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幸せだったよ。
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1:
梨々 ◆lPsOluZfcw
あの時のあたしはまだまだ子供で
でも大人になりたくて
精一杯の背伸びをしていた。
そんな頃に出逢った 彼。
たぶん一生忘れない 彼。2006-03-13 11:34:00 -
2:
梨々 ◆lPsOluZfcw
彼と出逢ったのは
秋とは名ばかりの9月。
まだまだ暑くて、終わったばかりの夏休みが恋しくて「早く冬休みになってほしいー(`δ´)」なんて言ってた頃。2006-03-13 11:39:00 -
3:
梨々 ◆lPsOluZfcw
そんなある日、友達と行った居酒屋。当時のあたしは大人っぽくて、本当は16だけど19でも全然通用した。だからナンパなどはいつも19才だと言っていた。
隣に座っていた、スーツの2人組。2006-03-18 03:40:00 -
4:
梨々 ◆lPsOluZfcw
「なぁー一緒に飲もやぁ?」
隣に座っていた2人組の、1人の男が言った。あたしはなぜかその男とは別の、もう1人の彼に引き付けられた。
別にかっこいぃわけでもない。ただ、あまりにも目がきれぃで。この世界にはこんなにきれぃな目を持っている人がいると、初めて知った。2006-03-18 03:44:00 -
5:
梨々 ◆lPsOluZfcw
4人で飲むことになり、軽く合コン状態だった。
彼の名前は竹谷宗一、25才。笑うとちらっと八重歯が見えて、大人な雰囲気が少し幼くなる。そんな笑顔で笑う人。
その日は2人の連絡先を交換して、明日朝早いとの理由で駅で解散。
2006-03-18 03:49:00 -
6:
梨々 ◆lPsOluZfcw
別に特別な所なんて 何もない。
だけど胸がドキドキした。別れ際 「もう少し一緒に居たい」と思ってしまった。
あの頃は 分からなかった。
それは 恋に落ちる寸前だと。2006-03-18 03:52:00 -
7:
梨々 ◆lPsOluZfcw
次の日のお昼、竹谷さんからメールがきた。どってことのない、普通のメール。
「また今度、2人で飯でも食いにいかん?」
『うん、いいよ。』
どってことない、社交辞令。だけど少し、ほんの少しだけ次の約束があることを願った。2006-03-18 03:57:00 -
8:
梨々 ◆lPsOluZfcw
それからもちょくちょく、竹谷さんからメールはきて、内容の無いメールをしていた。
出会った日から二週間後、2人でゴハンを食べに行くことになった。
午後7時、待ち合わせ場所は梨々の家からの最寄駅。2006-03-18 04:00:00 -
9:
梨々 ◆lPsOluZfcw
その日は朝から浮かれ気分で、学校から帰ってお風呂に入って、髪を巻いて化粧も念入りにして。
待ち合わせ場所に着くと、時間ぴったりなのに竹谷さんはもう着いていた。
ドライブをして、お洒落な雰囲気の小綺麗なレストランでゴハンを食べた。緊張して味はあんまり覚えてないけど?2006-03-18 04:05:00 -
10:
梨々 ◆lPsOluZfcw
竹谷さんはおもしろい人で、あたし達は終始笑っていた。会うのが2回目とは思えないくらい、自然な二人で居れた。
ゴハンを食べた後はまたドライブをして、日付が変わる前にさよなら。
2006-03-18 04:09:00 -
11:
梨々 ◆lPsOluZfcw
駅まで送ってもらった別れ際、「また会える‥?」と竹谷さんが言った。
「もちろん。また暇な日教えてね(^-^)」と応えたあたし。2006-03-18 04:12:00 -
12:
梨々 ◆lPsOluZfcw
あの時既に あたしの心はあなたでいっぱいでした。
いつも、次の約束が欲しくて 仕方なかった。
いつも、あなたは あたしが本当に欲している言葉をくれた。
その言葉達を あたしはずっと 忘れません。
きっと ずっと 忘れません。2006-03-18 04:17:00