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*ΒEΤTΕRFLY*

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  • 1:

    マリア ◆b3549jSUig

    アンタは
    染まってしまったんやね
    真っ黒な
    この街の色に...
    揚羽蝶の羽みたいな
    この街の色に...
    人の欲が渦巻いてる
    この街の欲に...
    溺れてしまったんやね
    だけどウチにとって
    アンタは誇リや
    この街で必死に生きて
    きたアンタはウチの誇リや

    2006-01-30 02:05:00
  • 101:

    マリア ◆b3549jSUig

    部屋に入ると美奈が「あんた好きやったやろ?飲みやっ?」ってホットミルクティーをくれた。また泣いてるウチの頭を美奈はずっと撫でてくれてた。散々泣いてウチが落ち着くと美奈は煙草の煙に目を細めウチに一本煙草を差出した。
    美奈「まぁ〜一服しぃや?で?何あったん?」
    ウチは祥子とりょうの事を一気に話した。

    2006-02-23 01:58:00
  • 102:

    由里

    今一気に読みました(^O^)
    かなりハマった?
    頑張ってね?よかったらウチの小説ものぞいてねン??
    =誠=です??

    2006-02-23 02:22:00
  • 103:

    マリア ◆b3549jSUig

    由里サン?ハマってくれて&読んでくれてありがとぉ〜??=誠=ってタイトル覚えてる???今度バッチリ読ましてもらいますねぇッ??

    2006-02-23 02:53:00
  • 104:

    名無しさん

    2006-02-23 12:57:00
  • 105:

    マリア ◆b3549jSUig

    107サン?ありがとぉ?

    2006-02-24 02:36:00
  • 106:

    マリア ◆b3549jSUig

    美奈「つぅかありえなくねぇ???だからウチ、昔っから祥子好かんかってん?・・・だってマリアなんもしてへんのにっ・・・なんでマリアがそんなんされなあかんの?!」
    美奈はめっちゃキレてたのに途中で泣きだしてしまった。
    マ「・・・美奈、ありがとうな。」
    美奈「ウチ、もうマリアがなんて言うても祥子許さんから。」
    美奈は目もこすって涙をふき低い声で言った。・・・美奈が本気でキレた?

    2006-02-24 02:46:00
  • 107:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチも祥子は許されへんかった。とりあえずウチらは祥子を呼び出す事にした。美奈が祥子に電話をかける。
    美奈「もっしー?祥子?!・・・おぅ、ウチ、ウチ。祥子が持ってたあゆのCD貸してくれへん?・・・うん、んなウチんち持ってきてや!・・・うん。ほなっ」
    美奈は指でOKをして「今から来るって?」
    マ「あんたなんかちょっと楽しそやな??楽しそうなとこ悪いけど手出したらあかんで!」

    2006-02-24 02:57:00
  • 108:

    マリア ◆b3549jSUig

    美奈はなんで?って顔でウチを見た。美奈は昔から祥子が嫌いやった。中学の時、クラスの女の子が祥子に彼氏をとられた事があって、その時そうゆうのが嫌いな美奈は祥子をシバこうとした。だけどそれをウチが止めた。
    美奈とウチは小学校からの付き合いで中学入ってからも同じグループやったのに誰とでも仲良くなれる美奈と違ってウチはどちらかというと人見知りな性格と悪い噂のせいで「コワイ」と思われがちやった。だからクラスの女の子達も一歩距離をおいて接してる感じ。3年間、どのクラスでもそれは同じやった。

    2006-02-24 03:14:00
  • 109:

    マリア ◆b3549jSUig

    でも中3の時。ウチ始業式には行かず学校が始まって少ししてから行った。職員室で新しいクラスと新しい担任のおもんない説教を聞き、言われた教室に入った。一瞬皆の喋り声が止まり横目でウチを見てまた話に戻る。いつもの事。クラスで友達なんか作る気ない。美奈・麻里・順子。ウチにはこの3人の友達がおるからそれでいい。だってウチに話しかけてくる女の子はおらんねんもん。

    2006-02-24 03:24:00
  • 110:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは背中にささる痛い視線を感じながら席につき寝る体勢に入った。すると誰かに肩を叩かれた。ウチが顔を上げるとそこには少し髪を茶色に染めた女の子がいた。「マリアちゃん、やんな?」
    マ「・・・せやけど?」
    祥子「あたし、祥子って言うねん?あたし、マリアちゃんずっと可愛いなぁと思って仲良くなりたかってん?仲良くしてなっ?」
    ウチはビックリしたけど嬉しかってん。そうやって喋りかけてくれたん初めてやったから。だから美奈らにやめときって言われても友達やったんやん。だから美奈がシバく言うた時も止めたんやん。

