-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
【姉】クローン【妹】
-
1:
美妃 ◆uUysm6ptjM
1つしか違わない姉妹
見た目も性格もまるで違うのに
どうして嫌なことばかり似てしまうんだろう…
どうして喧嘩しなきゃいけない?
どうして仲直りの握手ができないの?2006-03-27 23:10:00 -
2:
美妃 ◆uUysm6ptjM
姉・結香 妹・美妃
ねぇ姉ちゃん… あなたにとってあたしは邪魔かな?
産まれてこなければ良かった?
この小説は二人の姉妹がどんな風に変わっていくかを書いていきます。
文才ありませんが読んでくださると嬉しいです。2006-03-27 23:17:00 -
3:
美紀 ◆Kmm5LNjTyA
そして妹はいつも心の中でこう思っていました。『あいついつか殺したんねん』
2006-03-27 23:28:00 -
4:
美妃 ◆uUysm6ptjM
{美妃ぃー!お外れんげいっぱい咲いてるねん。一緒に花つみしに行こっ☆}
「ねぇたん待ってぇー!美妃ちゃんとお靴履いてないねん。」
{結香遅いの嫌い!先行ってるからな。早く来んかったら結香全部つんでまうから!}
「いややぁーっ!あと10秒待ってぇー!」
こんな可愛らしい会話をしてたあの頃…。もう10年以上も前のことなのに、まだあの頃を鮮明に覚えてる。昔はこんなに仲良しで、毎日何するにも一緒だったね。この頃まではね…2006-03-27 23:29:00 -
5:
美妃 ◆uUysm6ptjM
うちの家は普通より少し貧乏な家庭。たまにお母さんが作ってくれるハンバーグや特製お子様ランチが唯一贅沢だった。
そんな家庭なのに、お婆ちゃんの押し付けで2人を私立の幼稚園に通わせてくれた。周りの子より可愛い制服に大きなバスでの通学。子供ながらに少し照れ臭くて賢くなった気分。2006-03-27 23:40:00 -
6:
美紀 ◆3zjKlBnfqs
そのハンバーグは毒入りでした
2006-03-27 23:42:00 -
7:
美妃 ◆uUysm6ptjM
お姉ちゃんはすごく要領がよくて顔もいい。子供の頃から完璧な子で通っていた。
あたしはそんなお姉ちゃんとは対照的。
ノロマで何をやらしても担任が首をかしげる程。幼稚園ながらに居残りさせられるし、バスにはしょっちゅう乗り遅れて親に迎えに来てもらう始末。
(美妃だって頑張ってんのに…)2006-03-27 23:59:00 -
8:
美妃 ◆uUysm6ptjM
親にもよく頭をコツンと叩かれたり叱られたりした。だけど幼かったあたしには怒られた理由さえ分からなくて、ただ叩かれた痛みや怒られた恐怖感で「ごめんなさい」と泣くことしかできなかった。
{なぁなぁお母さん。結香折り紙でペンギン作ってん。見て見てっ☆}
『上手やなぁー!あ、ちゃんとお目めも書いてあげたんやぁ。お父さん帰ってきたら見せような☆』
2006-03-28 00:08:00 -
9:
美妃 ◆uUysm6ptjM
「なぁなぁ、美妃な、クレヨンでウサギさん描いてん。上手い?あんな、こっちが大人のウサギさんでこっちが子供の…」
『あんた手汚いやん。洗っといで。もぉ!服にも付けて!落ちひんやん。』
「・・・・・。ごめんなさい。洗ってくる…。」
大きな色画用紙に書いたウサギの絵。そこには大人のウサギ2羽と子供のウサギ2羽がポカポカの暖かい草原の中で幸せそうに笑っていた。2006-03-28 00:23:00 -
10:
美妃 ◆uUysm6ptjM
それはあたしが今一番望む家族像。
どんなに怒られたって、どんなに馬鹿にされたって、やっぱり家族が一番好きだから。
誉められたくて描いただけじゃないよ。この絵を見て少しでも分かってほしかったんだ…。
蛇口から流れ続ける水を触りながらあたしは必死に泣くのをこらえた。2006-03-28 00:37:00 -
11:
美妃 ◆uUysm6ptjM
【できる子にはアメを】
【できない子にはムチを】
これが昔看護婦をしていたお母さんの教育方針。あたしはムチを受けながらも、いつかお母さんが笑ってくれるんじゃないかと頑張り続けていた。
やっぱりお母さんが好きだから。
2006-03-28 00:47:00 -
12:
名無しさん
頑張れッ?
