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1:
なな・なお
すぐ、そばにある、恐怖。それは、どうしたって回避できない。
だってそれは、あなたの人生において、必然的なことなのだから。2006-02-27 03:17:00 -
2:
なな・なお
(01. アヤカ)
2006-02-27 03:18:00 -
3:
なな・なお
5月2日 晴れ。時計は、夜9時。いつもと同じ退屈な大学帰り。ただひとつ違ったことがあった。揺れる電車の中で、あなたを見つけたこと。あたしがあなたを好きになったこと。その横顔は、すごく綺麗で、息を飲んだ。茶色の髪の毛、長めの前髪が切れ長の目元を際立たせる。制服どこのだろ?
2006-02-27 03:19:00 -
4:
なな・なお
新年前に予約までして買った人気ブランドのスケジュール帳。4万円もしたんだけど、日記を書くのもスケジュールを書くのもすぐめんどくさくなっちゃって3日坊主になってた。だけどあなたと出会った日から。この日記帳は毎日 毎日 あたしの気持ちで埋まっていくようになった。
2006-02-27 03:21:00 -
5:
なな・なお
5月3日 曇り。いつもと同じ、夕方7時。奇跡がおきた。本当に奇跡!何と、またあの人に会えた。白色のカットソーだった。この日記の一週間は、幸せな日々で埋め尽くされた。雨の日も晴れの日も、バイト先で起こられた日も、授業で居眠りしてしまった日も。帰りの電車にあなたがいるから。それだけで頑張れた。
2006-02-27 03:22:00 -
6:
なな・なお
アヤカは目が大きく、アイドルにスカウトされることだって何度もあった。女の子が誰しも憧れる人形のようなルックス。しかし、アヤカには勇気がなかった。もちろんアヤカはモテたが自分から告白はしたことがなかった。バカにされるのでは?相手にされないのでは?アヤカはその派手なルックスからは想像がつかないほどの引っ込み思案だった。
2006-02-27 03:23:00 -
7:
なな・なお
「だけど彼を誰にも取られたくない」アヤカは強くそう思った。毎日毎日、揺れる茶色の髪の毛と、真剣に本を読む横顔を見つめているだけ。会うたび見るたび好きになっていく。加速していく。こんなにあたしはあなたが好きなのに、あなたはあたしを何も知らない。なぜなの?こんなに想ってるのに。
2006-02-27 03:24:00 -
8:
なな・なお
あたしを見てよ まるでテレパシーのようにアヤカは男に目線を送り続けた。
2006-02-27 03:26:00 -
9:
なな・なお
彼が読んでいる本を買ってみた。今まで読んだことないくらい難しい分厚い本だった。店員さんに探してもらって続編も買った。1Pを5回読み返した。わからない言葉は辞書を引いて少しずつ調べた。だけどイライラはしなかった。もしかしたら明日彼が話しかけてくれるかもしれない。そしたら話題に困らないじゃない。バカな女だって思われない。だからこの本は絶対に読んでみせる。
2006-02-27 03:26:00 -
10:
なな・なお
一ヶ月かけて読んだ。なのに彼は話しかけてくれなかった。目すらあわない。彼は電車の中で新しい本を読んでいた。だからあたしも同じ新しい本を買った。また1Pを何度も読み返した。
2006-02-27 03:27:00