06-30 10:03:00
• 13:

  みぉ

  『ﾘｸ〜見つけたでぇ！赤ちゃんやでぇ〜』主人の片手にも余る程の小さな赤ちゃん鳥が目をｸﾘｸﾘさせていました。『ﾘｸ〜ｺﾄﾘｻﾝやねぇ、かわいぃねぇ、お家に入れてあげようねぇ』

  2006-06-30 10:08:00
• 14:

  みぉ

  ﾘｸはいつになく早足で空き箱を玄関に持って戻ってきた。『ﾈﾝﾈ?ﾈﾝﾈ?ﾎﾞｰﾙ!ﾎﾞｰﾙ!』ﾘｸは鳥ｻﾝは寝ちゃうの？ﾎﾞｰﾙで遊ぼうって言いたいのです。

  2006-06-30 10:15:00
• 15:

  みぉ

  『ﾘｸ、鳥ｻﾝねぇ赤ちゃんやからｲｯﾊﾟｲﾈﾝﾈしないと疲れるからねぇ、お外、雨でｻﾑｲｻﾑｲやからちょっと休憩ねぇ！ﾘｸは近くで静かに見ててあげてね、触ったらﾀﾞﾒよ。』と、ﾘｸを宥めた。

  2006-06-30 10:19:00
• 16:

  みぉ

  主人はこの日、雨の為やはり休みになった。『ﾘｸ〜ﾊﾟﾊﾟお休みやってぇ〜良かったねぇ！』いつもなら飛び付いて来るはずなのに…『ｼｨｰﾖ〜ﾒｪ〜』静かにしないとﾀﾞﾒだよ〜と私はﾘｸに起こられました。

  2006-06-30 10:34:00
• 17:

  みぉ

  ﾊﾟﾊﾟのお休みより今はｺﾄﾘｻﾝが気になるみたい…。主人は少しｶﾞｯｶﾘしていた笑｡『見つけたのは良かったけど、これからどぅしたらいいの？』とわたしは尋ねた。

  2006-06-30 10:44:00
• 18:

  みぉ

  『うーん。…わからん』
  そりゃそぅだぁ。と私は軽く笑って返事した。田舎のお祖父ﾁｬﾝが鳥を飼っていた事を思い出し電話をした。

  2006-06-30 10:48:00