2006-03-28 14:04:00 -
13:
美妃 ◆uUysm6ptjM
13さん、ありがとうございます☆
2006-03-29 01:30:00 -
14:
美妃 ◆uUysm6ptjM
そんなあたしも小学校に上がり、お姉ちゃんとの距離はすごい早さで遠くなっていった。
マドンナ的存在のお姉ちゃんは委員会の会議が終わると塾へ通い、いつも夜まで家に居ない。それでも友達は多く、どこへ行ってもチヤホヤされる地位にいた。
その情報はあたしのクラスにまで伝わり、みんなから比較される。あたしはそんなお姉ちゃんが自慢の姉とは思えなかった。
むしろあたしは比較される度にお姉ちゃんを嫌いになっていくのだ。2006-03-29 01:42:00 -
15:
美妃 ◆uUysm6ptjM
産まれてからずっと比較されてきたあたしは、【あたし自身を見てほしい】という願望が強くなった。
だけど、昔から泣くことしか知らないあたしは自分の意見を口に出せない。どんな風に伝えればいいのかさえ知らない。
親の笑顔は横顔しか知らない。あたしに笑ってるんじゃなくて、笑いかけてるのはいつもあたしの隣にいるお姉ちゃんへ。2006-03-29 02:18:00 -
16:
美妃 ◆uUysm6ptjM
お父さんは仕事を優先させる人で、教育は全てお母さん任せだった。
必要な物は買ってもらえたしご飯もちゃんと作ってくれた。周りからみたら何不自由ない生活だろう。
でもお母さんは社会に出るために一番大事な【コミュニケーション】を教えてくれなかった。
お母さん…。よくあたしに『基礎が分からんから勉強できないんやろ。基礎からやり直し。』って言ってたけど…。コミュニケーションをとるための基礎さえ教えてもらってないあたしにその意味なんか分からないよ。2006-03-29 02:30:00 -
17:
美妃 ◆uUysm6ptjM
中学に上がったあたしは、同級生の行動を観察して自分なりに笑顔を作ってみたりした。そのおかげで友達もできたけど、家には絶対に招待しなかった。
家に帰ると、また無表情のあたしに戻るから。大事な友達にそんな顔は見せたくない。
中学生にもなるとやっぱりヤンチャしたい盛り。世の中のいろんな物に刺激を感じて何でもやってみたいんだ。
あたし達がヤンチャに目覚めたのは、中学生ながらに大学生と付き合っていた友達がタバコを吸っていたのを見た瞬間からだった。2006-03-29 02:54:00 -
18:
美妃 ◆uUysm6ptjM
火を点ける仕草から何から全てが新鮮で食い入るように見つめ、その日からあたしはタバコの味を知った。
とても苦くて臭い。だけどのど飴とは違うメンソールのスーッとした感じが残って気持ちいい。
タバコをくわえる自分の姿が車の窓に写ったとき、なんだか急に大人になった気がして嬉しかったのを覚えてる。2006-03-29 03:08:00 -
19:
美妃 ◆uUysm6ptjM
その日から違う世界を見るのにさほど時間はかからなかった。
あたし達は男友達を探すために、夜中に家を抜け出しては近所の公園で遊んでいた。
ここは昼夜問わずたくさんの人が集まる。男友達ができたのも公園へ行った初日からだった。
相手は他中の男の子6人組で、4人いたあたし達はみんなそれぞれ誰かに好意を寄せていた。2006-03-29 03:18:00