    2006-02-24 03:36:00
  • 111:

    マリア ◆b3549jSUig

    そうゆう事もあって美奈は祥子を今度こそシバくつもりやった。
    マ「とりあえずウチと祥子、一対一で話したいねん。だから美奈が祥子シバきたい気持ちわかるけど手出さんといて。お願い。」
    美奈「・・・マリアがそうゆうんやったら・・・ウチは黙ってる。・・・だけどわかって。美奈な、中学ン時あいつがした事は許せても今回マリアがされた事はどうしても許されへんねん。・・・・・まっ、あいつ一回殴っときたいってのも本音やけどなっ?笑」
    美奈はウチを笑わすためか冗談を言った。ウチらはそのあと無言のまま祥子が来るのを待った。

    2006-02-24 03:45:00
  • 112:

    名無しさん

    >>1ー1000

    2006-02-24 03:49:00
  • 113:

    名無しさん


    >>1ー1000

    2006-02-24 03:50:00
  • 114:

    名無しさん

    オモロイ?がんばって?

    2006-02-24 03:52:00
  • 115:

    マリア ◆b3549jSUig

    ピンポーン?祥子が来た。美奈が玄関に祥子を迎えに行く。美奈の部屋は2階にあるので階段を上ってる間、祥子の楽しそうな笑い声が聞こえる。ウチは怒りが込み上げてきた。祥子は部屋に入ると「あっマリアも来てたんやぁ〜?」
    祥子の髪をウチは掴んだ。
    マ「オマエ、人の男に嘘言うてくれたみたいやなぁ?」
    祥子「えっ?マリア何の事?ちょっ・・痛い!はなしてっ!」

    2006-02-24 03:55:00
  • 116:

    マリア ◆b3549jSUig

    117サン?ありがとぉ?最後まで頑張りますッ??

    2006-02-24 03:58:00
  • 117:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「何の事やあらへんやろがっ!コラぁっ!!オマエがなんもしてへんのやったらりょうがなんであの写メもってんのぢゃ?!!説明してみろや!!言うとっけどオマエ、嘘ついたらシバくぞ!」
    祥子は泣きだした。そして上目使いであの女はこう言った。
    祥子「ちがっ違うねん!祥子、りょう君に利用されただけやねん・・・!」
    ウチはおもっきし祥子の顔を殴った。祥子は倒れ込み口から血がでてた。
    祥子「痛い・・・」そりゃ痛かったやろ。だってウチ、ボクシングやってる兄ちゃんに散々鍛えられましたから?

    2006-02-24 04:12:00
  • 118:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「・・嘘つくな言うたんちゃうんけ?!」
    祥子「ぅっ・・ごめ゙ん゙なざい・・殴らんっといて・・・ちゃんと話っすから・・・」
    ウチは少し冷静になり祥子を起こしベットに座らせた。
    マ「・・・もう殴らんからちゃんと話して。なんであんな事したん?」

    2006-02-24 04:22:00
  • 119:

    マリア ◆b3549jSUig

    祥子はそれから少し落ち着き話し始めた。
    祥子「・・・だって、祥子ずっとマリアが羨ましかってん!だってマリアは何でも手に入るやん・・・!昔からマリアは可愛くて皆にチヤホヤされて・・・りょう君だって・・・!祥子な、りょう君と同じ店の子好きやってん。ミナミでスカウトされて連絡とるようなって・・・ほんでりょう君と同じ店やって知ってん。ほんで祥子がりょう君の彼女と友達やって言うたらそいつが色々りょう君の事話してきて・・。とかとか・・。・・・なんか祥子、悔しくなってんやん。祥子は結局そいつにもヤルだけみたいな存在やって祥子はいつもそんなんやのに・・・。マリアは今までだってりょう君にだって・・・愛されてばっかやんか!

    2006-02-24 04:41:00
  • 120:

    マリア ◆b3549jSUig

    だからりょう君に手出した。・・・ぶっちゃけ途中からはりょう君の事好きやった。祥子もマリアみたいにりょう君に愛されたいと思った・・・。だけどりょう君はマリアが大事やからって振り向いてくれへんかった。・・・あたしはりょう君とマリアが壊れればいいと思った。だからマリアが浮気してるって言うたんやん・・・。」

    2006-02-24 04:48:00
  • 121:

    由里

    しょうこムカツク??

    2006-02-24 07:56:00
  • 122:

    マリア ◆b3549jSUig

    由里サン?読んでくれててありがとうございますっ??

