小説掲示板?自虐体質?のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

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?自虐体質?

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  • 1:

    名無しさん

    これはリスカなどの自虐体質についての文です。

    2006-01-28 21:17:00
  • 251:

    私だって信じていたのに、と口に出かけたがやめておいた。相手はホストだ。

    2006-01-31 01:57:00
  • 252:

    『信じてもらえるようにするにはどうしたらいーの?』
    一度失われた信用を取り戻すのは、簡単なことではない。

    2006-01-31 02:00:00
  • 253:

    そんなこと自分で考えろ。と冷たく突き放され、私は『疑われんように毎日店来るわ。それで信用してくれる?』と言ってしまっていた。

    2006-01-31 02:02:00
  • 254:

    それはお前の行動次第だな。と言われた。

    2006-01-31 02:03:00
  • 255:

    それからの毎日、私は店に通った。もちろん彼のお客さんが来ていたら、彼の接客態度がイヤでも目に入ってくる。

    2006-01-31 02:05:00
  • 256:

    ストレスは溜まる一方。たまに彼が一緒に家に帰ってくることが救いだった。

    2006-01-31 02:07:00
  • 257:

    私の家で彼が隣で寝ているとき、勝手に携帯を見てやった。最低なこととはわかっていながらも、自分の衝動に耐えることができなかった。

    2006-01-31 02:09:00
  • 258:

    メールボックスを開き、送受信メールを見る。

    2006-01-31 02:12:00
  • 259:

    あるメールを見たとき、心臓が止まるかと思った。

    2006-01-31 02:12:00
  • 260:

    『大好き』という文字の後に、ハートマークが可愛らしく付いていた。

    2006-01-31 02:14:00
  • 261:

    彼がお客さんに送ったメール。

    2006-01-31 02:14:00
  • 262:

    他のメールも見た。

    2006-01-31 02:15:00
  • 263:

    『大好き』というメールを送った相手にだけ、色をかけていた。いや、その子こそ本命かもしれない。

    2006-01-31 02:16:00
  • 264:

    涙が勢いよく溢れ出した。彼の隣で声を押し殺して泣いた。

    2006-01-31 02:18:00
  • 265:

    付き合い始めたときに、私は彼に1つだけ約束してほしいことがあると言った。『ホストだから色かけるときもあると思う。だからそんなときは絶対に言ってな?』と。

    2006-01-31 02:20:00
  • 266:

    その約束は今、意味のないものになっていた。

    2006-01-31 02:21:00
  • 267:

    さすがに彼が寝てる隣でリスカをする気にはならなかった。

    2006-01-31 02:23:00
  • 268:

    みい

    ?しおり?

    2006-01-31 02:34:00
  • 269:

    しおり、ありがとう?

    2006-01-31 02:37:00
  • 270:

    名無しさん

    2006-01-31 02:46:00
  • 271:

    携帯を見たと彼に言えずにいた。色をかけているのかと聞くこともできない。

    2006-01-31 02:51:00
  • 272:

    私は色カノだと割り切っていたはずなのに。実は割り切れていなかった。

    2006-01-31 02:53:00
  • 273:

    本命だと言うわりには、私への態度がおかしい彼に、不満があってもじっと我慢した。

    2006-01-31 03:00:00
  • 274:

    その不満は私がたまに飲み過ぎて酔い潰れたときに決まって爆発した。爆発すると間違いなく彼と喧嘩になった。

    2006-01-31 03:34:00
  • 275:

    名無しさん

    2006-01-31 03:37:00
  • 276:

    何回目かの爆発が起きたとき、ついに言ってしまった。
    『今日来てた女の子に色かけてるやろ!知ってるんやから。』

    2006-01-31 03:37:00
  • 277:

    『お前勝手に携帯見たんやろ?ちなみにかけてないから。何の勘違いやねん。』これが彼の返事。

    2006-01-31 03:39:00
  • 278:
    2006-01-31 03:43:00
  • 279:

    『勘違いて何よ!メールで好きって送ってたやん!どこが色じゃないの!?』
    お酒の力も手伝って、私は喚(わめ)き散らした。

    2006-01-31 03:44:00
  • 280:

    彼の店は営業をとっくに終え、階段で喋っていたのだが、自分の声が階段で響き頭が痛い。
    『そんな嘘だるいねん。もー帰る。』
    私は荷物を掴(つか)み立ち上がった。

    2006-01-31 03:47:00
  • 281:

    立ち上がり、歩きだそうとした私を、私の真正面にいた彼が突き飛ばした。背中が壁に当たり、痛みが走る。

    2006-01-31 03:48:00
  • 282:

    『痛いわ!暴力やめて。』私はめげずに帰ろうと足を踏み出した。

    2006-01-31 03:49:00
  • 283:

    『はぁ?お前だるいねん。お前がそこまで言うなら客全部切ったろやんけ。明日から店もこやん。それでえーか!?』
    歩きだそうとした私をまた突き飛ばしながら彼が言った。

    2006-01-31 03:51:00
  • 284:

    さっきより強い力で押されたのか、私は背中を壁に強打し、座り込んでしまった。
    『好きにしたらえーやん。やっぱりホストの彼女はこんな女向いてないねん。』ぼそっと呟(つぶや)いた。

    2006-01-31 03:53:00
  • 285:

    『お前とことん腹立つのぉ!いー加減にしろよ。お前のこと何とも思ってなかったら浮気した時点で、はい、さよならじゃ!それでも一緒におるってことはどーゆーことか考えろ!』

    2006-01-31 03:55:00
  • 286:

    背中が痛むのと、彼へのイライラで私はついつい言ってしまった。
    『お客さんの一人やから…』

    2006-01-31 03:58:00
  • 287:

    一瞬にして彼の形相が変わるのを見た。
    『今すぐオレのメモリー消せ。そして二度とオレの目の前に現れるな。』
    形相を変えた彼は冷静に言うと私の手から携帯を奪おうとした。

    2006-01-31 04:01:00
  • 288:

    身をよじって携帯を取られまいとする私に彼は続けた。

    2006-01-31 04:04:00
  • 289:

    『客やったらわざわざ未収もかぶらん。何でお前の未収、オレがかぶらなあかんねん。それでもお前が客やと思うならそんでいー。でも今後一切オレと関わるな。』

    2006-01-31 04:07:00
  • 290:

    私は未収をかぶってもらっていた。40万ほど。そういえば、携帯を勝手に見たとき、厳しい未収回収のメールも見た。確かに私への態度と違うかった。

    2006-01-31 04:09:00
  • 291:

    『もーいーわ。オレはお前のメモリー消しとくし。はよ帰りや。』
    そう言うと彼は階段を降り、帰ってしまった。

    2006-01-31 04:10:00
  • 292:

    焦って彼に電話を掛けるが、彼は取ってくれない。私は泣き泣き家に帰った。

    2006-01-31 04:11:00
  • 293:

    家に帰ってキッチンの前に立つ。包丁を取り出した。包丁の刃を昔と同じ、左手首に当てる。

    2006-01-31 04:12:00
  • 294:

    頭の中で誰かが必死になって止めている。
    『あかん!あかんて!今すぐ包丁直して!』

    2006-01-31 04:15:00
  • 295:

    しかし私の右手は動いてしまった。またしてしまった。リスカ。一回切ってしまうともう止まらない。

    2006-01-31 04:17:00
  • 296:

    客にはなりたくないって言ったのに。色掛ける時はちゃんと言ってって約束したのに。その約束したとき、『オレは周りのホストと同類にはなりたくないから、そんなしょーもないことはしやん。』ってゆーてたのに。
    いろんな不満が渦になって私の体中を駆け巡る。不満の数だけ手首を切った。

    2006-01-31 04:22:00
  • 297:

    包丁はカッターより血が出てこない。それにもイライラして繰り返し手首を切りつけた。

    2006-01-31 04:23:00
  • 298:

    ふと我に返ったとき、手首はボロボロになっていた。あらゆる方向に付けられた線状の傷から幾筋(いくすじ)もの赤い血が浮かび上がっていた。

    2006-01-31 04:25:00
  • 299:

    私は急いで血を洗い流して絆創膏を丁寧に張った。絆創膏3枚分の下にはおぞましい数の切り傷。

    2006-01-31 04:27:00
  • 300:

    さっきより少しだけ気分は晴れていた。

    2006-01-31 04:27:00
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