    2006-02-25 02:52:00
  • 123:

    マリア ◆b3549jSUig

    美奈が祥子の胸ぐらを掴んだ。
    美奈「オマエふざけんなよ?自分がした事わかっとんのけっ?!コラァ!なんとか言わんかいやっ!!!」
    祥子「・・・ごめっん・・。」
    美奈が祥子を蹴ろうとした。
    マ「ちょ・・美奈もうええわ。祥子、もう帰れや。」

    2006-02-25 02:59:00
  • 124:

    マリア ◆b3549jSUig

    祥子がした事はやっぱ許されへん。だけど祥子は寂しかったんやと思った。それに祥子が原因をつくったとはゆえりょうが浮気した事実はどんだけ祥子を責めても変われへん。
    美奈「えっ・・マリアなんでよ?!」
    マ「こいつ今さらどんだけ責めてももうどうにもならんもん。だからもういい。・・・でも祥子勘違いせんとって。ウチは今までほしいもん全部手に入れてきたわけちゃう。ウチが欲しくて仕方ないもん、あんた持ってるやん。あんたは父さんに愛されてるやん。ちゃんとおかえり言うてくれる家族おるやん。ウチが欲しくて欲しくてやっと見つけた家族がりょうやってんやん。・・・・・・・もうウチの前にもりょうの前にも現れんな。わかったらもう帰って・・。」

    2006-02-25 03:12:00
  • 125:

    マリア ◆b3549jSUig

    祥子「マリっア・・ごめっ・・ごめん・・。」
    美奈「マリア・・。ほんまにええん?」
    美奈は心配そうな顔でウチを見る。ウチは力なく笑って首を横に振った。
    美奈「オマエ今度マリアに何かしたらウチが許さんからな。よぉ覚えとけよ。」

    2006-02-25 03:19:00
  • 126:

    マリア ◆b3549jSUig

    祥子は最後の美奈の脅しにビビり部屋を出て行く時「マリア。ごめんな。」とだけ言って帰った。
    それから祥子がウチらの前に現れる事はなかった。

    2006-02-25 03:22:00
  • 127:

    名無しさん

    実話っすか?
    たのしみにしてます

    2006-02-25 03:45:00
  • 128:

    ???

    初めまして、今日初めて読ませて頂きました?めっちゃ読みやすいし、はまりました??完結まで絶対見続けるんで、完結めざして頑張ってくださぃ??

    2006-02-25 05:02:00
  • 129:

    名無しさん

    2006-02-25 09:55:00
  • 130:

    マリア ◆b3549jSUig

    130サン?ほぼ実話ですよ?楽しみにしてくれてありがとう?
    ???サン?初めまして?ハマってくれてありがとうございます?最後まで頑張るんで最後までよろしくねっ??ほんまにありがとっ?
    132サン?ありがとっ?

    2006-02-26 03:11:00
  • 131:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチはちょっとの間、美奈の家におらしてもらう事になり、美奈の働いてるキャバでウチも働くようになった。ウチは夜の事は全然わからんかったけど結構有名店らしいって入った後に知った。
    思ったよりもこの職業はウチに合ってたみたいであまり苦労する事もなく順調に指名も増えていった。

    2006-02-26 03:21:00
  • 132:

    名無しさん

    BUTTERFLY

    2006-02-26 03:21:00
  • 133:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチはミナミで働いてた。
    ミナミ。狭い狭い街。毎晩、この街で何人もの人が欲に溺れる。
    ウチはなんでわざわざミナミを選んだんやろ。復讐?期待?ううん。あんたの見た世界を見てみたかった。どんなもんか見てみたかった。あんたが黒ならウチも黒に染まりたかったんやん・・。

    2006-02-26 03:30:00
  • 134:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチはいつもの美容院で髪をセットして店に向かってた。今日は一人。いつもは美奈と一緒やねんけどその日美奈は彼氏のとこ寄ってから来るって。どこからどう見ても職業は丸分かり。そんな視線にももう慣れた。

    2006-02-27 04:11:00
  • 135:

    マリア ◆b3549jSUig

    りょうの家をでて1ヵ月。時々電話がかかってくる。【着信:りょう】
    この文字が携帯に表示される度ウチの心臓は口から出そうになる。いつも通話ボタンを押しそうになり、それを振り払うように保留ボタンを押す。でてしまったら最後。声を聞いてしまったら最後。ウチは何をしててもあの家に飛んで帰るやろう。

    2006-02-27 04:20:00
  • 136:

    マリア ◆b3549jSUig

    そんな事を考えながら歩いてるともうすぐ店に着く。角を曲がりふと顔を上げるとそこには、、間違うはずない。・・・りょうや。足がガタガタ震えてるのがわかった。心臓も耳の横で鳴ってるみたいにうるさい。『どうしよ。・・・隠れやな。』そう思うのに足が動いてくれへん。

    2006-02-27 04:27:00
  • 137:

    マリア ◆b3549jSUig

    その時、りょうがこっちを見た。目が合う。逃げようと後ろを向いたウチに「マリア?」りょうが叫んだ。懐かしい声。溢れそうになる涙を必死に堪えた。そして振り向き笑顔で言った。
    マ「あれ?りょうやん?久しぶり?」

    2006-02-27 04:33:00
  • 138:

    マリア ◆b3549jSUig

    り「あっ・・あぁ。久しぶり・・やな。」
    りょうはウチの反応に少し戸惑いながら答えた。
    マ「こんなとこで何してんの?はよ仕事行きやぁ〜?」
    り「・・・俺、マリア待ってたんやん。・・・店長がここにマリア入ってくの見たって言うから・・・。・・・・働いてるん?」

    2006-02-28 02:16:00
  • 139:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「・・・せやでっ?だって働かな食っていかれへんしなっ?」
    り「・・・マヂかよぉ。。」
    マ「そんな情けない声出しなやっ?笑」
    り「なぁマリア。こんな仕事辞めて俺と帰ろっ!なっ?もう俺の事許せって言わんから。マリアが一緒におりたくないんやったら俺、家帰らんから!だから俺ンちおったらいいやん。なっ?」
    可愛いりょう。一生懸命なりょう。りょうはこの時ウチを止めようとしてくれててんやんな。ウチに汚い世界見せたくなかったんやんな。ウチ、何もわかってなかったよな・・。

    2006-02-28 02:31:00
  • 140:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「・・ウチらはもう終わったんやで。」
    り「・・・終わってない?・・・マリアがおらなあかんねん?」
    周りの人達が何事かとウチらを横目で見る。だけどそんな事よりウチの我慢はもう限界やった。
    マ「・・・遅刻するから行くな。りょうも仕事頑張るねんでっ。ぢゃあねっ」

    2006-02-28 02:37:00
  • 141:

    マリア ◆b3549jSUig

    り「ちょっ・・待てや!」
    りょうがウチの腕を掴む。それを振りほどいてウチは店まで走った。
    「おっ?リオちゃん、おはよぉ〜?えっリオちゃん?」
    店に入ると呑気な店長の挨拶。それを無視しトイレに直行した。鍵を締める。我慢してた涙が一気に溢れた。外では「お〜い?リオちゃ〜ん?どうしたぁ?気分悪いのぉ〜?」店長が叫んでる。ウチは声を押し殺して泣いた。

    2006-02-28 02:47:00
  • 142:

    マリア ◆b3549jSUig

    「リオさん、ご指名入りました!」ボーイさんの声がする。
    マ「はい。今行きます!」
    ウチは手早く化粧直しをしてトイレの戸を開けた。これ以上ないぐらいの笑顔で。そして何もなかったように客と酒を飲む。それでウチはやっと慣れ始めた毎日に戻る。

    2006-02-28 02:54:00
  • 143:

    名無しさん

    2006-02-28 02:58:00
  • 144:

    マリア ◆b3549jSUig

    最後の客を笑顔で見送り店に入るとウチはその場に倒れ込んだ。
    「マリア〜生きてるかぁ〜?」美奈がウーロン茶を持ってやってきた。それをゴクリと一口飲んで言った。
    マ「余裕ぢゃいっ?誰や思ってんねぇ〜んっっ?」
    美奈「アハハッ?あんた今日飲み過ぎやからぁ〜?」
    今日ウチが飲み過ぎた原因は一つしかない。頭の中で何度も繰り返される今日のりょうの言葉を忘れたかった。

    2006-02-28 03:02:00
  • 145:

    マリア ◆b3549jSUig

    146サン?ありがとう??

    2006-02-28 03:03:00
  • 146:

    マリア ◆b3549jSUig

    帰る支度をしようと美奈の手をかりて立ち上がった。
    美奈「あんたいけるか?笑 ってか今日なんかある?」
    マ「ウチに予定なんかありませぇ〜ん?」
    美奈「んぢゃ付き合ってほしいとこあるねん?」

    2006-02-28 03:08:00
  • 147:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチらは帰る支度をすませ店をでた。朝方はまだ少し肌寒い。ウチは外にでると酔いがさめてきた。
    マ「ちょっとぉ〜美奈のせいで酔いさめてきたやんかぁ〜?んでこんな時間からどこ行きますの??」
    美奈「まぁ〜また飲めるから許してっ?今日和樹が店来て言うてんねん?だから付き合って?」
    和樹は美奈が最近付き合いだしたホストやった。そこそこ売れてるらしいけどなんせウチはそうゆう事に全く興味がなかった。

    2006-02-28 03:16:00
  • 148:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「え゙ぇ゙〜ウチ金ないでぇ?」
    美奈「大丈夫、大丈夫?和樹のオゴリらしいから?」
    普段なら行かんかったやろうけどその日は飲めたらそれで良かった。
    初ホストクラブ。薄暗い店内。大音量の音楽。「いらっしゃいませ〜」男達の声。なんか変な気分やった。

    2006-02-28 03:38:00
  • 149:

    マリア ◆b3549jSUig

    席に案内されウチはなんか落ち着かなくてソワソワしてた。美奈は何度か来た事があるのか落ち着いて煙草を吸っている。すると一人のホストが来た。「美奈〜ありがとうな!」美奈の彼氏、和樹や。

    2006-02-28 03:42:00
  • 150:

    マリア ◆b3549jSUig

    和「あっ、マリアちゃんやんなっ?初めましてっ?この店では悠斗言いますっ?美奈から色々聞いてんでぇ〜?」和樹は意味深な笑みを浮かべた。
    マ「何ィ〜??美奈がどうせまた余計な事言うてんやろぉ〜?」
    美奈「アハハッ?ホンマの事話しただけやしっ?」
    「何?何?俺も仲間に入れてぇ〜なぁ〜?」

    2006-02-28 03:48:00
  • 151:

    マリア ◆b3549jSUig

    急に話の輪に入ってきたそいつにキョトンとする美奈とウチ。
    和「おまえ、自己紹介もなんもなしで急に話入ってくんなや??二人ともビックリしてもうとるやろが?」
    「ごめん、ゴメン?俺、司言うねん?初めまして?」
    美・マ「初めまして」

    2006-02-28 03:53:00
  • 152:

    マリア ◆b3549jSUig

    司はカワイイというよりカッコイイ感じのキレイな顔した子やった。りょうはどちらかと言うとカワイイ感じでよくジャニーズの山下に似てるって言われてた。司は・・誰にも似てない?りょうと司は全然違うタイプの顔。けど笑った顔がなんとなく似てた。ウチはなんか忘れたかった事を思い出させられた気がして頼んだカシオレを一気に飲んだ。

    2006-02-28 04:07:00
  • 153:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「おぉ〜マリアちゃん飲むなぁ〜?まぁ悠斗のオゴリやからガンガン飲め、飲め?」
    マ「やんなぁ〜?次、つぎぃ〜なんでもええから酒持ってきてぇ〜?んで美奈、ウチの事何話したんよぉ〜?」
    美「だからぁマリアはホスト嫌いって言うただけやんっ?」
    司「えぇ〜?嫌いなんっ?」

    2006-02-28 04:14:00
  • 154:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「せやぁ〜?夜の仕事は全部嫌いやぁ〜?」
    ウチはまた目の前にあった酒をゴクゴク飲んだ。もう味なんかわからん。ただ酔いたかった。
    司「自分だって夜やんか?笑」
    マ「それもそやな?笑」

    2006-02-28 04:18:00
  • 155:

    マリア ◆b3549jSUig

    その後、色んな人が入れ代わりに来てウチはどれぐらい飲んだかわからんかった。ただ最後に覚えてるんはトイレに行ってトイレをでた所でこけた事。んぢゃあ司が来てウチを抱っこしてくれたとこまで。そこでウチの記憶はプッツリなくなってた。

    2006-02-28 04:24:00
  • 156:

    名無しさん

    そして司は死んだ

    2006-02-28 04:29:00
  • 157:

    名無しさん

    たのしみ?

    2006-02-28 05:01:00
  • 158:

    マリア ◆b3549jSUig

    160サン?楽しみにしてくれてありがとうね??

    2006-03-01 02:19:00
  • 159:

    マリア ◆b3549jSUig

    目を覚ますとものすごい頭痛がした。それになんか気持ち悪い。・・・てゆうかここどこ??ウチは一瞬で血の気が引いた。まだガンガン頭痛がする頭で必死に昨日の事を思い出す。〈確か、ウチこけて司が来て店の前で美奈が和樹のとこ行く言うて・・・〉あかん!記憶途切れ途切れでさっぱりわからん!!

    2006-03-01 02:27:00
  • 160:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは酒強いってほどでもないけど記憶なくなるまで酔った事はなかった。昨日飲み過ぎた自分を恨みとりあえずドラマみたいなオチやけど服着てんのか確認して無意味やけどパンツも確認。笑 どこも異常なし!

    2006-03-01 02:31:00
  • 161:

    マリア ◆b3549jSUig

    とりあえずウチは下に置かれてあった自分のカバンから携帯を取出し美奈にかけた。
    プルル・・・?
    美「・・・はい?」
    マ「もしっっ??美奈どうしよ???ウチ起きたら知らんとこおんねんけど??なんで??」
    ウチはパニクって早口で今の状況を説明した。

    2006-03-01 02:36:00
  • 162:

    マリア ◆b3549jSUig

    ガチャ?
    戸が開いた。ウチはビビりすぎてビクッてなった。
    「おはよぉ?やっと起きたんかい?」
    ・・・司やん??

    2006-03-01 02:39:00
  • 163:

    マリア ◆b3549jSUig

    とりあえずウチは美奈に言うた。
    マ「・・・なんでウチここにおんの?」
    美奈「まっ詳しくは司クンに聞いてぇ〜?ぢゃあねっ?」
    固まるウチ。やたら笑顔の司。

    2006-03-01 02:42:00
  • 164:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「・・・ウチらヤッちゃった?」
    司「さぁ?どうやろ??」
    マ「こっちは真剣に聞いてんねん?」
    司「そんな怒らんでええやんけ?やってないよ?」
    マ「ホンマやろな??ほんでなんでウチここおるん?」

    2006-03-01 02:50:00
  • 165:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「ホンマ?ってゆうか腹減ってない?」
    そういえばチョット安心したらお腹減ってきた。
    マ「チョット減ったかな?」
    り「んぢゃ飯食おっ?作ったから?」
    そう言うと司はベットに座ったまんまのウチをお姫さまダッコした。

    2006-03-01 02:55:00
  • 166:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「ちょ・・おろしてや?」
    ウチはビックリして足をバタバタさせた。
    司「オマエっ暴れんなって?危ないからジッとしとけって?」
    チョット怒られてウチはおとなしくお姫さまダッコされたままリビングらしきところまで連れてかれた。

    2006-03-01 02:59:00
  • 167:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチは無事椅子に座らされ目の前にはお粥らしきもの。
    マ「・・・お粥?」
    司「せやっ?オマエ昨日めっちゃ飲んでたからお粥がええかなぁ思って?」
    マ「さすがホストやな?やさしさがちゃうなっ?笑」
    司「せやろぉ?笑」

    2006-03-01 03:04:00
  • 168:

    名無しさん

    2006-03-01 09:29:00
  • 169:

    名無しさん

    なんか面白い????頑張って??

    2006-03-02 00:05:00
  • 170:

    マリア ◆b3549jSUig

    171サン?ありがとう??
    172サン?ありがとう?頑張るなぁ???最後までよろしくっ?

    2006-03-02 02:15:00
  • 171:

    マリア ◆b3549jSUig

    あっ?せやせや?お粥に感動してウチは肝心な事忘れてた?
    マ「ほんでウチなんでここおるん?」
    司「せや?説明せなな?まずどこまで覚えてるん?」
    マ「う〜ん・・トイレでてこけたとこまで?」

    2006-03-02 02:19:00
  • 172:

    マリア ◆b3549jSUig

    まずウチはトイレでこけ司に抱えられ席に戻り、そん時にはウチの記憶はもう完全になく司の髪の毛ひっぱったりヘルプの子を急にビンタしたり美奈と和樹と司はかなり被害を被ったらしい?3人で話合った結果、とりあえずウチを店の外に出そうという事になり、和樹と司が仕事終わるまでウチと美奈は和樹の車にいたらしい。

    2006-03-02 02:26:00
  • 173:

    マリア ◆b3549jSUig

    だけど、美奈は和樹の所に泊まる事になり、仕方なくベロベロのウチをタクシーに乗せ司は家に連れて帰ってきたらしい?

    2006-03-02 02:30:00
  • 174:

    マリア ◆b3549jSUig

    全部を聞き終わりウチは司にめっちゃ謝った。
    マ「ほんっまごめん??そんなんしてくれたのに疑ったりしてマヂごめんな・・?」
    司「ええで?帰るとこないんやろ?」
    マ「なんで知ってるん?」
    司「美奈ちゃんからちょこっと聞いたっ?」

    2006-03-02 02:35:00
  • 175:

    マリア ◆b3549jSUig

    美奈のアホ、ペラペラ喋って?だけどホンマの事やから仕方ない。
    マ「・・・せやな。今は美奈んちおらしてもらってる?」
    司「んで元カレがりょう君っ??」
    マ「はっ?なんで知ってるん??」
    司「昨日帰ってきたらオマエ泣きだして〈りょう、ごめんな〉言うてたもん?」

    2006-03-02 02:42:00
  • 176:

    マリア ◆b3549jSUig

    司はウチの真似をして言うた。・・・似てないし?酔ってたとはいえ恥ずかしいしムカつくし?・・・だけど良くしてもらった手前キレにくいし?
    マ「まぁ〜色々ありがとう!ウチ帰るわ!」
    司「どこ帰るん?まだ美奈ちゃん、和樹んちやろ?まぁゆっくりしぃや?」

    2006-03-02 02:47:00
  • 177:

    マリア ◆b3549jSUig

    とことんムカつく奴!!だけど確かに美奈がおらな帰るに帰られへん?ウチはできるだけ喋らんようにお粥を食べた食器を洗ってた。
    でも司は喋りかけてくる?
    司「りょう君の事まだ好き??」
    マ「めっちゃくちゃ好きやで?」

    2006-03-02 02:52:00
  • 178:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「ぢゃあなんで別れたん?」
    マ「あんたに関係ないやんか?」
    司「それもそやな?俺もなぁ〜めっちゃ好きやった人おんねん。」
    その時、司は一瞬だけ寂しそうな顔をした。ウチはなぜかそれをキレイやなと思ってしまった。

    2006-03-02 02:58:00
  • 179:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「その人とはなんで別れたん?」
    司「俺がホストやからぁ〜!一緒におってもお互い傷つくだけやったしなっ。まっ俺の事愛してくれる女は他にもいっぱいおるしなぁ〜?」
    最後には一瞬見せた寂しそうな顔も消えさっきの司に戻ってた。
    マ「あぁ、そうですか??」

    2006-03-02 03:05:00
  • 180:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「・・ってかオマエ寂しいやろ?」
    急にそんな事を言われウチはかなり動揺した。
    マ「はぁ??寂しいのは司やろっ?」
    司「うん。俺は寂しいよ。」
    ウチは司の事やから寂しないわぁ?とか言うんやと思ってたからちょっとビックリした。

    2006-03-02 03:09:00
  • 181:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「だからさぁ〜オマエ次行くとこ見つけるまでここおってええでっ?俺どうせ帰ってくんの昼やし客んとこ行く時もあるから毎日は帰ってけぇへんし?」
    マ「えっ?そんなんいいわ?」
    ウチは司にそう言われてりょうと住み始めた時の事を思い出した。そういえばりょうも初めて遊んだ時に急に言い出したっけ。それと同時に昨日のりょうの言葉も思い出した。

    2006-03-02 03:18:00
  • 182:

    マリア ◆b3549jSUig

    司はウチがりょうの事考えてんのを察したんか、
    司「オマエがりょう君の事好きなら好きでええやんっ?忘れれたら俺んとこ来たらええやんっ?」
    マ「つかウチこれ営業かけられてるん??」
    司「ううん!完全プライベート?別にオマエもう店こんでええし?」

    2006-03-02 03:31:00
  • 183:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「だけどさぁ、それをして司は何になるん?ヤルだけやったら他にいっぱいおるやろ?」
    今思えば失礼な質問やけどあの時のウチは純粋にそう思った。
    司「オマエわかってへんなぁ〜?そんなんちゃうやん。なんかオマエやったらいける気しただけぢゃ〜?」
    司はウチの頬っぺたをつねった。

    2006-03-02 03:41:00
  • 184:

    マリア ◆b3549jSUig

    その時ウチの電話が鳴った。美奈や。今から帰るって電話やった。
    マ「だけどやっぱウチ、無理やわ・・。ごめん。」
    司「わかった?まぁ気変わったらおいでや?俺の番号これやから?」
    ウチはなんか疲れまくって帰ると美奈からの質問攻めを無視してその日は爆睡した。

    2006-03-02 03:57:00
  • 185:

    名無しさん

    しおリ????????

    2006-03-02 05:25:00
  • 186:

    マリア ◆b3549jSUig

    188サン?ありがとう??

    2006-03-03 03:06:00
  • 187:

    マリア ◆b3549jSUig

    司との事から一週間ほどたってた。司からは電話やメールが毎日くる。内容は仕事のグチやったり遊ぼうって誘いの電話やったり色々やった。あれ以来、司はあの事には触れてけぇへん。ウチはただの気まぐれで言うたんやろって思ってあれから司と一緒に住む事なんか考えてなかった。
    美奈んちや友達んちを点々とするのももう限界やしそろそろママに事情話して一人暮らしでもしようと思ってた。

    2006-03-03 03:14:00
  • 188:

    マリア ◆b3549jSUig

    だけど・・
    なぁ、りょう。運命の悪戯ってああゆう事を言うんかなぁ?あんたは運命なんて言葉マリアに似合わんわって笑うやろか。クサイなぁとか言うて笑うやろか。
    だけどそうとしか思われへんねやん。
    あの日、ウチは仕事が終わって美奈が和樹んちに忘れものしたって言うからタクシーで帰ることになった。

    2006-03-03 03:22:00
  • 189:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチらはタクシーひろうために大通りまで歩いてた。美奈と話ながら歩いてると美奈の表情がみるみるうちに変わってく。おかしいと思いウチは美奈の視線の先を見た。
    手も足もガクガク震えてる。思考回路は完全に停止し目の前の光景が夢である事を願った。

    2006-03-03 03:32:00
  • 190:

    マリア ◆b3549jSUig

    だけど・・これは夢ぢゃない。りょうが楽しそうに女の子とおる。横顔しか見えへんけどあれはりょうや。
    美奈「ちょ・・っ、マリア?!あれ・・りょう君やんな?!」
    美奈がウチの腕をバンバン叩く。・・・痛い。やっぱ夢ぢゃないんや。ウチの視界は涙で歪んだ。だけど見えるんやん。タクシー待ってたんやろう。りょうはその子と止まったタクシーに乗りこんだ。ウチには気づいてない。

    2006-03-03 03:41:00
  • 191:

    マリア ◆b3549jSUig

    なぁ、りょう。あれは嘘やったん?マリアぢゃないとあかんって言うたやん。
    なぁ、その子誰よ?
    ウチ、まだどっかでりょうの事信じてたんやで。
    なぁ、りょう。あんたを最低やと思わさんとってぇや。

    2006-03-03 03:45:00
  • 192:

    マリア ◆b3549jSUig

    ウチはその場に座り込んだ。
    美奈「マリア?大丈夫?・・・ウチ、りょう君にちゃんと事情聞いてきてあげよっか?」
    美奈が心配そうな顔で覗き込む。
    マ「・・ううん。いい。ありがとう!大丈夫やから!」
    ウチは笑顔で言うた。

    2006-03-03 03:50:00
  • 193:

    マリア ◆b3549jSUig

    マ「だけど美奈ごめん。先帰ってて。ウチは大丈夫やから!」
    美奈を信用してないんぢゃない。今は一人になりたかった。
    美奈「ほんまにいける?」
    マ「うん。マヂごめんな。ちょっと一人なりたいねん。」

    2006-03-03 03:54:00
  • 194:

    マリア ◆b3549jSUig

    美奈「・・ん。わかった。んぢゃ先帰るわっ。けどなんかあったらすぐ電話しぃや!すぐ行くから??」
    マ「うんっ。マヂありがとうなっ」
    ウチは美奈と別れ明るくなり始めたミナミの街を一人トボトボ歩いてた。いつのまにか涙は止まってた。

    2006-03-03 04:00:00
  • 195:

    名無しさん

    ・ω・

    2006-03-03 12:24:00
  • 196:

    マリア ◆b3549jSUig

    198サン?何やろ??なんしか見てくれてありがとう?

    2006-03-04 02:43:00
  • 197:

    マリア ◆b3549jSUig

    時間を見ようと携帯を見ると司から何件も着信がある。何やろうと思ってかけ直す。
    プルル・・?ワンコ-ルが鳴ってすぐ司は電話にでた。
    司「はい。」
    マ「電話・・どうしたん?」
    司「オマエどうしたんちゃうやろ?心配してんぞ、ボケ??今どこおんねんな?!」

    2006-03-04 02:51:00
  • 198:

    マリア ◆b3549jSUig

    司はなぜか怒ってる?
    マ「なんで?ミナミやけど・・・?」
    司「だ・か・らぁ〜ミナミはわかってんねん?ミナミのどこやねん?」
    マ「ヴィトンとかあるとこ・・。」

    2006-03-04 02:59:00
  • 199:

    マリア ◆b3549jSUig

    司「わかった!スグ行くからそこ動くなよ!!」
    マ「えっ・・」
    プ-プ-・・・
    切られた?

    2006-03-04 03:04:00
  • 200:

    マリア ◆b3549jSUig

    なんで司来るんやろ?とか思いながらウチは歩き疲れて花壇に座った。
    いつのまにか外は明るくなりもうサラリーマン達の出勤時間。皆、足早に下ばっかり見て歩いてる。ウチらとは別の世界の人達。

    空を見た。寝てないウチにはキツイぐらい眩しい太陽。――こんな日に限って今日は晴れ。雨でも降ってくれたらええのに・・。初めて逢った時、空見てたりょうの横顔を思い出した。泣き止んだはずのウチの目からはポロポロ涙が出てきた。

    2006-03-04 03:22:00
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